弱いつながりは誰でも簡単に作れる 弱いつながりeveryday1


「弱いつながりをつくる人」になろう。と決めてから、
世界は弱いつながりに溢れている、と感動する毎日。
(完全に、カラーバス効果、です。)
そんな出来事を、「弱いつながりeveryday」として書き留めておこうと思う。

そして、改めて、弱いつながりは、
いつもの日常の中に、
簡単に、意図的に、
自らつくり出せるのだな、と改めて感じている。

2023年10月16日(月) 16:40

娘の習い事の帰り道。
今日はカーシェアだったので、帰りに車でないといけないお気に入りのパン屋さんへ。本当に美味しくて大好きなパン屋さん。
美味しいだけでなく、その味や品質に対して、びっくりするくらいお安い。

閉店まぎわだったこともあり、他にお客さんもなく。
パンの種類は少なかったものの、お気に入りのパンをげっとして、レジへ行くと、おそらくオーナーさんであり作り手さんの姿。

普通にお会計をすませて帰ってもいいのだけれど、
なんだか、「ここのパン大好きなんです!」を伝えたくて、
それなら、今がチャンス!と、思わず話しかる。

「ここのパン、娘も大好きなんですよ。いつもありがとうございます。」
「わ〜嬉しい。え、何が好きなんですか?」
「この丸いパンで、、、」
「あ、お求めやすいですしね」
「いや、そうなんですよ。というか、パン安すぎません?」
「(笑いながら)ですよね。僕の分入れてないんで」
「いやいや、入れていいですよ。笑」
「宮城の人、ハード系のパンあんまり食べないみたいなんですよね。
 だからお求めやすく食べてもらいたいな、って」
「いつからパンやってるんですか?」
「もうずっと、東京とか、フランスにも修行行ったりとか、、、最後は〇〇(大手の高級ハード系チェーン)
「前に食べたサンドイッチのパテとかめちゃくちゃ美味しいですよね。」
「あ!うれしいなぁ。フランスに行った時のホストマザーのレシピで……」
「あんぱんも、変わってて、おいしくて、びっくりしました。」
「ちょっとひねくれるの好きなんですよね〜笑
 嬉しいなぁ、ちょっと待っててくださいね!
 ……これ、冷凍しているパンなんですが、よかったら食べてください!」
「わ〜、、、すみません!嬉しい。ありがとうございます!またきますね!!」

と、おまけをたくさんもらって帰ってきたのでした……

おまけよりもなによりも、このやりとりがめちゃくちゃ楽しくて嬉しいひとときだった。
なによりも、店主の方がとても嬉しそうだったこと。
お客さんから話しかけられることなんて、彼にとっては、多分たくさんあることだろうけれど、彼は、きっとその毎回をこうやって、全身で喜んで受け取っているのだろう。

自分の「こころの中にあるもの」を外に出して伝えたことで、
誰かがこんなにも喜んでくれる。
喜んでくれることで、自分もとっても嬉しくなる。幸せを感じる。

そして、彼(お店)とわたし、との間に確実にできた、小さな接点。
きっと、時が経てばすぐに忘れられてしまうような小さな接点かもしれないけれど、確実に残っていて、
私にとって大切な大好きなお店、となったし、応援したい人、になった。

大きな、強い繋がりでなくていい。
この小さな接点が、自分の住んでいる街、仕事、人生にたくさんあると、
なんだかとても豊かで、幸せに生きられるのではないか、と感じた。
また、その接点が増えることで、そうやって幸せに生きれる人が増えて、
やがてそれらが文化や地域や国を形成していくのだと感じた。

世界平和の原点は、ここなんじゃないかな。
弱い、小さなつながりの連鎖を、自らがつく出す人でありたい。


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