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気の抜ける絵本②―ナナの場合

さて、"気の抜ける絵本"の第2回は、ナナのおすすめの作品が続々登場します。
3人満場一致の王道の1冊から、児童書専門店の元書店員ならでは!?のぶっとびセレクトまで、肩の力を抜いてお楽しみくださいな〜。

ナナ:マヨは3冊あるって言ってたね(笑)
わたしも色々あるけど。

テン:何冊でもええよ~!

ナナ:じゃあ~、とりあえず まず1冊目が…こちらでーす!


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『あ』
(こどものとも年中向き2005年1月号
大槻あかね作 福音館書店 )
【あらすじ】
主人公は、針金でできたちいさなひと。人間の世界でいろんなモノに出会い、それに触れて遊んでみたり、その形を真似してみたり。未知のものに出会うときの新鮮な驚きを表現…いや堅い!(笑)もっと素直にゆる〜く楽しめる写真絵本です。

テン:ハー!(謎に指パッチン)持ってます。

マヨ:あー!それにしよかなとも思ったー!!!

テン:思いました。それはね、思いました。
(ひとり1冊かと思って)迷ったうちの1冊です。

ナナ:あははははは。

テン:満場一致ですね。手元に持ってきます。すごい、3人とも持ってたね。

マヨ:これ昔さ、テンと一緒に買ったよな。しかもナナが働いてた書店。

ナナ:え!うそ!

テン:そうか、旅行※のとき行ったかも。

※話し方からお気付きの方もいると思いますが、実はテンとマヨは関西人です。ナナだけは違うので、住んでる場所がちょっと離れているのです。

ナナ:え!わたし勤めてる頃??

マヨ:そうそう、多分ナナは休みやってん。
テンが、「たぶん同級生が働いてると思うねんな~※」って。

※テンとナナは大学で同級生でしたが、同じ学科に160人もいたので、当時はそこまで面識もなく、連絡先も知りませんでした。。。

ナナ:えぇ~!!なんか、ちょっとなんとも言えん…出会う前かぁ。

テン:そん時に、ふたりともこの絵本買ったんやっけ。

マヨ:うん、その時に読んで…(欲しくなった)

ナナ:確かにこの絵本、いつも面出し※してたからなぁ。
わたしも自分の店で買ったし、この子たちおなじとこ出身なんやね。
じゃあ、読むまでもないか。

※"面出し"とは、本の表紙(面)が見えるように置く、という書店の陳列方法です。多少場所をとってでも、本の顔である表紙を見せるということは、それだけその本を推してる証拠!

テン:いや、読んでください(笑)

ナナ:音読きつくないですか(笑)

テン:いろんな「あ」があるじゃない(笑)

ナナ:(笑)じゃ、、、。

〜ナナ音読中〜

マヨ:かわいい~~~。

テン:お店でずっと、かわいいかわいい言って読んでてさ、もうこのビールのページで、「買います。」ってなって連れて帰ったよね(笑)

マヨ:うん(笑)

ナナ:続編あるんだよ。

マヨ・テン:えぇーーーーー!

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『あ あ』
(こどものとも年中向き2017年12月号
大槻あかね作 福音館書店)
【あらすじ】
針金のちいさなひとが、再び人間界でゆるゆる大冒険!でも今度は、まさかの新たな出会いが…。ヒントは「あ」が2つになったタイトルですよ〜。

マヨ・テン:読んで読んで!

ナナ:(縦開きの表紙をめくって)では…。

〜ナナ音読中〜

マヨ:続編は縦に開くんか!
そしてまさかのもう一人おったなー!(笑)

テン:天才すぎる。欲しくなった(笑)

ナナ:大槻さんて発想がすごいよね。斬新。

テン:あれを思い出した。冷蔵庫の中で小さいお人形が暮らしてるやつ。『まいごになったおにんぎょう』(岩波書店 1983年)。

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ナナ:あぁー!岩波の古典の。

テン:作風とか全然違うけど、小さい人形が、人間の日用品とかそういうサイズ感の中で過ごす感じが。

ナナ:そうだねそうだね。

ナナ:さて、もう一冊は…。

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『ねむたい ねむたい』
(こどものとも0.1.2. 2015年7月号
柳生弦一郎作 福音館書店)
【あらすじ】
眠たい野菜の子どもたち。なすびの子、ばななの子、かぼちゃの子…みんな順に眠りにつきます。そらまめの子は寝ーたーかーなー?…とにかくゆるくて心地良い、おやすみなさい絵本。

テン:やっぱ0.1.2.シリーズ多いな。

ナナ:さっきから福音館しかない。まわしものではないよ(笑)

〜ナナ音読中〜

マヨ:ゆるい。。。

ナナ:眠いから寝る。ただそれだけ。平和かよっていう。

テン:今コロナの事忘れてたもん。大成功。

マヨ:かわい~。

ナナ:柳生さんの作品、ゆるかわいくてなんか買っちゃうのよね。

テン:柳生さんもレジェンドよな、『こどものとも』の。

ナナ:ね。

テン:その本けっこう新しい?

ナナ:2015年かな。すごく新しいわけでもない。
なんか、折り込みふろくの「絵本のたのしみ」の柳生さんの文章も、全部ひらがななんだよね。

テン:子どもも読めるようにかな。

ナナ:ね。
実は、これも続編ぽいのがあるんですよ…。

マヨ:これもなんや(笑) どんなの?


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『なむちん かむちん』
(こどものとも2017年7月号
柳生弦一郎作 福音館書店)
【あらすじ】
なすびの子、かぼちゃの子、そらまめの子、とうがらしの子は、みんな早く大きくなりたいのです。そこで、かぼちゃのばあちゃんにおまじないをかけてもらうことに。なむちん かむちん…ところが、ある問題が!!斜め上の展開がクセになる、ゆるさ爆発の絵本です。

ナナ:これ。

テン:へぇ~!
『ねむたい ねむたい』とおんなじ登場人物(?)やん。

ナナ:そうそう。
続編っぽいけど、内容はそうでもないかな(笑)

テン:まず、"なむちん かむちん"ってなんやねん(笑)

マヨ:なんそれ(笑)(笑)

〜ナナ音読中〜

※テン・マヨともに爆笑。
読んでもらってる途中から、笑いと涙が止まりません。。。

マヨ:えぇぇぇぇ(笑)

テン:…!(笑いすぎて声が出ない)

マヨ:やば~いやば~い、あかん…その絵本ほしいー!(笑)

ナナ:絶妙にかわいくてさ…

テン:ちょっともうそれは…(笑)

ナナ:どうでした?(笑)

テン:ちょっと…ちょっとまってな(笑)

マヨ:可愛いすぎる~!!!!

テン:もう、買います。

ナナ:ほんと笑っちゃうよね。コロナを忘れられる。

テン:わたしのターンはないわ、今回(笑)

マヨ:衝撃的やった(笑)

テン:ちょっと今のはほんまに…
柳生さんに色々聞きたい(笑)
もう、これは語り継がなあかん絵本やわ。。。

ナナ:あはは(笑)

テン:もうちょっと世の中にでてもいいと思うよ。これ(笑)

マヨ:友達の子どもとかにあげたい(笑)

ナナ:17年の月刊絵本だから…。そろそろハードカバーになってほしいんですけどね。

テン:MVPやわ。

マヨ:これはやばいな(笑)

テン:すごい絵本に出会った(笑)

ナナ:大事なのは、流行りの絵本みたいに、わざと受け狙いでつくった感じがないんだよね。
むしろ、"なむちん かむちん"のおまじないとか、素朴な昔話風なんだけど…。なんでこんなにおもしろいんだろうっていう(笑)

マヨ:そうやんなぁ~、そんな感じした!

ナナ:何だろうね、大真面目にふざけてるというか。間延びしたセリフとか、肩の力が抜けてるとこがいいのよ。

マヨ:うっへっへっへっへ(思い出し笑い)

テン:笑い疲れた…。

マヨ:ほんまめっちゃおもろい(笑)

ナナ:折り込みふろくに、柳生さんの「作者のことば」あるよ。

テン:なんてなんて??

ナナ:これ柳生さんが書いてる、インタビュー形式のやつなんだけど。

テン:え?自分で自分にインタビューしてるってこと?

ナナ:違う、「にわとりのおばさんにききました」ってやつ。※

※「にわとりのおばさん」は、この絵本における重要人物です(笑)

テン・マヨ:(笑)(笑)

テン:何やって?にわとりのおばちゃんは(笑)

〜ナナ音読中〜

※インタビューでは、柳生さんが「にわとりのおばさん」に、絵本の中で起こる事件の裏話を聞いていきます。
まさかの回答に、怒涛のダジャレの連発。再び、テンとマヨは大爆笑でした。。。

テン:今は古本しかないのかなぁ。そのふろくのインタビューついてるのが欲しい!

ナナ:これはハード化か復刊してほしいね。

テン:ありがとうございました。
本当に笑えました。
気も抜けたし、底抜けに明るかったです。

マヨ:ナンバーワンやなぁ(笑)

テン:こういうのも大事やなぁ。
真面目に向き合うのもいいけど、こうやって笑うのも幸せ。
こういう時間をみんな持たないと。

ナナ:ね。コロナ禍の今だからこそ。

見ている2人だけでなく、読んでいる本人も大爆笑で、後半ほぼ笑っぱなしだった今回。文章だとなかなか伝わりづらいかもしれないので、ぜひ実際の絵本を手にとってもらえると、よりいっそう面白さが実感できると思います!
さてさて、来週は絵本作家マヨのおすすめ絵本ですよ〜。お楽しみにー!


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