女に

かわいい娘、愚行に屈し
知るも手遅れ、裏切られたと
どんなまじない、憂いを解くか、
どんな技なら、罪払うのか?

罪を浄める唯一の手は
世間の目から恥隠すのは
奴を悔やませ、良心を衝く
唯一の手は、死ぬことなのです。


オリバー・ゴールドスミスという詩人の「女に (Stanzas on Woman)」という詩。若い娘さんがろくでもない男に騙され、不倫でもしてしまったのだろうか、罪を得て世間から非難され、ひどく塞いでいる。詩人は娘が罪を浄め、世間の同情を買い、男に悔やませる唯一の方策を伝えるが、これは筆が走り過ぎだろう。あまりに娘に酷だ。

ゴールドスミスは18世紀のイギリスの詩人で、若い頃は売れずに貧乏だったが、売れた後も相変わらず貧乏だったという間抜けぶりだったそうな。



When lovely Woman stoops to folly,
And finds too late that men betray,
What charm can soothe her melancholy,
What art can wash her guilt away?

The only art her guilt to cover,
To hide her shame from every eye,
To give repentance to her lover,
And wring his bosom, is—to die.

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