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マイナンバーカードにフリガナとローマ字がつく! #0253/1000

再来年、2024年から、マイナンバーカードに氏名のフリガナとローマ字がつくかもしれません。

デジタル庁で2022/11/29に開催された、「マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ(第7回)」で明らかにされました。

氏名にフリガナがついて官民で活用できるようになったり、2024年にはじまるマイナンバーカードの海外利用を促進できるよう、ローマ字表記を追記できるようにするそうです。

じつはこれ、非常に画期的なことです。

日本で使われている身分を確認する書類は戸籍になりますが、この戸籍には、現在フリガナという項目がありません。

あれ?見た気がする、というかたは、それは住民票の可能性があります。

その住民票についても、フリガナの記載は市町村の判断による任意となっているため、ない場合もあります。

それに、住民票は住所を証明するもの。
身分事項を証明するのは戸籍なのです。

つまり、公的な氏名は現在漢字しかない、とも言えます。

このことが、日本のデジタル化に非常に大きな障害になっています。

たとえば、以前問題になった「消えた年金問題」も、一部は、漢字の読みが複数あるために名寄せができなかったという理由があります。

たとえば、「高田さん」に、「たかたさん」「たかださん」とデータが複数レコードできてしまうなどです。

では、「高田」で名前を統一すればいいかというと、同じ漢字でもじつはいくつかかたちが違うもの(異体字)があります。

高田に、俗に言うハシゴダカの髙田、などです。

これ!という共通の表記がないのが、現在の日本の氏名。

ですがいま、法務省では、戸籍にフリガナをつける法案が検討されています。

マイナンバーカードもその動きに沿ったもの。

再来年には、こんな券面のマイナンバーカードになっているかもしれません。

この日のデジタル庁の会議では、各メディアのニュースに取り上げられているとおり、他にもこんなマイナンバーカードの活用が検討されています。

1.国家資格等保持の証明につかえるようにする

2.引越しの際の自動車変更登録をオンラインでできるようにする

3.外国人の在留資格の更新等に必要な書類も、マイナンバーカードである程度省略可能とする

無茶なマイナンバーカードの利用のされかたがあったら反対するためにも、どういうことが検討されているか、皆で関心をもっていきたいところです。


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