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週末お遍路さん(15):西の高野はロープウェイもすごかった!

「3大遍路ころがし」の3番目を無事にクリアし、21番札所・太龍寺さんに到着して早々、舎心ヶ嶽で若かりしお大師さまが修行する姿を拝見し、今度は急坂を下って太龍寺さん本堂へ向かう。
ちなみに舎心ヶ嶽については、前回存分に語らせていただいております。

ロープウェイができてからはここの乗り場正面がメインなのかな?山門は昔ながらの歩き遍路道の先にありましたが、ロープウェイ側の方が賑わってました。まぁそらそうか。

「西の高野山」こと太龍寺さんではやらなきゃいけないことがたくさん!何につけても時間がかかる私達。帰りのロープウェイの時間もあるため、全員急ぎ足になりつつ、まずは本堂を目指さなければ。

はい、階段。
しかもかなりの階段。

こんなにいろいろ頑張ってさらにこれ!ひどい!笑える!

なんなんだい!とぼやきながらも、本堂に向かい、「おかあさんの千円、納めます!」と、お接待でいただいた千円お納めの儀。さすがに前回のお地蔵さま前掛けと違うので記者会見ごっこはしませんでしたが(あたりまえ)。おかあさんにいいことありますように。

太龍寺さんの推し(お大師さま)もしっかりチェック!

太龍寺さん、さすが山の頂上にあるお寺らしく、西の地とはいえどまだまだ紅葉が美しい!というか、敷地全体を通して、お堂だったり木々だったり、マクロな視点・ミクロな視点、どこをとっても美しいお寺でした。
「西の高野」って言われているのも分かるかも!高野山、まだ行ったことないけど!結願後のために取っておくんだ!

外国人のお父さんも紅葉の写真めっちゃ撮ってた。

本堂・大師堂で納経を済ませ、無事に納経をいただいたあとは「龍天井」をチェック。本堂とか大師堂の天井にあるのかな?と思っていましたが、違うのね。納経所のお隣にある建物でちょっと予想外でしたが、でも、年季の入った木の天井いっぱいに描かれた龍、めっちゃカッコよかったです。
やっぱり龍ってカッコいいよね。中二心を絶妙にくすぐってくる感じもたまらんですわ。

廊下の天井にでかでかと龍。行ったのは2023年だけど、今年は辰年だ!

納経所では直前の鶴林寺さんに続き龍の手ぬぐいも購入し、着々と私たちの手ぬぐいコレクションが増えていく。
「お接待です。お好きなものをどうぞ」と書かれた箱の中に、手作りストラップなどがたくさん。檀家さんのおかあさんたちが作ってくれてるのかな?木製のシンプルなストラップがとても素敵で、ありがたくいただきました。

こんな素敵な生花も飾られてました。素敵!

が、私のiPhone、ストラップ付けられる場所なかったよ!!!(現在は母のラクラクホンと一緒にいます)

3人でビビり倒していた、第2・第3の遍路ころがしも無事に上り終え、スケジュールの都合上、下りはロープウェイ+バスで次なる22番さん平等時さんまで移動予定。お宿は、平等時さんまで「8秒8歩」と激近の山茶花さん。歩き遍路さんには有名なお宿だそう。

15:00発のロープウェイ乗り場に10分前に到着し、「山越え不安だったけど予定通りのスケジュールで行けそうだね!よかった~」と、乗り場でいただいた「きのこ茶」をすすりながらお土産などを物色。
本当はロープウェイでも使える、と書いてあった地域クーポンを使いたかったんだけど、「クーポンは頂上ではつかえないんですよ~」とのことでした。この先、同じようなキャンペーンがあるか分かりませんが、帰りのロープウェイで使お~と考えている方はお気を付けを!

ちなみに、いただいたきのこ茶、ものすごいきのこで(我ながら頭悪そうな感想)、めちゃくちゃ美味しかったです。「めっちゃおいしい!超きのこ!!」と感動していたら、お姉さんに「ロープウェイ下車した売店でも売ってますし、下の売店ならクーポン使って買えますよ」との情報を教えていただきました。

清志郎も自転車で来てたんだね。チャリも大変そう!

太龍寺さんのロープウェイは西日本最長の長さらしい。山を越え川を越える乗車時間は約10分。乗務員のお姉さんも一緒に乗車して、いろいろ景色の説明をしてくれます。
私達がひーこらしながら到着した「舎心ヶ嶽」のお大師さま像や、ニホンオオカミ像も見える(一瞬だけど)。

マルで囲った部分が執念で撮影したオオカミ像。

このあたりに昔、ニホンオオカミが生息していたらしい。ニホンオオカミは絶滅しちゃったし、国立科学博物館でしか見たことなかったけど、こんな場所で暮らしてたんだなぁ……なんてことをボーっと考えながら、なかなかの角度で山を下りました。

しかしお隣の山の頂上にあった20番・鶴林寺さんからの下りも含めてだけど、4時間かけて到着したのに、ロープウェイならたった10分で下れるとかホント便利ね。

「本日は強風のため一部で速度落とします」とアナウンスされたりもしましたが、無事に地上に到着。山頂のお姉さんに教えていただいたきのこ茶も大急ぎで購入して、近くのバス停までちょっとした早足で移動。

バスを待つ間、「ロープウェイ止まらなくてよかったね~」「バス停も10分前に到着したし、今回は完璧だね!」なんて話しつつ、どのバス停で降りればいいか念のため確認。

「降りるバス停、どこだっけ?
「中山中とかそんな名前だったはず」
「バスも10分ちょっとくらいじゃないですかね」
「バス停から40分くらい歩きだから、5時にはお宿に着けそう」
「あれ、でもgoogleマップだと、中山中まで3分って出てるかも」
「え、そんな近い?プラン表の時間間違えたのかな…?」
「なんだろうねぇ~」
「ま、でも大幅に変わるわけじゃないし、早くなるなら大丈夫?」

そんなことを話つつ、どーーーでもいいいつもの会話をしながら、到着したバスに乗り込む我ら。

この時の会話が、今回のトラブルにつながるとは、この時誰も気づいていないのでした。


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