FMマヨ.7

絵本が好きな3人組|性格も仕事もバラバラの3人が、絵本についてラジオのように楽しく語り…

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絵本が好きな3人組|性格も仕事もバラバラの3人が、絵本についてラジオのように楽しく語ります|*毎週水曜更新予定*☆FMマヨ.7のnoteでは、絵本を横において一緒にページをめくりながら読み進めてもらうのがおすすめです。

最近の記事

「食」の絵本②―『ぜったいたべないからね』

"「食」の絵本"第2回目は、マヨセレクトです! 突然ですが皆様は、食べ物の好き嫌いはありますか?今回の絵本は、好き嫌いがテーマになっているあの作品です。あなたの好き嫌いも、もしかしたらなおっちゃうかも!?それでは、お楽しみください◎ マヨ:では私が。『ぜったいたべないからね』。 『ぜったいたべないからね』 (ローレン・チャイルド 作 木坂涼 訳 フレーベル館 2002年) ※2016年 新装版発行 【あらすじ】 チャーリーとローラのおはなし。お兄ちゃんのチャーリーは、

    • 「食」の絵本①―『300年まえから伝わるとびきりおいしいデザート』

      十五夜も過ぎ、そろそろ本格的に秋らしくなってきましたね〜。芸術の秋、スポーツの秋…なにより食欲の秋!!栗に柿にさつまいもに…秋はおいしいものがいっぱい! …ということで、今月のテーマは"「食」の絵本"です。食べ物の登場する絵本は数えきれないほどありますが、今回は"食べること"や"作ること"を考えられるような絵本をそれぞれ選んで、持ち寄って語ってみます。ではではさっそく…いただきまーす! テン:うちはこれ。『300年まえから伝わるとびきりおいしいデザート』。 『300年まえ

      • 【お休み回】ランチに行くと、、、【4コマ】

        1日遅れの更新、申し訳ありません。 今週の更新は、9月5回目の水曜日分なので お休み回ですー。 マヨ.7でランチに行くと、、、 大体いつもこうなります。 マイペースなマヨとナナでした。 来週から新しいテーマで更新です✨ お楽しみに✳︎

        • 【お休み回】マヨの釈明【4コマ】

          みなさま、こんばんは。今回は第4週目という事で、4コマ漫画です。 今月のオンライン読書会中のお話。マヨが一時的にいなくなったのは、電源が切れたせいではなかった…?! ※先に、『気の抜ける絵本−テンの場合− vol.16−』をお読みいただくことをオススメします。 なんで再接続しても参加できなかったのか、未だにわかりません。(マヨ) オンラインが当たり前の今だからこそのトラブルでした。 来週も5週目なので4コマ漫画の更新です。 お楽しみに☺︎

        「食」の絵本②―『ぜったいたべないからね』

          気の抜ける絵本③―マヨの場合

          今月のテーマは、今の鬱々とした状況を一瞬忘れさせてくれそうな「気の抜ける絵本」。 ラストは、絵本作家マヨの選んだ作品たちです。 有名作家の掘り出し物に、最新絵本も登場しますよー。わくわく。 『えものはどこだ』 (五味太郎作・絵 岩崎書店 1981年) 【あらすじ】 獲物を探して荒野をさまよう狩人。血眼で探しますが見つからない。…でもあれ?よく見ると…?モノクロの探し絵が楽しい1冊。 マヨ:これ。『えものはどこだ』。 テン:え、五味さん※…のモノクロ? ナナ:へぇ~

          気の抜ける絵本③―マヨの場合

          気の抜ける絵本②―ナナの場合

          さて、"気の抜ける絵本"の第2回は、ナナのおすすめの作品が続々登場します。 3人満場一致の王道の1冊から、児童書専門店の元書店員ならでは!?のぶっとびセレクトまで、肩の力を抜いてお楽しみくださいな〜。 ナナ:マヨは3冊あるって言ってたね(笑) わたしも色々あるけど。 テン:何冊でもええよ~! ナナ:じゃあ~、とりあえず まず1冊目が…こちらでーす! 『あ』 (こどものとも年中向き2005年1月号 大槻あかね作 福音館書店 ) 【あらすじ】 主人公は、針金でできたちい

          気の抜ける絵本②―ナナの場合

          気の抜ける絵本①―テンの場合

          「それぞれの持っている絵本から、一番“気の抜ける”絵本」  今回のテーマ決定のいきさつは、新型コロナウイルスの流行に絡み、かなりストレスもたまって気分も鬱々とする時間が多くあるなかで、 「底抜けに明るい絵本」 とか、 「リラックスのできる絵本」 を読みたい‼ 一時的にコロナ禍から解放されたい‼️ という流れになり、 「じゃ、それぞれが持ってる絵本の中から、”気の抜ける絵本”を一冊ずつ持ち寄ろう!」 という話になったのです。  絵本研究とは少し違いますが、初めての試み。 結果的

          気の抜ける絵本①―テンの場合

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』④ー漫画集団って何だ?

          暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?さてさて、8月ももう終わり。最終週の今回は、かなりディープな話が展開されていきます。絵本作家さんと漫画の意外な関係が明らかに…!あなたの好きな絵本作家さんの名前も登場するかも?? 「漫画集団」とは??テン:『ちへいせんのみえるところ』ビリケン出版の方は1600円やん。エイプリル出版のは980円って書いてある。 ナナ:ひょ~! マヨ:だいぶ値段がちがうなぁ。 テン:エイプリル出版の方の著者紹介のところに、「漫画集団所属」って

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』④ー漫画集団って何だ?

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』③ー長さんの遊び心

          今回は、『ちへいせんのみえるところ』に記された謎の名前の話から、荒井良二さんも影響を受けた独特の絵本表現まで、長新太さんの遊び心について語っていきます。長さんの絵本の人気の秘密がちょっと見えてくる…かも?? 名前に地平線?!テン:うち、エイプリル出版の方とビリケン書房の方と両方持ってるんやけど…。 エイプリル出版の方、透明のカバーみたいなんついてて、そこに「この絵本は、地平線という線で描かれた傑作である。チーヨウ・シンター」って書いてある(笑) ナナ・マヨ:え?え?(笑)

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』③ー長さんの遊び心

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』②ー美しさはどこから?

           今回は、「荒井良二さんが名画を模写している」という話から、どんなふうにこの美しい絵本ができあがるのか想像してみたり、『ちへいせんのみえるところ』と『こどもたちはまっている』を比べて、どのようにオマージュされているのかワイワイ考えたり…。何度もページを行ったり来たりしながら、楽しく読み込んでいきます。 …と、まずはここであらすじをご紹介。実は前回うっかり入れ忘れました…ごめんなさい。  【あらすじ】 『こどもたちはまっている』 子どもたちは待っている。海の見える窓辺で、湖

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』②ー美しさはどこから?

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』①ー美しい水色と黄色の絵本たち

          2020年6月20日に発売されたばかりの絵本、『こどもたちはまっている』(亜紀書房)が、とってもきれいだった!とマヨ。 さらに、作者の荒井良二さんが、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』(1978年 エイプリル出版、のちに1998年 ビリケン出版より復刊)のオマージュ作品であると語っていることから、これは両方眺めてみたい!という話になりました。 『こどもたちはまっている』はまだ新しいので、多くは語られていない一方、『ちへいせんのみえるところ』は絵本学で重要な位置付

          『こどもたちはまっている』『ちへいせんのみえるところ』①ー美しい水色と黄色の絵本たち

          【お休み会】オンライン読書会(4コマ)

          またお休み…? と思いますよね。。。 聞いてください。 このnoteのシステムとしては、3時間くらいオンライン読書会をしていて、その内容を割り振って月4回程度に分けてアップしよう!というものなんです。 で、今月の『もりのなか』は、3回分ですっきり収まったので、4回目はマヨの4コマ漫画で休憩しよう!と。 そして昨日、8月の1回目はじまるなー、早く整えなきゃーとポチポチやっていたわけです。 そしたらマヨさんがね、「あれ?明日まだ7月じゃない?」 って。 …………7月5

          【お休み会】オンライン読書会(4コマ)

          【お休み回】修士論文のBGM【4コマ】

          今回はちょっと休憩。マヨ、テン、ナナは卒業年度は違いますが同じ大学院に通っていました。その当時を振り返ってのお話です。 ナナ…相手……。そしてフラグが…。 皆様は何かお気に入りのBGMはありますか?次回の更新もお楽しみにー!!

          【お休み回】修士論文のBGM【4コマ】

          『もりのなか』③―ファンタジーか”リミナル”か

          詞では語られていない生き物たちの存在 『絵を読み解く 絵本入門』 藤本朝巳、生田美秋(ミネルヴァ書房 2018年) テン:「ぼくと動物たちが進行する2場面(p.24-25、28-29)のシーンは、見開きで描きストーリーのハイライトシーン。…ジャムを食べるシーンに描かれた、木の上のリスは、文には登場しない。…じっくり絵を見て発見することが好きな子どもへの、エッツからのサービスだろう」 マヨ:それでいうと、カタツムリとかアリとかもおるけどね、いろんなところに。 テン:えっ

          『もりのなか』③―ファンタジーか”リミナル”か

          『もりのなか』②―モノクロームなのにカラー?!

          『もりのなか』は、日本で翻訳されたのが1963年というのもあり、絵本学に関する書籍では比較的多く取り上げられています。また、日本にこの絵本を持ち込んだ福音館書店の編集者、松居直さんも、自身の著書で度々取り上げています。ここからは、それらの文献を引用しながら、今までの絵本学で語られてきた『もりのなか』を追い、自分たちの読み取りも同時に語っていくスタイルに。 構造や色彩のはなしマヨ:この絵本のレビューとか見てるとさ、「モノクロ絵本やのにちいさいときこの絵本カラーやと思ってました

          『もりのなか』②―モノクロームなのにカラー?!

          『もりのなか』①―エッツの人間観と多様性の受容

          今回の絵本はマリー・ホール・エッツの『もりのなか』(福音館書店 1963年)。昔から親しまれている絵本なので、知っている方も多いのではないでしょうか。 ”モノクローム絵本(一色で描画・印刷されている絵本)”はマヨの研究対象なので、今回はマヨから『もりのなか』の魅力が詰まったお話が聞けそうです♪ 【あらすじ】 「ぼく」が、紙の帽子と新しいラッパを持って森へ散歩に出かけると、1匹のライオンと2匹のゾウ、2匹のクマ、3匹のカンガルー、1羽のコウノトリ、2匹のサル、1羽のウ

          『もりのなか』①―エッツの人間観と多様性の受容