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K2聖地巡礼 親不知編

K2聖地巡礼、今回は274話-277話「親不知」の話です。

この回はK2の単行本26巻に収録されていて、ドクターTETSUの計らいで和久井譲介が自分を捨てた実母と再会する話でした。

このタイトルに関して、TwitterのK2ファンの方が「ドクターTETSUが富山県出身なので、県境の交通難所である親不知から由来しているのではないか」という指摘が以前ありました。

実際に漫画に出てきた場所ではないですが、調べてみて由来の話が面白そうだというのと、風光明媚で海岸では運が良ければ宝石のヒスイを採取できるらしいという話を聞いて、いつか行ってみたいと思っていました。

なお、調べたところ、北陸新幹線の沿線上、北陸自動車道にあるようです。北陸新幹線は残念ながら止まらない場所ですが、糸魚川駅下車なら行けそうな感じだったので、休日に時間を作って頑張って行ってみました。

K2 第274-277話。ドクターTETSUと譲介の神回で有名。
親不知の地名の由来
断崖 親不知
親不知は日本アルプス(飛騨山脈)の端にあります。西日本と東日本の境目にあたります。

親不知駅は新潟県。富山県との県境にあります。北陸新幹線の糸魚川駅で下車し、日本海ひすいスカイライン線で10分位の場所です。

親不知駅自体は1時間に一本しか電車のこないローカル線の小さな無人駅ですが、徒歩15分歩いたところに道の駅「親不知ビアパーク」と海水浴場があります。今回はそこへ行きました。

実はその先に「断崖・親不知」という「本当の親不知」の場所があるのですが、車で行かないと無理な場所なので、私は今回道の駅までで断念しました。ちなみにこれでも北陸新幹線との電車の接続時間がギリギリだったので、これから行く方は帰りの電車の時間は注意してください。

駅前の看板。道の駅まで徒歩でチャレンジ。
駅からめちゃ歩きます。途中で不安になってくるくらい何もありません。
Googleマップを信じて15分ほどひたすら歩くと道の駅の看板が見えてきます。
富山の越中ガニも名物。道の駅のとなりが漁港で、旬の時期には県外からわざわざ買いに来る人もいるそう。石川県の香箱カニよりも大きくて美味らしい。(石川県の知人談)


なお、無人駅から道の駅までは結構歩くので、糸魚川駅で荷物はコインロッカーに全て預けて身軽になってから行くのが良いです。コインロッカーに入りきらない大きなスーツケースはコインロッカーと同じエリアにある糸魚川駅の観光案内所で預かってもらえます。(1個550円)

車やオートバイで行く人は北陸自動車道の親不知ICで降りてすぐなので圧倒的にラクです。車なら電車の接続の時間を気にしなくて良いので、家族や仲間と行くなら車で行くことを強くおすすめします。

親不知ICのキーホルダー。道の駅で売っています。
道の駅 親不知ピアパークの看板


道の駅で港で採れた大きい越中カニやお魚が沢山販売しています。車で来る人はクーラーボックスを持ってくるのが良いです。海鮮丼や蟹汁が食べられるレストランと屋台があります。昼時はとても混み行列するので電車組は要注意です。

道の駅の目の前は海水浴場になっています。手間のコンクリの建造物が漁港。奥の山の端が本当の断崖・親不知です。
浜辺の反対側。コンクリの建造物は北陸自動車道。
地図
現在地

なお、ここの名産は「翡翠(ヒスイ)」です。日本アルプスの端が海に接して断崖絶壁になっており、フォッサマグナ・糸魚川-静岡構造線(糸静線)もある関係で、青海峡という有名なヒスイの産地が近くにあります。産地では採取は禁止されていますが、川を下って海に出たヒスイが流れ着く海岸ならOKなので、ここはヒスイ採取の穴場なのだそう。

道の駅の無料の博物館に展示している102トンのヒスイ原石。盗掘を防ぐために青海峡から運んできたそう。
良く見ると光の加減で白の中にむらさきがかった模様が見えます。
色々展示物があり、ヒスイに関して詳しくなれます。
海岸で実際に取れたヒスイ原石。この大きさは車でこないと無理。本物だと何十万円もするらしい。

実際バケツとシャベルを持ったヒスイ拾いの親子連れがいっぱいいました。なお、11月だったせいか、海は波が結構高いです。ヒスイ拾いに夢中になってると波にさらわれることもあるそうなので注意して下さい。

しっとり濡れていると、なんでもヒスイに見える。
みんなヒスイを探している
緑っぽいがヒスイなのか?
ヒスイの他にも丸くてツヤツヤした良い感じの石がたくさんあります。


なお、普通ヒスイは緑色のイメージですが、ここの上質のヒスイは白いのが特徴です。白くて重くてラベンダー色がうっすら入っているものが一番質の良いものだそうです。

道の駅の露天のヒスイ屋さん。おばちゃんとおじさんが本物のヒスイを売っている。見分け方も教えてくれる。



なお、近くに露天のお土産物屋さんがあり、そこのおばちゃん、おじちゃんが見分け方に詳しいです。本当のヒスイも2-3割安くらいで売っています。地元のヒスイ採取のプロの話はすごい面白い。悔しくてついここで散財して色々お土産ヒスイを買ってしまいます。

つい購入したヒスイ見分けセット。小袋が本物のヒスイ。その他がオマケのクズ石。
ペンダントヘッドに加工したラベンダーヒスイ。
わたしが拾った石たち。結構ヒスイ寄りと思われる石も混じってると思うのですが、どうなんでしょうね.... 知れば知るほど鉱物採取沼にハマりそうな気もしますが....

最後、K2やドクターTETSUとは全く関係ない話になりましたが、途中下車して風光明媚な海を見て、ヒスイ拾いで一喜一憂し、美味しい蟹汁を食べて、お土産を持って帰るのは日帰りの寄り道ルートとしては結構楽しいんじゃないでしょうか。

要素が多すぎて、今回長文になってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

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