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1年の歩み

明日で1年

noteというプラットフォームに初めて記事を投稿してから、明日で1年になる。初めての記事では、当時の自分の内面にある「書きたい」という欲求をぽん、とnoteに投げ込んでみた。それまでブログもツイッターも経験がなく、ただ、心の内にある言葉を形に現わして、ネットという社会がどんなところか体験するような気持ちだった。
「どんなつもりで、どんなタイプの記事を書いていくか」そんなビジョンは全く無かった。
ただ、「書いたら何かが変わったり、起こったりするだろうか?」それを試してみたかった。

これまで書いたのは19記事。平均すると1ヵ月1~2記事だが、投稿できなかった月もある。投稿数は、非常に少ない。
それでもひと記事、ひと記事書くごとに新たな経験や出会いがあり、1年を振り返ってみると自分にとってのnoteの存在意義がずいぶん変わったことに気づく。以下に、体験してきたことを順を追って記してみたいと思う。

ひと記事ずつの歩み

1記事目

年明け後の自己紹介記事、ということで意外にも多くの方が読んでくださった。「ブログというのは、無名の人が書いてもほとんど読まれることはないので、自分で友達などに積極的に宣伝しよう」と、あるパソコン教室の先生がおっしゃっていた。で、私の書いたものなんか誰も読まないだろう、と思っていたのだが、投稿した晩から「スキ」の通知がどんどん来て、ドキドキした。その夜は一晩緊張と興奮で眠れなかった。1つの「スキ」のその向こうに誰かがいて、私の記事に何かを感じてくれている。「スキ」の重さをかみしめた。

2記事目

「ねえねえ、聞いて聞いて。私、この曲聴いてこんなこと考えたんだよ。面白いでしょ?」というような気持ちで、あるロック曲にまつわるエッセイのようなものを書いた。
実際、他人の目になって自分で後から読んでみると「ふうん、あなたはそう思ったんだ~。へえ~。それがどうした?」というような内容にも感じられる。正直、あんまり面白くないんじゃないか。
それでも、「スキ」をくれた方が3人おり、そのうちのお一人はメタルロックのミュージシャンであった。ロックの専門家が読んでくれたことも嬉しかった。今ではその方のYouTubeをチャンネル登録し、聴いている。

3~7記事目

ネット上での自分の立ち位置が分かっていないことと、大人でありながらこれと言って専門分野を持たない私であるために、「誰に何書いていいかわからん!」と、うだうだ考え続けた。それでもいつも、読んで「スキ」をつけてくださる方がいてくれたおかげで、悩んでいるのは自分だけではなく、また、そういう私に「がんばれ~」とエールを贈ってくれてるんだ、と信じて、「次も何か書くぞ」と思い続けることができた。

8・9・10記事目

自分の心のネガティブ感情を掘り起こして書いたような記事。
この頃から、「みんなのフォトギャラリー」に画像を提供しているクリエイターさんとの交流の楽しさに気づきはじめる。

11記事目

初投稿から半年だというのに、まだ方向性が見えない、ということを書いていた。

12記事目

なんでもいいから書いてみよう、という気持ちで投稿した。

13記事目

フィギアスケーター羽生結弦さんの競技引退のニュースを受けてnoteが募ったお題、「羽生結弦を語ろう」に答えたもの。時事ネタなど、その「時」に書かなければ意味が無い文章もあることを思い知る。

14・15・16記事目

フッと思いついたことをそれぞれに脈絡なく書いた。

17記事目

依然として「なんのために書いているのかわかりませんが、ぽつぽつ書きます」という内容。
しかしここで、大きな変化と出会いがあった。この記事を気に入って「オススメ」と「サポート」を下さった方が現れたのだ。そのことをきっかけにビュー数がぐぐっと伸びた。
びっくりした!はじめての事だったのでうろたえてしまい、お礼のメッセージを送る前に半日近く家の中をウロウロ歩き回ってしまった。
サポートくださったのは、旦那様と共に事業を営んでおられる、「ご縁」と「感謝」をとても大切にされるクリエイターさんだった。この方との出会いによって、ボヤッとしていた私のnote観が具体性をおび始めた。

noteは様々なクリエイターが集まる社会だ。「スキ」の意思表示が、親しい挨拶や共感のあらわれだとすると、「サポート」はその記事を具体的に応援するという行為。お金の流れが発生することで、記事の書き手は圧倒的な励みをもらえるし、サポートを贈ったかたは「この記事良かったよ~」とフォロワーさんに紹介できる。

また、このサポートを贈ってくださったクリエイターさんのマガジンを購入することで、ご本人が書籍から得た学びをシェアしていただき、その世界観や社会観に触れることもできた。事業をやっておられる方なので、ひきこもりがちな私と違い人間関係やお金に対する哲学をお持ちで、社会復帰(社会参加?)を目指している自分としては大いに勇気をもらい、勉強させてもらった。

18記事目

自分のnoteに方向性をもたせたい、という決意表明のような内容。

19記事目

「鬱で、生ける屍をやっている間に時代が大きく変わっており、老後の生活が危ないことに気づいた。一抹の不安も覚えるが、やれるところまでやってみよう」という内容。

さて、それで、今まさに書いているこれが、20記事目!

「おまえは1年経って、誰に何を向けて発信したいか、方向は定めたか?」と、自分に問うてみる。

心の中の私は、こう答える。
「ええ、19記事目で『このままだと老後、食い詰める』って気づいたので、『暮らしを立てる』ことについて考える記事を書いていきたいのです。曲りなりですが主婦なので、その目線から、生活のことや家庭の経済のことなんかを書けたらなあ、と思います。」

これが、私の向かうところ。遅ればせながら、新年の目標としたい。







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