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#5/型破りオヤジの教え「断られてからが始まり」

私たちは「周囲と同じ自分」に安心する。服装も話す言葉もキャリアも、どこかで「置いて行かれないこと」を意識している。

型破りオヤジは、そういった社会通念(型)を捨てている。明日できることは今日しない、周りができることは自分はしない。

彼こそ浮いていたはずだ。大企業の中で課長や部長を務めながら、颯爽と仕事を切り上げ、趣味としてビジネススクールを運営していたのだから。課長や部長になれなかった同期さんや、ついてきてくれる部下さんの中には、「こっちは夜まで必死に仕事してんねん!」と思う方もいただろう。

周囲の目を気にしない(正確には、周囲に適度に諦めてもらう)ことは、自分ほどアテにならない存在を信じることから始まる。誰しも自分にしか見せない廃人級にダメダメな自分がいるだろう。そいつを丸ごと信じるなんて、富士急ハイランドが誇る総回転数世界一のジェットコースター「ええじゃないか」より不安定で恐ろしい。

なにがええんじゃない?と言いたくなるスリル動画

型破りオヤジは、まず受講生に「同調しなくていい」「自分のままでいい」と教える。最たる言葉が「断られてからがはじまり」という教えだ。

事業にとどまらず、新しい価値を生むことに真剣に向き合った経験がある方にはわかってもらえるはずだ。いかに多くの反対意見に出くわすことか。その大部分が善意であるからこそ、余計に刺さることを。
「これまでに何人も挑戦したけど無理だったよ」「規制上できないよ」「突飛すぎて多くの人はついてこれないよ」などなど、NOは降りやまない。短時間の集中豪雨なら「本日はステイホーム」で事済むが、意外なほどの長雨に、さすがに買い出しが必要になる。

あくまで私なりの解釈だが「断られてからがはじまり」は、雨をはじきとばせ!という教えではない。雨の日も楽しんじゃお♪♪だと思っている。
ASKAさんが『はじまりはいつも雨』で歌う「水のトンネルくぐるみたいで幸せになる」の精神だ。

今年、私は12年ぶりに型破りオヤジが開催するスクールにフル参加している(毎週水曜20時からオンラインで実施しています)。卒業生がマネジメントバイアウト(MBO)して経営しているベンチャーから課題をもらい、受講生はチームを組んで企画を作った。MBOおよび資金調達のさなかに後輩に向けて講義してくれる卒業生もあっぱれだが、型破りオヤジは講義の最後にこう言った。

「いかなる反則も歓迎します」

雨に正攻法で向き合う必要はない。空の上はいつだって晴れている。

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