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台北のお気に入り:北投温泉でおばちゃんと裸のおつきあい

台湾もいろいろな温泉がある国。

一番有名なのは烏来(ウーライ)かなと思う。「なんてFF色のする地名!この地名だけで行かなきゃね(FF7にウータイという街が出てくる。でもたぶんモデルはここじゃない)」と、旅友ちゃんと訪れた場所。
台湾の原住民族のうちのひとつ、タイヤル族の方々が多く住む場所で、ビビアン・スーちゃんのお母さんもタイヤル族の方とか。お土産屋さんのお姉ちゃんも、カラフルな民族衣装でかわいい!
山の中の温泉なので、トロッコ電車があったり、温泉以外にもいろいろと楽しめるし、台北市内からも1時間くらいで行ける、自然も豊かで、遠足気分を味わえる場所。

レトロでかわいいトロッコ電車。おもちゃみたい。

実はあんまりゆっくりできていないので、もう一度ちゃんと行きたいと思っているエリアです。

なぜばかみたいに台北に来ているのに、温泉好きの私が烏来に一度しか行ったことがないのか?

それは、毎回愛する北投温泉は絶対に外せないから!
だから毎回、烏来が後回しになってしまっているのです。
もうとにかく、最初に北投温泉に行った感動が忘れられず、毎回「やっぱ今回も北投温泉かな」と、こちらを選んでしまう。

ここは、日本の玉川温泉と同じ、天然のラジウム泉。日露戦争の時は、日本兵の湯治場にもなったし、昭和天皇も皇太子時代にいらしたことがあるという、日本とも関わりの深い温泉です。

台北駅からも電車を乗り継いで40分くらいというアクセスの良さもあるし、立派な公園(無料の足湯あり)や新しくできためちゃんこオシャレな図書館、なんと日本の高級旅館、加賀屋さんまで!

そして私が北投温泉が好きな理由。それは、裸で入れる銭湯があるから!

いやね、やっぱり温泉って裸で入るのが一番気持ちいいじゃないですか。裸のつきあいって日本独自だって分かってはいるんだけど、やっぱり水着着て温泉入るって、やっぱこう、なんか違うのよ。

で、最初にも書いた通り、北投温泉は日本とも関わりの深い温泉。
ということは、裸で入る銭湯(昭和のガチ銭湯)があるのです!
その名も「瀧乃湯」!

先達の日本人、ありがとう!!!
銭湯文化をこの地に残してくれてありがとう!!!

この瀧乃湯、数年前に建て替えられてめっちゃ綺麗になっていましたが、それでもシステムは昭和の銭湯のまま。入り口の番台さん的な受付を基準に、左右で男湯と女湯に分かれている。

そして、何よりもお湯が熱い!
私も江戸っ子だから熱いお風呂が大好きだけど、それでも熱い!!
そしてめちゃくちゃ強酸性のお湯。

なので、初心者だと分かると、「顔や頭は洗っちゃダメよ(強酸性だから目に入ると大変なことになるらしい)」と、お風呂に来ていたおばちゃんたちが親切に教えてくれます。
おばちゃんたちは熱いお湯につかったり、洗い場的な場所でおしゃべりしたりを繰り返し、長時間滞在している感じ。

私もそろりと熱いお湯につかり、すぐに出ては、おしゃべり中のおばちゃんたちをボーっと眺めていたり。あのおばちゃん、ごろごろできるツボ押しみたいなマッサージ持参なんだなぁ、なんて思っていたら、私の視線に気づいたおばちゃんが、「使ってみる?」と、足をごりごりしていた道具を貸してくれた。
とりあえず、見よう見まねで足をごりごりしてみると、ウッディな優しい見た目と違い、めちゃくちゃ痛い!

「超痛いね!(日本語)」
「足だけじゃなくて肩やアタマもやるのよ!(中国語の超意訳)」
「マジで?超痛そうじゃん!(日本語)」
「貸してごらん、やってあげるから(中国語の超意訳)」
「痛いって痛いって!ムリムリ!」
「(おばちゃん集団大爆笑)」

日本語と中国語で裸のおつきあい。

瀧乃湯は何回も来ているんだけど、毎回私が来る日は現地のおばちゃん濃度が高めです。たぶん、日本人観光客も来る場所だと思うんだけど、時間的なものですかね?

温泉につかった後は、しばらく汗がひかなくて服の色も変わっちゃうくらいポカポカ。なので毎回、超絶オシャな図書館で涼むのがルーティン。
ちなみに1枚くらい瀧乃湯の写真あるかなと思ったけど、1枚もなかったわ。
次行った時に写真撮っておこうっと。


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