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2019/03/19(火)@co-ba koriyama開催! #スマート経営 事例シェア会イベントレポート

こんにちは!ランサーズの大津です。

3/19(火)、福島県郡山市のクラウドソーシング活用企業による事例シェア会が開催されました。

会場は、起業支援の手厚いコワーキングスペース「co-ba koriyama」。今回クラウドソーシング利用の実体験を話してくれたのも、参加者の皆様も、このco-ba koriyamaを利用している方々です。

それでは早速、当日の内容をレポートしていきます!

#スマート経営」とは?

ランサーズでは2018年10月から、全国各地で地域の企業が交流するコミュニティイベント開催をお手伝いしています。

各地の先進企業の事例を伺ううちにわかってきたのは、先進企業ほどクラウドソーシングやフリーランス、複業ワーカーを活用して、効率的・効果的な経営を行っているということ。

地域のスタートアップや中小企業の場合、なかなかスキル人材の採用や社内リソースの確保が難しく、デザインや開発を外部にお願いすることも多いと思います。そういう場合、今までだと広告代理店や受託開発会社に外注をすることが多かったと思うのですが、そこには下記のような課題もありました。

・(外注先企業の中の管理費や人件費が含まれるため)発注金額が高くなる・契約に至るまで手間がかるため、短期業務の契約がしづらく契約期間が長くなりがち・担当するデザイナーやエンジニアによって、品質にばらつきが出る

各地で事例を聞いていくと、ランサーズのようなクラウドソーシングサービスを活用している企業は、こういった問題を解決できている事が多いのです。

そのポイントは、どうやら「人」

クラウドソーシングサービスは、仕事を企業に対してではなく「人」にお願いします。そのため企業に外注するよりも「安く、早く、求めるスキルがある人に」直接仕事をお願いでき、より効率的かつ効果的な発注を実現できるのです。そして、浮いた分のコストや時間は、会社が本来やるべきことに注力できます。ランサーズでは、贅肉が少ない、より賢い経営資源の使い方をしている、こういう経営スタイルを「#スマート経営」と呼んでいます。


<共催企業の言葉>一般社団法人グロウイングクラウド代表理事 三部 香奈 さん

会場であるco-ba koriyamaを運営する、一般社団法人グロウイングクラウド。地元の中小企業診断士、税理士など、経営に関する専門家によって2014年に設立され、若手経営者や起業を志す人材の育成・支援を行なっています。

「起業したい人・起業したばかりの人の相談を受けながら、優秀な人材ほど自由な働き方を選択していると感じます」と三部さん。

会社組織からは優秀な人材から辞めていく。一方で、自分の能力をより多くの場所で活用してもらうために起業する人を応援している。

この立場で企業と個人を見つめながら感じていたのは、

今の時代、オープンな考え方でいろんな人材を巻き込みながらいいお仕事をしていくことが企業に求められている

ということ。

郡山にそういう会社が増えれば。そして自社もその実践方法を学べれば」そんな想いで、イベント会場貸出から登壇者募集に至るまで、フルコミットくださいました!

co-ba koriyamaのご縁によって、スマート経営を実践する3社が集いました。早速事例を伺っていきます!


<事例1社目>「先入観の無いデザインを多くの人から集められた」株式会社水魚 代表取締役 名村考太 さん

名村さんがクラウドソーシングを活用していたのは、山形県の不動産会社に勤めていた時。新卒採用にあたり、フランチャイズ経営ではあるものの自社オリジナルロゴを持つべきという話が出たそうです。

社内でアイデアを出す。知り合いに制作を頼む。ロゴ制作にはいくつか方法がありますが、クラウドソーシングで案を募ることに決めました。会ったことのない人に、自社の想いが伝わるロゴを作ってもらわなければいけません。なんとなくでは発注できないからこそ、社名に込めた意味を改めて自社で議論し、言語化できたと言います。

募集の結果、1ヵ月ほどの募集期間で、100超える提案が。名村さんは「こんなに集まるとは思っていなかったので、素直に嬉しかったですね」と振り返ります。

最終決定したのは北海道在住の主婦によるデザイン。選考の過程で「地銀のロゴに似ている」と社内で議論になったりもしたそう。しかし名村さんは「県外からも新卒選考の応募があるため、結局その点は重きを置かないことにしました。先入観の無い提案を多くの人からいただけたから得られた結果です」と話し、第三者からアイデアを集めることで得られた副次効果も教えてくれました。


<事例2社目>「専門知識があるだけでなく、自社の想いに共感する人に出会えた」almoアルモ 自然の恵みをいただく化粧品 代表 横尾 恵美 さん

福島の畑でとれた天然素材を用いた化粧品づくりをしている同社。主婦の力がもっと認められる社会を目指して活動中という横尾さんは、2人のお子様を持つママさんです。

事業に関連するチラシなどの制作物は、近しい主婦仲間でロゴ制作や写真撮影、デザインができる方々と共に作っているそう。

創業当時は、化粧品の製造・売り方については勉強中の身である一方、実現したいことや想いがいっぱいだったと言います。インターネットで薬機法(※)の専門知識のある人を探していたところ、見つけたのがランサーズでした。(※:正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」)

ランサーズに多くのフリーランスが登録しているのを知り、プロフィールを見てこの人にお願いしたいなといいう人に片っ端からメッセージを送ったそう。一人一人、商品開発にかける想いを丁寧に伝えました。その結果、横尾さんに強く共感する、大手化粧品メーカー勤務の人材に出会えたそうです。その方も、まさに子育て中で休職中だったと言います。

発注したのは、企画書作成。販売やマーケティングの相談の前に、まず企画書を作るべきという判断になったからだそうです。まずはザックリ全体感を掴めるようなものをお任せしたそうですが、「市場調査など、企画書に必要な情報を丁寧に盛り込んでくれて、ここまでやってくれるのかと感動しました!」と話します。その後も段階的に、細かく資料の追加・アップデートをお任せしていると言います。

自分自身もクラウドソーシングに詳しかったわけではないという横尾さん。「世に提供したい想いが一致する人を見つけられました。これからも長くお付き合いしていきたいと思います」と話し、専門性だけでなく自社の想いに共感する人材に出会う重要性を語ってくれました。


<事例3社目>「コアでない業務を外の人にサポートしてもらう"スマート経営"は、起業時にこそ必要」マデニヤル株式会社 代表取締役 髙橋晃浩 さん

2019年1月に開催された経営者限定合宿に参加した、髙橋さん。全国6都市から集まった経営者が、フリーランス全盛時代の「スマート経営」のあり方を考えるものでした。

その時「クラウドソーシング活用事例は、札幌・大阪・名古屋・福岡といった都市部よりも、地元郡山でシェアしたほうが役立つ企業が多いはず」と思い至った髙橋さん。合宿の帰路にこの企画を持ち込んでくださったのがきっかけで、実現と相成りました!

広告やウェブサイトの企画立案・制作を行なう同社。ランサーズの利用は2011月10月からだそう。(長い!!) 個人ライター兼デザイナーとしてランサーとして登録しましたが、今では発注利用が主となりました。

発注しているのは、3DCGの専門技術を用いた工業イラストや、自社デザイナーと異なる作風イラスト制作、専門性の高いコンテンツライティングなど。

ご自身が受注者として活動していた経験を踏まえ、発注相手を選ぶ際に押さえるべき2つのポイントを紹介!

1つ目は、受注数。「評価点数の平均が人が必ずしも自分の発注基準を満たしているとは限らない。受注数を見て、クライアントとのコミュニケーションの場数を参考にすべきです」と話します。

2つ目は、ポートフォリオなど、過去のお仕事実績が分かるものを提出してもらうこと。人によって作風が変わるイラスト制作やデザインなどの業務は特に、過去のお仕事を拝見しておくとミスマッチを防げると言います。

最後は、ご自身の実際のお仕事依頼画面を投影しつつ、時間が許す限り発注のポイントを細かく説明!一言一言にtipsが詰まっています。(気になる方は、Twitterでハッシュタグ「#スマート経営」をチェック!)

Webライティングを頼みたい場合は、お仕事依頼登録の画面に出る文字単価相場表を参考にすべきと紹介。

プロと出会うポイントは、相場価格より少しでも価格を上げておくこと。プロとコミュニケーションを取ると、不安や不明点がスピーディーにクリアになると言います。発注金額を削減するよりも、プロ人材に出会えるよう工夫したほうがよいと会場にアドバイス。

「郡山で数名で事業を起こそうとしている人々に、ノンコア業務を外の人にお任せする『スマート経営』の考え方が広がれば」と想いを語ってくれました。

交流タイムに突入!

知り合いが多い空間で、アットホームに語らいます。ランサーズを使ったことがない人へ、発注方法の説明をするシーンも。ランサーズに留まらず、様々なクラウドソーシングサービスの利用体験もシェアされました!

最後は参加者でパチリ!

参加されたどの方も、co-ba koriyama利用者という近い間柄でありつつも、クラウドソーシング活用について話す機会がなかったと口を揃えます。

私は東京行き最終の東北新幹線に乗るために泣く泣く会場を後にしましたが、、、最後の最後まで話し声が止まないほどの盛り上がりとなりました!

隠れた企業事例がシェアされた貴重な時間。これをきっかけにクラウドソーシングやフリーランス人材活用の話題が増えることと思います。郡山の今後の #スマート経営 トレンドに注目です!

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