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ボクとママと発達障がい~プロローグ〜

この作品は2回すでに舞台化しております。
2回目に関しては、最近人気の俳優さんも起用されていて、とても良い作品になりました。


さて本題です
息子が「発達障害」とわかった時の話をします。
ある日、その時は西東京市に住んでいました。その保育園で、担任の先生から「かいせい君は集団行動ができない」と悪魔の宣告を受けました。
それから、市の就学相談に行ったり、WISC-Ⅳという謎の知能検査をしたり・・・結果は案の定、普通学級には不適合でした。
市から指定された心療内科の病院に行って、しばらくは薬の生活。でも本人は眠くなってしまうから辛そうでした。
ある日、市の担当者から「もしかしたら大丈夫かも」の助言を受け、とりあえず通常学級へ入学させました。

学校生活はというと・・・
入学まもなく、すぐに学校に呼び出され、「かいせい君は机でじっとしてられなくて、補助員が付いていないとフラフラしちゃうんです」
そんなことって昔だったら普通にあったはずなのに、今の学校はそれでさえダメなんです。先生のいうこと聞けない子供は普通学級に通えないんです。

もうどうしようもないですよね・・・
でも1学期間は次女がいたので、一緒に通っていました。
私が迎えが遅い時は一人で家にも帰って来ていました。
なんで学校は、ひとりで下校される行為ができるのに、立ち歩くのがダメなのか?って疑問しかありませんでした。
そんな環境に、私も希望が見出せなかったんですよね・・・

1学期の終わって、スクールバスの通級に通う為に、その学校に見学に行きました。
その時、事件が起きるのです。
体験学習がプールでした。
息子はプールは水遊び程度だったのですが、嫌いではありませんでした。
でも・・・そっと入ったらしく。
そしたら、通級の先生にいきなりバケツの水を頭からかけられてしまったのです。
そりゃびっくりすると思います。普通の子供だってそんなことされたら、驚くと思います。なのにそんなASDの子供にそんなことしたら、どんなことになるか想像がつかなかったのでしょうか?
それからその先生が大嫌いになり、転校したのに、行くのを抵抗し(当たり前か)不登校・・・
前は大丈夫だった普通のプールすら入れなくなり、私が流れる市民プールを見つけては毎週のように連れて行きました。ざっと6年間でようやく水に慣れました。
それだけトラウマが激しいのに、なんでそんなことができるのか?不思議でたまりませんでした。

小学校2年生の終わりに都営住宅に当選し、立川に引っ越すことになりました。不登校でいけない学校に無理して行くことなんて、ないと思っていましたので、ちょうどいいタイミングでした。

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