【ASD/自閉スペクトラム症】うちの夫あるある①
私の夫には、ASD(自閉スペクトラム症)の特性があります。
「発達障がい」と聞くと、ネガティブな印象を持つ方もおられるかもしれません。
しかし私は、とにかく夫を良い意味で「おもしろがって」います。
ASDの夫は、(たぶん)定型発達の私とはまったく違う視点で物事を考えており、それがとても興味深いんです。
夫も、私に面白がられていることを、おもしろがってくれます。
もちろんこのnoteに関しても、夫の許可を得ています。
2人で、「へえー!そんなふうに感じるんだ!」と目からウロコなことが多く、楽しい日々を過ごしています。
今回は、うちの夫がどんなふうにおもしろいのか、ちょっと書いてみようと思います。
確実に美味しいものを、ずっと食べたい
夫は、新しい味に挑戦ということをしません。なぜなら、もしかすると美味しくないかもしれないからです。
毎日のお弁当も、毎日同じで全然平気だと言います。
旅行に行ったときも、ご当地グルメには一切興味がありません。どんな味か分からないものを食べるより、確実に美味しいと分かっているコンビニ弁当や、カレーや焼きそばがいいらしい。
旅行先で焼きそばって…おもろすぎるやん
私は、そこでしか食べられないものを食べたいんです。どこへ行ってもコンビニとかで適当に済まそうとするから、節約したいのかなって思ってました(笑)
かといって、夫は「俺がコンビニ弁当なのだから君たちもコンビニで済ませたまえ」みたいに、私や子どもたちの食べるものを強要することはありません。
なので、それぞれ好きなもんを食べることにしています。
ちなみに、夫が旅行するとき楽しみにしているのは、「行きと帰りの長距離運転」です。これもおもろい
言葉を文字どおり受け取る
夫は、とにかく文字どおりに受け取ります。言葉の奥にある真意を、読み取ることが苦手です。
例えば、「この日は長男の行事があるよ。休める?」と聞くと、「休めるかどうかは直前にならないとわからない」と返ってきます。
この場合、私は「できればこの日は休んでね」って思いながら聞いていますが、夫は「(何も調整せず)休日になる可能性があるかないか」を答えてきているんですね~
夫は、比較的休みをとりやすい職業です。
だから、休める?と聞いて、まだわからん、と言われると、仕事が忙しいんかなって思って、それ以上は深堀りしていませんでした。
あと服装や髪型についての「どう思う?」も、答えるの困難っぽい印象。
「どう」って何…何を答えたらいいの…と思ってる感じ。
例えば服なんかは、これとこれどっちがいい?と選択肢があった方が、的確なアドバイスをくれる感じがします。
話しかけたいけど、話しかけられない
夫は、コミュニケーションを取ることに対して、あまり重要性を感じていません。
雑談が苦手なこともあり、用事がないときに話しかけてくることはほぼありません。
そんな夫ですが、嫌なことや嬉しいことがあったときは、「妻に聞いてほしい!」と思うこともあります。
でも、いかんせん話しかけるタイミングがわからない。
私は家にいるとき、基本的に家事をしていたり、手が空いたら子どもの相手をしたり携帯を触ってたりします。
なんにもせずぼーっとしているときがないので、いつも「今は忙しそう…」と思い、なかなか話しかけるタイミングをつかめないようです。
先日、私が携帯に夢中になりすぎていたことがありました。夫は、聞いてほしい話があったのに2日も話せず我慢していたらしい。ごめんよ…
私は、聞いてもらいたい話があったら、夫が帰ってきた瞬間に相手の状況など構わずトイレまで追いかけていってしゃべりたおすので、そんな夫の気持ちには気付けずでした。
にしても2日も話したいことを黙ってるってすごい
いつでも話しかけていいんやで、と言っても、なかなか難しいようすだったので、これからは夫が帰ってきたときに、1日のことを報告し合おうねということになりました。
言わなくても伝わることなどない
長年付き合っていると、相手の好みが分かってくるとか、相手がしてほしいことを先回りできるようになるとか、そういうご夫婦も多いと思います。
夫は、きちんとハッキリと言葉で伝えなければ、分かりません。
やってほしいことは1からきちんと説明しなければ、伝わりません。
私がどんなものを好んで食べているかとか、私がどんな洋服が好きかとか、分かりません。
適当に私の好きそうなもの買ってきて~とか言われたら、本当にマジで難しすぎて固まってしまうらしい。
ただ、私はそれに対して不満もないです。わからんもんはしゃーない。伝わるの待つよりハッキリ言葉で言った方が早い。
この間、失敗したなぁと思ったのは、次男の運動会の日。幼稚園からは、「駐輪スペースがあまりないので、極力歩いてきてちょんまげ」とお便りが来ていました。
うちにはそもそも大人用の自転車が1台しかなくて、子ども1人しか乗せられません。
でも、幼稚園まではちょっと距離があるんです。
車で行くか?自転車で行くか?と悩んだ結果、私は先に3歳次男と歩いて行って、夫は後から小1娘と自転車で来ることに。
で、幼稚園で合流して、運動会も無事終わり、帰ろうとしたら、娘は自分の自転車に乗り、2台で来てたんです!んもー!
ほんなら次男を歩かせずとも、自転車の後ろに乗せれたのでは( ^ω^ )となりましたが、最近は娘も自分の自転車で出かけることが多く、「娘を後ろに乗せるという発想がなかった」とのこと。
小さいことではありますが、なるほどな~勉強になるな~と。日々、興味深い経験をしています。
ASD夫あるあるまとめ
新しい味に挑戦するよりも、確実に美味しいものを食べたい
旅行先でも失敗したくない。コンビニご飯、カレー、焼きそばなどを食べる
でもそれを他人に強要することはない
言葉を文字どおり受け取るため、要求はしっかり伝える必要がある
話しかけたくても、なかなか話しかけられないことがある
自分の話ができないときは、話せるタイミングが来るまでひたすら待つ
言わなければ伝わらないし、伝わるのを待つより言う方が早い
予想以上に細かく伝えることで、お互いの認識違いが減る
日々、興味深いことがたくさん起こるので、おもしろい
いつも、ASD関係の記事を書くときは、夫に見てもらってから公開しているんです。
今回の記事を読んだ夫は、なんだか少し悲しそうでした。特に、「細かく伝えないと伝わらない」という部分。
「めんどくさくて、ごめんよ…」と謝られ、「こんなこともできない自分が情けない」というような感じでした。
私もそんな夫を見て、傷つけてしまったなぁとすごく悲しくなり、「夫に読んでもらうのは辞めた方がいいかなぁ」と思ったりもした。
けれど、一晩明けて、「言葉でしっかり伝えないと伝わらないことが、それなりの頻度である」と、夫自身にも知ってもらっていた方が良いな、という考えに至りました。
私はそれに対して、めんどくさいとも察してくれとも思っていません。
なので夫には自分自身のことを受け入れ、開き直っていてほしい。わからないならわかるまで聞いてほしい。
私の、「普通は〇〇に決まっている」、というしょうもない価値観を、ことごとく消していってほしいと思っています。
夫の苦手が「コミュニケーション」なら、そこは私が担当すれば良いだけのこと。
その代わり、私が苦手な「時間配分」「知らない場所への行き方」「感情コントロール」などを、夫が担当してくれています。
たくさん助けてもらって、たくさん助ける!いつまでも、そんな夫婦でいたいものです。
とはいえちょっと今回は、「できないこと」にフォーカスを当てすぎたかもしれない。反省。次は、夫が得意な【あるある】記事にします!
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