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清水潔著「殺人犯はそこにいる」隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

こんにちは。
今日は、ずっと下書きに保存したままだった読書感想の記事を投稿します。
重い内容なので、スルーして頂いて大丈夫です!

「桶川ストーカー殺人事件」
をご存知でしょうか?

桶川ストーカー殺人事件(おけがわストーカーさつじんじけん)とは、女子大学生が元交際相手の男を中心とする犯人グループから嫌がらせ行為を受け続けた末、1999年(平成11年)10月26日に埼玉県桶川市のJR東日本高崎線桶川駅前で殺害された事件。警察捜査上の名称はJR桶川駅西口女子大生路上殺人事件[1]。桶川事件とも呼ばれる[2]。本件の発生が契機となり、2000年に「ストーカー規制法」が制定された。(Wikipediaより)

この事件を独自に調べ上げ、
警察より先に犯人を突き止めた元FOCUS記者 清水潔さん(のちに退職し、日本テレビの報道記者として活躍)という方がおられます。

その数年後、
清水さんの渾身の独自追跡調査により「足利事件」被疑者 菅家利和さん(無期懲役確定囚)が、
再審請求中に異例の釈放となりました。

足利事件(あしかがじけん)とは、1990年(平成2年)5月12日、栃木県足利市にあるパチンコ店の駐車場から女児が行方不明になり、翌13日朝、近くの渡良瀬川の河川敷で、女児の遺体が発見された、殺人・死体遺棄事件。(Wikipediaより)

菅家さんは、幼女を殺害した容疑で無実でありながら無期懲役が確定し、
17年半に亘り服役していたのです。

清水さんの尽力が実り
釈放後 再審が行われ、 
無罪判定が下りました。
のちに、8000万円の賠償金が支払われたそうですが…
身に覚えの無い疑いをかけられ
誤認逮捕され
捜査官から暴行を受け
自白を強要され
17年間自由を奪われた挙句
たったの8000万円とは驚愕です。
これは、他人事ではありません。
恐ろしい現実です。

警察は普段は市民の味方な訳ですが、
いとも簡単に敵もになり得る。
ご都合主義な権力を有する組織だという実態をまたも知ってしまいました。

怪しいと踏まれたら最後
無理矢理連行され
物証をでっち上げられ
あちらの望む証言を言わせられる。

警察は、助けてくれるどころか
罪のない人間を罪人に仕立て上げる。
この世に、そんな地獄がある。
酷い話です。

菅谷さんが無罪確定となったのは、
最初の判決の大きな決め手となった
DNA型判定が、再鑑定により覆された事が決定打となりました。

✳︎✳︎✳︎

そして、未だ5件の誘拐、殺人事件が未解決のままです。

北関東連続幼女誘拐殺人事件とは↓

1979年(昭和54年)以降、4件の女児誘拐殺人事件と関連が疑われる1件の女児連れ去り事件(失踪事件)が栃木県と群馬県の県境[1][注 1]、半径20km以内で発生しており、これら5事件をまとめて「北関東連続幼女誘拐殺人事件」とされている[2][3][4]。また、5つの事件はいずれも現在の群馬県太田市および栃木県足利市のどちらかで発生しているが、そのうち足利市内を流れる渡良瀬川周辺で遺体が発見された3事件は「足利連続幼女誘拐殺人事件」ともされている。

清水潔さんは、
菅谷さんの冤罪事件と、
栃木県足利市、群馬県太田市で数年の間に断続的に5人の幼女が殺害されている事の関連性に着目。
全ての事件の犯人が同一人物である可能性を追って、
真犯人を追い詰めます。

刑事でも何でもない、
民間のテレビ局の記者に過ぎない清水さん。
一方、保身のために都合の悪い真実をひたすら隠す警察と検察。
それを民間人が暴く構造。
…おかしくないですか⁈

警察が存在する理由、目的とは?
お手柄が欲しい?
そのためには何でもする?

都合の悪い事は闇に葬り
それで罪のない人を監禁して
どうして平気でいられるのか。
人間とは、そうなり得る存在だという事でしょうか。
絶望的な気持ちになってしまいました。(T . T)

その後清水さんは、血の滲むような調査で真犯人を突き止めます。
最新のDNA鑑定を行い、
その男が真犯人である事はほぼ間違いないと確信を持っておられます。

なのに、逮捕されない理由がある。
もしそれが本当なら、恐ろしすぎる。
恐るべき隠蔽体質。
悲しいほどの保身。
証拠隠し。
改ざん。

真犯人は未だ野放し状態のまま。
正義感に燃えて警察官になったはずの人達が、何故あのように冷酷になれるのか。
私には全くもって理解不能です。

この動画の後半に、
身の毛もよだつ内容が出てきます。

ご興味のある方は、
お時間のある時にでもご覧ください。

それではまた。
お時間を頂き、
ここまで読んでくださり
ありがとうございました。

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