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小学校受験の土台はアンパンマンでつくったのかもしれない

お受験沼の恐ろしさを知らずに、この世界に飛び込んだ我が家。
ここまでの子育てを備忘録として、少し振り返ってみます。


■私自身■
中学受験で附属校へ入学し大学まで(というか卒業するまで)、10年間まーーーーったく勉強をしなかった学生生活でした。

なぜなら、「勉強は、しない」と決めていたから。
中学受験で死ぬほど勉強して燃え尽きてしまったのが理由です。


そのため、就活も全落ちするハメになり、大変なことになったけれど、
大学受験のために勉強などしていないので、

「人と違うことをする」

という思考は身についていました。

まさに、怪我の功名。

抜け道を探すことと、人脈に助けられるというラッキーには恵まれ、
なんとか今も社会人をやっている状況です。


■私の人生を救ったもの、それは読書■
なかでも、マンガの威力はすさまじいと思います。

友達との人間関係で迷った時、必ずマンガを参考にしていました。
マンガの主人公はだいたい、自分の代わりに酷い目に遭ってくれるので、

「あー、この選択をすると、こんなやばいことが起きるのか・・・」

と人生の参考書として、また人身掌握術のマニュアルとして大変役に立ちました。

だから、子どもがもし私に似て勉強ができない場合に備え、
生後3ヶ月くらいから読み聞かせをしていたわけです。

■私の教育方針■
①「なんでもいいから本を好きになること」
②「人よりものすごく好きなことがあること」
③「人の気持ちを想像できるように説明すること」
④「自分で選べるようになること」


これ以外のことは、あまりうるさく言わず、
放っておきました。

■1〜2歳■
・本は自分で選ばせる。
・欲しいもしくは興味のある本はすべて購入。
(図書館への返却がめんどうくさいから)

どんなに「いらねー!」って思っても、ぐっとこらえ、買います。
選んだ冊数が多すぎて「高ぇ〜〜〜!」ってレジで叫びそうになっても、
やせ我慢して購入しました。

加えて、私が読みたい絵本(ノラネコぐんだんとか今風のやつ)と
好きそうな本(食べ物系)は、買って積読してました。


■2歳半〜5歳■
本は、2歳くらいまでは1日に10冊読み聞かせするようにしていたものの、私のうつ病もあり入院するなどそれどころではなくなり、
テレビのアンパンマンに相当、助けてもらいました。

おかげで、アニメ放送35周年を迎えるアンパンマンの全話のなかでも、
おそらくたったの1回しか登場していないであろう、
レアキャラの話までカバーするほど我が子はアンパンマンヲタに育ちました。


なにをかくそう、私も祖母(私の母)も、オタクなんです・・・。
韓流アイドルの追っかけノリで、”オタク英才教育”を施していました。


神奈川だけでなく、福岡のアンパンマンミュージアムにも足を運び、
(コンサートの全ステ、しますよね?)

毎回必ず最前列で鑑賞させ、
(先着なら当たり前の行動ですよね!?)

絶版の絵本も販売終了のおもちゃも探しまくって入手、
(コンプするの、普通でしょ?)

売ってないキャラは私が裁縫してつくる、
(メンバーの衣装を縫うよりカンタンじゃない?)

有料のアンパンマンチャンネルに加入、
祖母はBSで再放送される分も録画。

何枚もDVDに落としてやたら達筆な手書きで「てんどんマンとビクビクちゃん」「メロンパンナとオーロラの小馬」などメモまでつけて孫へプレゼント・・・。

私と夫も、もはやアンパンマン内でいくつものキャラを担当している声優を声で聞き分けることができ、さらにはストーリーを見て

「あ〜これは、○○○さんの脚本じゃない?」
「たまごどんマンの声と今のドキンちゃんの声、同じじゃない??」

など、なぞのツウぶりを発揮していました。

そう、とにかく一家総出でアンパンマン教育。


おそらく、「公益財団法人 アンパンマン検定」があったら、

・「1級」(フレーベル館および系列会社社員、もしくはバンダイ、セガトイズなど関連おもちゃメーカー社員レベル)

に、認定されていたはず!!!!!


そのくらい、我が子はアンパンマンを心から愛し、イマジナリーフレンド化するほど心の友になっていたのです。

その結果・・・・。

3歳までで①〜④は、全部クリアーしたと思います。


でも、いいことばかりじゃありませんでした。

公園では、いじわるなことを言う子どももいたからです。


■子どもが外で意地悪をされる■
我が子が、カレーパンマンの人形を持って遊んでいると、


「アンパンマンなんて、赤ちゃんのなのに、なんで持ってんの!?」

とか

「まだアンパンマン好きなの!?」

とか、塾にアンパンマンのバッグを持っていったら

「あ〜アンパンマンがきた〜」

とバカにする子たちがいました。

ぜんぶ、男の子でしたが・・・。


私はブチギレました。(悪口言った子にではないです)


「人が好きなモノをバカにする権利なんてどこにもない!!!

年齢であれがすき、これが好きなんてない!!!

お母さんは大人だけどアンパンマン好きだし、

やなせ先生は素晴らしい先生だ!!!!!

好きなら遠慮しなくていいし、
魅力のわからないかわいそうなやつらは無視しろ!

まったく、親はどうしてんだ(お前もな)」

と我が子に力説するも、ドン引きされました。


とにかく、アンパンマンのアニメを見まくった結果、

・人の気持ちがわかる子になった
→塾でも個別指導の先生からも、保育園でも保護者からも
「○○くんは、やさしいよね」と言ってもらえる

・本が好きになった
→本屋に行きすぎて、本屋を自分の家の本棚と勘違いしている

・人よりものすごい好きなものがある
→アンパンマン図鑑を読み込んで探究するようになった

・自分で選べる
→自分で納得しない限り、親の言うことは聞かなくなった


日本のアニメのクオリティが高いおかげで、
情操教育までできたのです。


ありがとう、やなせ先生!
ありがとう、フレーベル館!
ありがとう、日テレ!

国立小学校は、「教育の実験場」と言われているが、
家庭教育も、親の「仮説検証の場」なのではないか、と最近思う。





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