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哲学

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#ソクラテス以前

3分哲学3;ソクラテス以前(2)タレス以降

3分哲学2;ソクラテス以前(1)ヘシオドス

ヘシオドスは源動分離になり、人の支配に甘んじています。その解説です。 私の動画は、総じて…

3分哲学1;ソクラテス以前(0)

前成説とアナクサゴラスの種子説

前成説とは、生物発生学の用語で、「個体発生において、受精卵中に成体の諸器官が縮小された形…

拡大と縮小

タイトルは「拡大と縮小」だが、まるで何かコピーでもするかのようだ : ) ちがうけど。 元素…

パルメニデス覚書

パルメニデスは言う、有るものはa)不生不滅であり、b)完全無欠であり、c)全体であって部分なく…

ギリシア人の調和観

ソクラテスは、自分の言説が矛盾するのは不調和であり、それはリュラの竪琴や合唱隊の不調和よりもひどい、と言う(『ゴルギアス』482c)。ここでは言説における首尾一貫性が調和とされている。またソクラテスの対話者の一人であるラケスは、徳ある者が徳について語るのを調和とみなしている(『ラケス』188d)。これは言行の首尾一貫性である。 言説の首尾一貫性とは言説が変わらないことであり、言行の首尾一貫性とは言葉と行動が同一であることであり、いずれも「A=A」という同一律で表現されよう。

アナクシマンドロスの古代的進化論

(※以前、古代の進化論については書いたのであるが、私の理解不十分により誤った箇所も少なか…

アナクシマンドロスの生成

万物生成についてアナクシマンドロスは言う、「要素が質的に変化するからではなく、永遠の運動…

アナクシマンドロスの無限

アナクシマンドロスの無限は多義語である。 無限者は土・水・空気・火を産み出すが、いかなる…

元素概念の進化(1)

以下は、飽くまでもソクラテス以前の自然哲学の話である。 物事を具体的にとらえることから抽…

実体としてのアルケー論

自然哲学のアルケーには実体としての側面がある。実体とは、万物の根底にあり不生不滅であるも…

原理または統御者としてのアルケー

タレスは「万物は神々に充ちている」といい、これは「宇宙全体のうちに魂が混合されている」と…

クセノパネス

・ネットワーク形成 あるシステムがあるとしたら、そのシステムを構成する全要素が何らかの形で交流を結んでいる。そうでなければ、そのシステムはシステムと呼ぶに値しない。 例えば、二人の男(太郎と次郎)が何らかの事情で無人島に漂着したとする。無人島の東部は山で西部は湿地になっており、その間を深い森が隔てているとする。太郎は東部の山の上で何とか日々を過ごし、次郎は西部の湿地地帯で飢えをしのいでいる。互いは互いを知らず、間接的にも何ら接点がない。この状態では、この無人島はシステムを形