ひとりごと#06結局のところ、バンドはおもろい
私は、grandcanyonsというバンドでボーカルをしています。
grandcanyonsは、ベースとギターが兄弟です。
2人とも小杉さんなので、ギターを「小杉さん」ベースを「おにいさん」と呼んでいます。
2014年に私が加入したときは、小杉さんの同級生吉田さんがドラムをしていました。
ちなみに私は、当時の名字で「村上さん」と呼ばれていました。
※名字で呼び合うの珍しすぎる
小杉さんは、結婚した私に気をつかって、いつからか「まゆみちゃん」と呼んでくれるようになりました。優しい
インスタの投稿をさかのぼって、いつ加入したか改めて思い返してたんやけど、2014年か。長。
当時、私まだ26歳やし長男まだ5歳やし、旦那とも出会ってないし。
私が入ったときは、ライブはせずにスタジオでのんびり練習する、というスタンスのバンドでした。
それがいつのまにか、めちゃめちゃライブするようになり、毎週のようにスタジオ入って練習したり、セットリスト考えたり
しんどいこともあったけど、めちゃ楽しい日々だったなあ~
ライブ活動をしていたおかげで、2015年、今の旦那であるシンくんと出会いました。
2016年に出産したあとも、すぐに復帰して、たくさんライブをした。
2018年ごろから、ドラムがシンくんにふわっと変わっていきます。
吉田さんは、ときどきライブに遊びに来ては、たくさん撮影をしてくれました。
で、2019年頃のライブを最後に、私は次男を産む時期が近付いてきたため、音楽活動を休止。
妊婦でライブに出演したとき、「Live House ART HOUSE」さんは、私がいるからって禁煙にしてくれたりして、とても嬉しかったのを覚えています。
ART HOUSEに出会えたのも、楽しく音楽ができていた理由のひとつです。
照明・音響・スタッフさん、すべてにおいて素晴らしすぎて、集客能力がないのがほんとに申し訳なかった。
ART HOUSEのおかげで、魅力あふれるアーティストにも、たくさん出会いました。
私が家でダラダラしている間に、ART HOUSEはなくなってしまった。悲しい。
でも、同じスタッフさんが「live music club PADOMA」にいるので、またいつかライブがしたくなったら、頼らせていただこうと思います。
私、2020年に子どもを産んで落ち着いたら、すぐに復帰しようと思っていたんです。
でも、1月に子どもを産んだ直後、コロナ!
働いていたLIVE BARも辞め、音楽活動もできなくなり、先が見えず、完全にやる気を失ってしまいました。
日々、子育てが大変すぎて、自分がマイクを持って歌っているところなんて、想像できなくなったんですよね。
他の記事を読んでくれている方ならわかると思いますけど、次男、めっちゃ手がかかるんです。
自分の声を聴くのも嫌だし。鼻歌すら歌わなくなりました。
壁にかけっぱなしだったギターは子どもに壊されてしまったし、もう1本のギターもホコリかぶって弦もサビついている。
「もう、音楽は辞めよ…」と思って、grandcanyonsから抜けます、とメンバーに話したこともありました。
小杉兄弟は、この状況で結論を出すのは早い。と言ってくれて、とりあえず保留しようということになりました。
保留しまくって約1年、メンバーとほとんど連絡を取ることもありませんでしたが、ある日、小杉兄弟からライブのお知らせが届いたんです。
grandcanyonsとはまた別のバンドを作って、3年くらい練習していたと。
もうすぐボーカルの子が抜けるから、最後にライブをするとのこと。
私は、久々にライブハウスへ足を運ぶことにしました。
着いたら、吉田さんもいた。久々に、かつてのgrandcanyonsで話せて、素直に嬉しかった。
で、そのライブがほんまにめちゃくちゃかっこよかった。
さらに、ライブハウスってめちゃくちゃ楽しい場所だということを思い出しました。
バンドマンと乾杯してたばこ吸いながらゲラゲラ笑うの、めっちゃ楽しかった。
おにいさんは、いつもライブのたびに、ビールを1杯おごってくれていたんです。
これは儀式みたいなものやから、とか言いながら。
この日も、おにいさんのおごりでレッドアイを飲みました。
喫煙ルームでおにいさんにたばこを1本もらって、いろいろ話しました。
帰り道は、1人でのんびり、いろんなことを考えました。
で、次の日には、「grandcanyonsでまた歌いたいと思うけど、どう?」と、シンくんに話している自分がいた。
ホコリかぶってたギターもピカピカにして、弦を替えた。
びっくりです自分でも。
一時期は、歌うこと自体、本気で辞めるつもりだったんです。
スタジオに入って練習しても、子どもたちがいるからライブはできないし。
目標もなく続けてもなぁとか。
でも、久々のライブハウスで、バンドマンがバンドを続ける理由がなんとなくわかったような気がしました。
で、また、のんびりとバンドで歌わせてもらうことにしました。
ずっと待っていてくれた小杉兄弟には、感謝しかないです。
辞めるって言った私を、引き止めてくれたことも。
ドラムにはシンくんと吉田さん、2人とも召喚しました。
吉田さんは、ドラマーとしてはもちろん、grandcanyonsのプロデューサー的な立場としてなくてはならない存在
久々のスタジオは毎回緊張しますが、毎日のように子どもらに怒鳴っているおかげで、声量はそこまで衰えていませんでした。
小杉さんもおにいさんも、もうびっくりするくらいの勢いで、歌を褒めてくれるんです。
こんなに褒めてもらえるなら、もっと頑張らないかんな~と気合が入る。
家でも、シンくんに「今日の私どうやった??????????」と、「褒めろ」という圧をかけ、褒めてもらってます。おだてられるとやる気がでます
吉田さんは、小杉兄弟との付き合いが長く、さらにめっちゃええ曲を作ってくれます。
今日久しぶりに「リレイ」を歌ったら、やっぱりええ曲でした。
みんなで曲を作ったり、あーだこーだ言いながら練習したりできるこの環境が、今とても嬉しいです。
5人でのんびり楽しいことできたら良いな~でも無理はせずに。
こんなわがままな私を快く受け入れてくれたメンバーに感謝です。
この人たちと出会えて、ほんとに良かった。
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