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旅のあれこれ:ロンドン~フランス、日帰り弾丸旅

高校時代の友人がフランスに留学し、そのまま結婚して現在はフランス在住。
そういえば年末年始に旅友ちゃんとロンドンに行くし、ユーロスターだったらパリまで1時間で会いに行けるのでは?と思い立ち、旅友ちゃんに「高校時代の友人がフランスにいるから、日帰りでフランス行きたいなと思うんだけど」と相談した、十年ほど前の話です。
別行動でもいいし、一緒にパリまで来てくれても全然オッケーだしどうでしょ?と持ちかけると、「パリなら行く」とのお返事。

というわけで、高校時代の友人・Mちゃんに連絡を取りつつ、12/30にロンドン~パリの日帰り弾丸旅を決行することに。
Mちゃんには「日本からの救援物資で欲しいものがあったら持って行くよ~」など連絡を取りつつスケジューリングし、当日はアサイチのユーロスターに乗ってパリへ向かう。

さすがに日本から予約していったのですが、グリーン車的な高級座席しか空いておらず、「なんか混んでるね。ま、でも空いててよかったね」なんて呑気に構えていましたが、ここで気づくべきでした。

年末年始のヨーロッパはツーリスト(特に欧米系)で溢れかえっていることを!!!

友人に会えることがうれしくて、年末年始だってことがすっかり頭から抜け落ちてましてね。

パリ中央駅に到着して人混みをかき分け、迎えに来てくれた友人と10年越しの再会に感動し(全然変わってなくてすぐ分かった)、

「シャンゼリゼ通り行きたい!アンジェリーナの本店でモンブラン食べたい!!ラデュレでマカロン買いたい!!!おいしいチョコレート買いたい!!!」

と、食べたいものをまくしたてる私。
「行こう行こう!」と快諾してくれたMちゃんが取り出したのは、数年前の「地球の歩き方」。

「地球の歩き方!!?しかもこれだいぶ前のじゃん!」
「いまだにそういうお店ってよく分からなくってさぁ~」

なんて笑いながら言うところとか、シャンゼリゼ通りでスキップしながら「オー・シャンゼリゼ」を一緒に歌ってくれるところとか、セーヌ川クルーズの乗客に向けて全力で手を振ったりとか、パリジェンヌになっても高校時代と全然変わってなくて一安心。
浮かれポンチな私に全力で付き合ってくれるところ大好き。

女3人でスイーツショップを巡りながら、「旦那が仕事終わったみたいで合流してもいい?」とのことだったので、全員一緒に待ち合わせ場所に向かうことに。

「旦那ちゃんとどこで待ち合わせしたの?」
「ルーブルのピラミッド前」

かっこよ!!!!
パリの待ち合わせ、かっこよ!!!!

ルーブルを目指しながら、凱旋門やエッフェル塔、ノートルダム寺院の大行列を見て「年末年始は来ちゃいけなかったね……」なんて話をしながら(でもノートルダム焼けちゃったからやっぱり並んででも行けばよかった)、無事に旦那ちゃんとも合流。

アンジェリーナでお茶しようか、と向かったところ、これまた大混雑。そこで旦那ちゃんから「モンブランだけここで買って、別のカフェで食べることにしよう」とのご提案。
いや、意味がよくわからないけど……。カフェにケーキ持ち込みってこと?アリなの?

頭の上にいくつも「?」を浮かべる私をしり目に、旦那ちゃんがテキパキとケーキを注文。そしてケーキボックスを受け取ると近くのカフェに入り、店員さんとなにやらやりとりしてくれた(どうやら行きつけっぽい)。そして空のお皿とフォークを手に、今度はまたテキパキと私たちの分のケーキを取り分けてくれる。

「ホントにここで食べていいの?」
「コーヒー注文してるし、大丈夫」

いや、意味わからんし!
でもありがとう!!
モンブラン、めっちゃ美味しかったよ!!

その後は4人でMちゃんのフランスでの笑い話やら、旦那ちゃんが温泉好きという話やらをしつつ、ふたりのいきつけのビストロでディナータイム。
「もっと有名なお店に行かなくて大丈夫?」と気遣ってくれたけど、いやいや、有名なお店はガイドブックにいくらでもあるから!
地元の人しかいないようなお店が好きなんですよ!!

注文はおまかせにしてしまったので、何を食べたかは詳しく覚えていないのですが、隣の席の人と肘がぶつかるくらい、こじんまりしたジモティーで満席のビストロ、どれもとっても美味しかったし、楽しい時間でした。

「夏は明るい時間も長いから、次は夏に来てね」と、Mちゃん夫婦とパリ中央駅でお別れ。
Mちゃんにはこの時からまた十年近く会えてないけど、変わらず元気そう。

最後まで「どこも観光してないけど大丈夫だった?車出せばよかったかな」と心配してくれたけど、私は本やweb上では見つけられない地元っ子のカフェシステムや、ガヤガヤしたビストロで食べた大皿料理のほうが何よりもうれしい(ノートルダムだけは後悔だけど)し、こうやって友人に会えただけで大満足。
エッフェル塔も凱旋門も、ひとりで行くことができる場所ですから!

世界ってホントに広いけど、本気になると遠くはないんだな。
「行きたい!」「会いたい!」と思う気持ちがあるだけで、ぐっと近くなる。


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