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週末お遍路さん(12):山頂の20番札所・鶴林寺さんで白衣カスタム再び!

道の駅でいただいた千円札を握りしめ、20番札所・鶴林寺さんへ向かう私達。昨日お世話になった、さかもとさんのおかあさんは「1時間半で上れる」とおっしゃっていたが、我らの弱足を舐めないでいただきたい。絶対無理だと思う。

山道の3.1kmはなかなかですよ。

たった3kmの道のりですけど!
たった3kmですけどね!!

たった3kmで標高470mまで上るんですよ!!
土佐統一に飽き足らず、四国統一をしようとお寺焼きまくった長曾我部元親も「鶴林寺はちょっと山の上過ぎてムリ」って諦めたような場所なんですよ!

けっこうな角度でずーーーーーーっと上るもの。

ちなみに、日帰り登山でお馴染みの高尾山って、標高400mくらいなんですよ。歩く距離は10km程度。高尾山の1/3の距離で高尾山より高いところまで行かなきゃいけないって、ホント修行だわ。

やっと1km切った!と思ってもこっからがまたツライ。

まだまだ悟りを開けない私は「階段じゃなければいいのになー」とブツブツ言いながら、先輩→私→Oちゃんのいつもの山登り隊形で挑む。

そしてやっぱり、前回13番札所大日寺さんのご住職がおっしゃっていた「12番さん行けたらあとはもう楽よ~」が楽じゃなかったことを痛感したのです。

いや、全っっっ然楽じゃないよご住職!!!
めっっっっっちゃキツきつかったよ!!!!

というのも、20番さんへの道は常に上り。坂道も階段もバリエーションはあるけど、ずっと上り。ひたすら上り。めっちゃ上ったと思ってもまだ上り。しかもそこそこの角度で上り。

でも景色だけは絶景なんだな、これが。

「これ、1時間半ずっと上り続けるってことですか?」
「ネットで、ここもキツイって言ってる人いたよ……」
「推しってばドMなんだかドSなんだか……」

息を切らしながらそんな会話を挟みつつ、ベンチを見つければ椅子取りゲームのごとく速攻で座り、例のごとく先頭を行く先輩に「お水休憩したいですー」と弱音を吐き、えんやこらえんやこらと上り続けること1時間半。

国史跡に認定されている阿波遍路道。堪能する余裕なし。

「着いたかも!」という先輩の声で最後の力を振り絞って階段を上り、言われた通り1時間半で20番札所鶴林寺さんに到着!

とりあえず全員で「トイレトイレ」と生理現象を解消し、すっきりしてお参りへ。

鶴林寺さんはその名の通り至る所に鶴さんがいらっしゃる。
お寺のエンブレム(って言っていいの?)も渋くて素敵。思わず手ぬぐい買っちゃいました。

めっちゃ真ん中に「堂内撮影禁止」ってあった。中は映ってないから……大丈夫かな……。

そして鶴林寺さんでは、白衣に鶴さんの御朱印をいただけるとのこと。そしてこの先、39番札所延光寺さんで、鶴さんの向かいに亀さんの御朱印をいただくことができる。

「阿」のツルさん。
「吽」のツルさん。

そんなのもちろん頂くしかないでしょう。
ツルさんとカメさん御朱印、欲しい!

納経所のおかあさんに「白衣の御朱印もお願いします~」とお願いし、世間話をしながら全員分の納経と白衣への御朱印をいただく。

「21番さんへの道も大変だからがんばってね。でもこの時間に来てくれたら大丈夫よ」とのこと。どうやらたまに15:00ごろに20番さんに到着される方もいらっしゃるらしく、そうなると21番さんへの道は陽が落ちて危険とのこと。

山ですからねぇ……辛い山道でしたからねぇ……(しみじみ)。

御朱印を押していただいた白衣は今日はもう着れないけど輪袈裟があればお参りする分には大丈夫だから、と私達の白衣は新聞を挟んでビシッと畳んでくれました。
相変わらず汗でしっとりしてて恐縮。

白衣もどんどんカスタムされていってうれしい!

次に向かうは、「西の高野」とも言われる21番札所太龍寺!
かなり広いお寺で見所もたくさんありそうなので、私達も十二分に見学時間を確保ずみ。若かりし日のお大師さまが「100日間の虚空蔵求聞持法」という修行をした舎心ヶ嶽にも行かなきゃいけないし!

というか、まずは何より納得がいかないのは、せっかくがんばって上った山を一番下まで下りて、また同じくらいの標高まで上らなきゃいけないって事なんですけどね!!!!


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