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副業をする人は現職に満足不満どっち?〜満足している人!という意外性

『lotsful』、パーソルイノベーション株式会社が運営するキャリアをアップグレードしたいビジネス職向けの副業マッチングサービスの会社が、副業についての意識調査結果を公表しました。

対象は、全国の企業に勤める会社員20~40歳代の男女約650名。

2022年の春から四半期ごとに定点で行なわれている調査です。

副業をしたことがあるかの経験者調査でも、副業をするつもりがあるかの意向調査でも、この1年半でそこまで大きい変化はないようですが、「副業するつもりはない」が最多という結果になっています。

『lotsful』に関わる人は副業に比較的関心の高い人が多いというフィルターを考えると、このアンケートで「するつもりはない」が5割を超えているということは、世間ではもっとその割合が高いということです。

副業をする人が増えているとは言っても、そう簡単に右肩上がりにはならなさそうです。

今回の調査で面白かったのは、副業をしている人の年収や人事考課と、副業とを関連づけた調査をしている点です。

現職の人事考課や年収に不満があるから副業をする、のではなく、満足している人こそ副業をしているという図式は、目新しいものです。

やはり、現状に満足していると、この先のことや新しいことにチャレンジする気持ちのゆとりがあったり、モチベーションがあるということなのでしょうか?

ですが、そう簡単に片付けられないのがこのアンケートの面白いところ。

人事考課や年収への満足度と副業理由とをひもづけたこの問いからは、さらに意外な結果がみてとれます。

人事考課に満足している人の副業をする理由TOP3は、副業をすることに興味を持った、自由に使えるお金を増やしたい、気分転換のため、で、これはさもありそうです。

ですがそのあと、次点の28.6%のうちひとつが「現職でやりたいことができない」、そしてその次、周囲から誘われたと同じ26.2%に「副業をしないと生活が成り立たない」という理由があります。

満足している=不満がない、という訳ではなさそうな複雑さ。

また、年収の満足度と副業との関係性は、こうです。

こちらで年収に満足している人の1位は、なんと「副業をしないと生活が成り立たない」!

満足している=充分な収入がある、ではなさそうなのです。

それに次ぐ理由も、周囲から誘われた、副業をすることに興味を持った、など、年収に満足している人と親和性がありそうなものもありますが、「自由に使えるお金を増やしたい」「本業の収入が減った」も上位。

満足しているから動かないのではないこと、また、満足しているとはいっても充分にゆとりがあるわけではなさそうなこと。

副業する人の傾向がこのアンケートから読み取れるとしたら、ポジティブ、そして主体的!ということになりそうです。

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