見出し画像

「名を取るより実を取れ」とか上品過ぎて損しそう

人間、何か一つ優れていれば、それが厚底シューズのようにその人全体の評価をを底上げするという心理作用がある。心理学では「ハロー効果」という。
イケメンや美女が全てにおいて優れて見えるのは、単純に容姿という面で底上げされるからだ。高学歴や目を引く肩書も同じこと。

さて、世界に名を轟かすカーネギーさん。


名著「人を動かす」には、「名より実を取れ」とある。功績なんか譲ってしまって、結果的に思う結果が得られればそれでよし、という考え方だ。これは「自分の考えを相手に受け入れてもらう方法」のなかで語られる。
私はこれに、疑問を抱いてしまう。

待ってカーネギーさん。
それって理想論すぎない?と。

ハロー効果は、正直ハリボテだ。
だけど、多少中身が伴わないハリボテ状態でも、そのハリボテめがけてチャンスが巡ってきて、経験を積むことで実績と実力をつけることができる。実のない名だけのところに実が生まれる。
本来このあたりは「道は開ける」の部分なのかもしれないけど、自分のアイディアを自分のものと主張せず、他の誰かの思いつきとして譲ってばかりいては、名ばかりのモノにチャンスを奪われてしまうのではないか、と思う。

声が大きい人がなんだか影響力を持つのは、実生活での職場あるある。事情がわかっていて、知っている人はきちんと気付いているけれど、それを知りようがない人はその人を評価する。
そして「その人が言うなら」という信頼を勝ち取っていく。内容よりも「誰が言うか」で、他人の袴で相撲をとった人の発言力が強まっていくのは、なんというか気に食わない。

カーネギーさんに言わせれば、この「気に食わない」こそ人間が感情で動く人間、って言われそうだけれども。きっと「実を取る」はもっともっと広くて高い俯瞰の目線に立った話なんだろう。


正解のなくなってきたこの時代、だけどみんなが忙しくてわかりやすいものに飛びつくこの時代。

損したくないから、先人の知恵にもっと触れていこう。
とりあえずカーネギーさん、理解できるまでもうちょっと教えて。

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは、誰かに「らびゅ~♡」で還元します。人間的におもしろくなりたい。Twitterもやってます。