見出し画像

次元大介の墓標、知っていますか

こんばんは、真夜中です。

みなさんはルパン三世お好きですか?僕は結構好きな方です。

っていうか世の中の男性は大体ルパン三世シリーズ好きなんじゃないでしょうか。嫌いって人見たことないですし、認知度も高いですもんね。

今回はルパン三世シリーズの中で僕が最も好きな作品、いや世の中で最も面白い1時間は何か?と聞かれたらこの作品と答えるであろう「次元大介の墓標」をご紹介しようかと思います。

実は前々からこの作品のことは紹介したいなあと思っていましたが、なかなかタイミングが掴めずにいました。

しかし令和4年8月8日、半世紀以上に渡り次元大介の声優をされていた小林清志さんの逝去が発表されました。

このタイミングで、大好きなこの作品の話と、この作品を見たことで僕の「人生において目指したいかっこいい男ランキング」に食い込んだ次元大介というキャラの話をしなきゃ嘘だろう、と思い立った次第です。

目標はより多くの方に「次元大介の墓標」を見ていただくこととしますので、作品の核心的な部分には触れず、僕が好きなシーンや描写を好きなようにお話ししていきたいと思います。

2014年のアニメ映画となりますので、ネトフリでもアマプラでも検索すれば見られますし、TSUTAYAでもきっと借りられますので、興味を持たれた方は是非ご覧になっていただければ嬉しいです。

では、よろしくどうぞ。

■次元大介の墓標は知名度が低い??
 ⇨だから見てくれ!!!

前述の通り、僕は「次元大介の墓標」が大好きなんですが、ルパン作品の中では知名度は高くないイメージを持っています。

何故かというと、この作品は2014年に一部の劇場で限定公開され、その後全国主要都市でだけ上映されているからです。そもそも見ている人が少ないのでは?ということですね。

僕はというと2014年当時ネット情報で「次元大介の墓標」が上映されることを知り、ルパン三世シリーズが好きだったのと、ちょうど友人が住んでいる新潟県で上映されるということだったので、友人と遊びがてら映画を見よう!という理由で見に行ったんですね。

で、実際見たんですが「人間は面白すぎるものを見ると放心するんだな」とそこで学びました。終わった後のものすごい脱力感。

そして今でもびっくりするんですが、この作品って30分前後編の構成なんですよね。OP・EDがあるので実質は50分程度。

終わった後に「こんなにおもしろい50分が世の中に存在するのか?!?!?!」とマジでびっくりしました。今でも見返すたびびっくりしてます。

以前の記事でも書いたように僕はMARVEL系も好きですが、映画なので大体2時間以上が基本ですよね。短いのがいいとかそういう話では全くないですが、1時間でここまで起承転結とか盛り上がりとか、人の心を動かすことができるというのが本当に驚きでした。

ちなみに一緒に見た友人も放心しており「沢城みゆきすげえ………(峰不二子の声優になった直後くらいだったので)」とずっと言っていました。

前後ではシリーズとしてTVシリーズの「峰不二子という女」から「血煙の石川五右衛門」「峰不二子の嘘」と続いています。血煙の石川五右衛門も好きですが、次元大介の墓標が衝撃的すぎた印象ですね。

そんなわけでそもそもの上映館が少ないのでそこまで有名ではないかもしれませんが、30分×2本の中でも最高峰の完成度だと僕は思っています。

■次元大介の墓標の好きなところ

さて、そんな次元大介の墓標ですが、早速僕の好きなところを目一杯お話ししていきましょう。

①世界観、キャラクターの所作がめちゃくちゃかっこいい

ルパン三世というと序盤はコミカルな描写が多く、中盤以降に物語の核心に近づくとシリアスムードになっていくというのが通例で、だからこそ老若男女問わず支持を得ている作品です。

だからこそ見ている世代によってはちょっとコミカルすぎたり、ストーリーの核心にちょっと違和感があると(それで解決しちゃうの??)という感想も持ったりするのですが、そういう感想を持ったことのある方、是非次元大介の墓標を見てください。

何故ならこのシリーズのルパンは、かなり大人向けに作られているからです。
というのも皮切りに放送された「峰不二子という女」は深夜アニメ枠として放送されており、内容も結構攻め込んでます。
何がどうとまではいいませんが、ルパンであるあるの「不二子ちゃ〜ん!(服を全部脱ぐ)」みたいなシーンは全くありません。ていうか峰不二子という女では「そんながっつりアングラな性癖の話すんの?!?」みたいなことまであります。

次元大介の墓標という作品も最初から渋い始まり方。国同士の争いという政治的な話が主となり、そこにルパンと次元、不二子が巻き込まれていくような構成です。
明るいシーンがゼロ、というわけでもないですが、時々挟まれるギャグ的な要素やお色気的要素がルパンっぽさを感じさせる程度に留まっています。

今作のメインである次元に至っては、解決するまで一回も笑顔を見せません。小林清志さんの演技も相まって、めちゃくちゃかっこいいです。

敵のヤエル奥崎も去ることながら、次元が銃を触るシーンなどいちいちキャラクターの所作がかっこいい。

以下に参考としてGIFを掲載しますが、簡略化されています。ぜひ本物をみてみてね。

原作:モンキー・パンチ、©️TMS

特に僕が好きなのはヤエル奥崎が銃を組み立てるシーン。最初見た時はそこまで注目していなかったのですが、この滑らかさというか「慣れていて素早くかつ正確に滑らかに組み立てる所作」をアニメで表現できるのは本当に驚きです。

原作:モンキー・パンチ、©️TMS


②話のオチがめっちゃ良い

前述したように、ルパン三世は様々な世代に愛されている作品であるため、ストーリーの解決やオチが難解にならないように配慮されているので、少し物足りない時があります。

しかし次元大介の墓標は、良いです。
僕もそれなりにアニメ作品を見てきましたが、人生においてここまで納得度が高いオチは今の所ないです。

個人差はあるかと思いますが、ルパンという作品でルパンっぽさを残しながらの謎解きがあって、次元大介に2度3度の活躍の場を作り、最終的な話のオチがここまでダンディズムを持ちながら付けられるってのが本当にすごいと思います。

オチの話なのでたくさんは話しませんが、めっちゃ良いのでマジで見てみてください。

特に…いやうまく言えないですけど、

「俺とお前はあくまでビジネス上のパートナーだ、仲間じゃねえ」
「俺に言わせりゃ、ロマンに欠けるな」

はめちゃくちゃ痺れます。何回見ても。小林清志さんの次元は本当にかっこいい。


③続きものであること

この次元大介の墓標に続き「血煙の石川五右衛門」「峰不二子の嘘」と作品がリリースされています。
続きものなので同じ作風で続き、特に五右衛門の話とか血ばしゃばしゃ出ます。
2作品とも当然面白いんですが、僕はやっぱり次元かなあ。

今のところ、それ以降の作品は出ていない状況ですが、いつか出ることを期待している状態です。

多分ネトフリとかに全作品あると思うんですが、話がちょっとずつ繋がっていていいですよ、時間も短いので見やすいと思います。

■最後に

そんなわけで、僕が現時点の人生においてめちゃくちゃ好きなアニメ「次元大介の墓標」を紹介しました。
少し前の作品ですが、珠玉の出来だと僕は思います。ぜひ見てみてください。

最後に、長きに渡り次元大介を演じられた小林清志さん、大変お疲れ様でした。
次元大介というキャラを通じて、生き方や拘りを人生に取り入れていきたいなと思って生活している次第です。この「次元大介の墓標」という作品をこれから何度もまた見返していきたいと思います。

真夜中

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?