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眉村ちあき アルバムSAI考察

5月7日にリリースされた眉村ちあきちゃんの新アルバムSAI。
私が感じた曲に対する思いや考えを語っていきます。

1曲目 秘密の恋(Soro ver.)
この曲にはSorover.とBandver.があり、同じ曲でありながら雰囲気が全然違う。
後にBandver.については書くのでSorover.の方から。
この曲はちちゃんが以前見た夢の中で生まれた曲で、本当に楽曲化された時は驚いたし、天才的なメロディーで、夢から現実に生み出すことが出来たちちゃんの才能にも驚きだった。
この曲はイントロからちちゃんのコ-ラスが入る。ちちゃんの力強い歌声、歌い方に酔いしれる。特にラスサビ入る前の『思い出してもらうわ』の部分のロングビブラートがすごい。すごすぎる。愛の弱さ、愛の醜さどちらも垣間見える歌詞にも注目だ。

2曲目 レイニ-デイ
後頭部を誰かに押され、こぼれ落ちてしまった目を追いかけるという独特なストーリー。雨の日も明るい気持ちで過ごせるようなポップサウンドになっている。
『口無しファンシーアモ-レ』と『口無しファンキーだもんね』似ているような語呂がとても面白い。
アルファベットから始まる歌詞もとても面白いし、最後の『Real』の発音良すぎて最高。
イヤホンで聴くと最後の『転がり落っこち』の部分が右、左と交互に聴こえてきて面白い。そして転調好き。ライブでは体を揺らし、アモ-レな動きをしながら歌うちちゃんが本当に可愛い。

3曲目 肉喰え
私はこの曲名が『食え』ではなく『喰え』という漢字を用いたのか漢字による意味の違いは何なのか気になって調べた。一般的に『食』の方は食事を楽しむというニュアンス的なもので、『喰』の方は動物的で野性的なニュアンスとされていた。
たしかにその違いを知り私は納得した。明るく勢いのある曲調に対して、歌詞に泣けてくるのは私だけだろうか。誰かに憧れを抱いてそんな自分に悔しくなってめちゃくちゃな感情になり、自暴自棄になりながら一気飲みして肉を食べまくる。女性視点からすると『買ったばかりのコンシ-ラ-もう底が見えてきたよ』の歌詞がリアルで共感。
Bメロで『一切合切~』というコ-ラスが入っているのがエモい。ライブではこのコ-ラスに加え、『おい!おい!』というコ-ルができて最高に楽しい。今日これ悔しかったな!とかこんな自分嫌だな!って思った時にこの曲聴くと、元気づけられる。ちちゃんの力強い歌声にも元気づけられるSAI高の1曲になっている。

4曲目 ピカレスクヒ-ロ-
音も楽しい。歌詞も楽しい。踊るのも楽しい。
今回のアルバムの中で一番のダンスナンバーだと勝手に思っている。
『今ご飯中ですし…』ってとこが本当にもぐもぐしながら歌っているような歌い方で好き。
銃の引き金を引く音と最後のドアをノックする音が入っているのも、音を存分に楽しめて良い。
ピカレスクヒ-ロ-聴くと体が勝手に踊り出しちゃうぐらい癖になるリズム。
こちらもピカレスクの意味を知らないで最初聴いていたので調べてみたところ、ピカレスクは『悪党』を意味するそう。『悪党』とは言ってもただの悪者ではなく、単に殺めることはせず、ずる賢くユ-モアを備えた子悪党だという。たしかに歌詞の中にそんなニュアンスのフレ-ズあったなと思い納得。ピカレスクヒ-ロ-ってなんかちょっと憧れちゃうかも。普通のヒ-ロ-よりも。

5曲目 平成黎明GAL
たぶん私だけだと思うが、イントロ部分がKARAAGE WARSのイントロに似ているなって密かに思ったり。
この曲は、自分の友達を思い浮かべる曲にもなり、ちちゃんを思い浮かべる曲にもなって、本当に出会ってくれてありがとうねって心から思える楽曲。実際に友達と旅行に行く時とか聴きたいなって思ったり。隣にいることがあたりまえじゃないけど、いつになってもいくつになっても隣にいてくれる友達って素敵。あと、笑いのツボが一緒なのがSAI高。
私は社会人になって、月1ぐらいでしか友達に会えてないけどその月1会って話す時間が何よりもの濃ゆい時間で、幸せだなぁって思える。
ちちゃんにも出会えて幸せを噛み締めてるし、いつになってもいくつになってもうちらずっ友だよって言い続けたいな。
ここでは慎まぬ、ちちゃん出会ってくれてありがとう。

6曲目 浜で聴くチュ-ン
今回のアルバムの中で最もシティポップに仕上がっている楽曲。
海の近くをドライブする時に聴きたい楽曲。
夏の夜の海とかだったらSAI高。
歌詞に『そうだ』がたくさん含まれてて、感情が溢れ出す感じが表れてて好き。
S・U・M・M・Rって砂浜に書いて波が打ち寄せて文字が消えてく情景を勝手に思い浮かべてしまう。だとしたらエモいエモすぎる。
曲調もかなりエモい感じで体が勝手に踊り出す。
転調もとても好き。
ところどころ韻を踏んでる歌詞が素敵。
途中カメラのシャッターをきるような音が入っているが何を撮ったんだろうとこちらにワクワクを与えてくれるところも良い。TACOS BEATSさんとの楽曲というのもこの楽曲を引き立たせているポイントだと思う。お2人だからこそ生まれた楽曲だと思う。

7曲目 ナントカザウルス
一番最初に聴いた時の印象は、とにかく恐竜の名前多い!すごい!という感じ。
ポップなサウンドでありながら、歌詞にギャップを感じてさらに好きになった楽曲。
憧れが遠くて心が折れてしまったり、一体私は何者なんだろうって不安になったりすることもあるけれど、ちょっとずつちょっとずつ成長して、ちっぽけって思っていた自分に自信を持たせてくれる楽曲。
色んな恐竜がいるのと一緒で、人間にも色んな人がいる。私たち一人一人がナントカザウルスなんだ!って思った。
あくまで私の考察に過ぎないけれど、楽曲から受け取れるメッセージ性もとてもちちゃんらしいなって思う。
我らは何かのナントカザウルスだで始まり、同じ歌詞で最後終わるのも面白みがあって良い。

8曲目 Natto
『なっとう』という発音ではなく『なろ-』、ここ大事。笑
ちちゃんの歌い方がとにかくかっこいい。
そして漂う色気。
本当に納豆を連想させる歌詞になっていてすごい。納豆×音楽の世界観を作り出せるのはちちゃんだけだと思う。
そして音と歌詞と両方楽しめる楽曲になっている。イヤホンで聴くとちちゃんの息遣いが聴こえて歌い方に酔いしれる。サビの力強い歌声にも圧倒される。
neverとねば~でかけ合わせてるの言わずとも天才。
こっちの肝、気も知らないで~の歌詞も天才。
こういう言葉遊びみたいなのも含まれててちちゃんらしい歌詞だなって思う。

9曲目 春一番
初めて聴いた瞬間から好き…!!ってなった曲。
胸にあたたかい気持ちが生まれる楽曲。
私なりの解釈で語らせていただくとこの楽曲は声しか知らぬ君と会う、文通は今日でおしまいという歌詞から直接会ったことない2人を指すのが分かる。
遠花火 間接キスのレモネード
コスモスを揺らす風にもなれぬ僕
僕だけの進路伝える白い息
春になったら 春になったら
そう、ここの歌詞で春夏秋冬季節が巡っていることが分かる。最初は何気なく聴いていた歌詞だけど、ふと気付いてさすがちちゃんだなって思った。
優しい切なさが滲む楽曲になっていると思う。
全てセルフプロデュースで撮影したMVも良いのでぜひ見てほしい。

10曲目 マルコッパ
アニメ【ちみも】のOP曲。
マルコッパっていう単語自体がめちゃめちゃ可愛い。可愛すぎる。
歌詞も可愛いし、ちみもの雰囲気にピッタリな楽曲になっている。
ちっちゃい子も楽しめる楽曲になっているので親子で聴いたりするのもいいかも。
大人になって、忘れかけていた童心?みたいなものを思い出させてくれるような楽曲。これを聴いてる間はみんな子供になれるはず。
眉村さん史上、一番ポップでリズミカルでキャッチ-な楽曲になっていると思う。
マルコッパのジャケ写がちみものアニメ-ション手掛けた方が描き下ろしていて、imaの衣装着て両手広げているちちゃんが描かれていてとても可愛い。サンダルに『Chimimo』って表記があって細かい所までこだわってるな~って感心した。

11曲目 未来の僕が手を振っている
受験生応援ソング。歌詞が共感共感で共感の嵐でした。ちちゃんに背中押される楽曲。
自分の受験生時代を思い出しながら聴いてる。
そしてちちゃんの力強い歌声と真っ直ぐに伝わってくる思いに胸が熱くなる。
受験生じゃなくても、何かに挑戦する時、頑張らなきゃいけない時、高い壁にぶつかった時…色んな場面に寄り添ってくれる楽曲だなと思った。私自身も仕事で上手くいかないなと思う日もあるけれど、帰りの車の中でこの曲を聴いたら涙が出てきた。嫌だなって気持ちから頑張りたいって気持ちに変わって、ちちゃんの曲は本当に魔法みたいだなって思った。この曲と一緒だと毎日頑張れる。
ちちゃんの選ぶ言葉たちに本当に救われているなと思う。
歌い方の強弱で感情を揺さぶられる。ギターの音色ともマッチしていて、アレンジもSAI高な楽曲になっている。

12曲目 neko
とにかくアップテンポ。ちちゃんのデスボイスがめちゃめちゃに活きてる楽曲。勢いがすごい。全てが吸い込まれる楽曲。猫吸いなしでは生きられないぐらい猫が可愛くて可愛くて仕方ない!って伝わってくる楽曲。"猫を吸え"ってこの楽曲では言っているが、アルバムSAIのCDにのみ収録されているボーナストラックのラジオ体操第眉では"猫を踏みましょう"って言ってるのが飴と鞭すぎて(笑)
紙芝居風のMVも面白いのでぜひ見てほしい。
独特なワ-ドセンスとロックっぽテイストな曲調。C&Rもしっかり考えられていて、ライブ映えする楽曲に仕上がっていると思う。デスボイス部分はかっこよく、早口にゃんにゃんがただただ可愛い。
このギャップ萌えする歌い方にも注目だ。

13曲目 ぢごくに落ちて心から泣け
曲名から惹かれる楽曲。
歌詞には、ああたしかにこういう男の人いるなって思うリアルな偏見が詰まってて思わず共感してしまった。女性視点で描かれてるからなお共感できる部分が多いのかも。
心の声を歌ってくれているようなそんな気がして、聴き終わった時にはなんかすごいスッキリした気持ちになれる。
ギター1本で紡がれる音に、ちちゃんの感情に満ち溢れた声が重なり合い、泣きそうになる。
自分の苦手なタイプの人に出会っても、地獄に落ちて心から泣け!!!の精神で頑張れそう。
"最大の仕返しはお前と同じことしないこと"ってとこが素敵な考え方持ってるんだな、ちちゃんらしいなって思った!

14曲目 秘密の恋(Band ver.)
1曲目にも収録されていた秘密の恋のこちらはBand ver.ということで、より楽器の音たちが際立つ臨場感溢れるサウンドに仕上がっている。特にトランペットの音がいい感じに味を出してる。
目の前で楽器隊が生演奏しているような感覚に陥る。Solo ver.とBand ver.とではサウンドが違うだけでなくちちゃんの歌い方も違う。聴こえ方が違うっていう方が正しいのか分からないけど…Soloの方はより切なさ滲むというか優しい歌い方で、Band ver.はより熱を帯びた力強さを感じるのと、より声が近くに聴こえ声の繊細な表現にも浸ることができると思った。
どちらのver.にもそれぞれの良さが詰まっていて、聴き比べをするのも楽しい。
切なくもかっこいい一曲になっている。

15曲目 十二支のアマゾン
一曲丸々聴き終わったあとの満足感がすごい。
十二支それぞれの生態を調べ、それぞれに合った曲調、歌詞、歌い方を表現できるちちゃんは本当に鬼才だと思った。最初聴いた時は変わりゆく曲の雰囲気についていくのが必死だったけど、噛めば噛むほど美味しいみたいな感覚で、聴けば聴くほど味濃く色濃く好きな楽曲になっていった。
私はやっぱり犬パ-トが好き。
ライブでは数々の楽器を駆使し、歌唱と演奏を披露するちちゃんがかっこいい。
最後の『また始まる』の部分は色んな解釈ができて面白い。私はアルバムSAIを通して色んな"旅"をしたのかなって思っていて、まだ"旅"に出ようという意味合いで、私はこの『また始まる』を聴いてたりする。

以上が私のSAI考察になる。
色んなSAIが詰まっているアルバムになっていると思う。
どの時間もどんな瞬間もこのアルバムと一緒に過ごしたいな~って思えるそんなアルバム。
そして私はちちゃんの生み出す曲たちが大好きだな~と実感。
ちちゃんの頭の中にある世界をちょこっと見れたような気がして嬉しい。
考察がどれくらい合っているのか分からないけれど、ちちゃんの楽曲が大好きな自信はあります!
これからもたくさんアルバム聴くし、ライブにも行きます。
ちちゃんが読んでくれたら嬉しいなぁ…なんて。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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