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【899/1096】自分で考える

「自分の頭で考える」というけれども、自分の頭で考えるには、「自分で決める」体験をどれだけ積み重ねてきたか?というのがあるんじゃないかと思う。
自分で決めている体験がないということは、ようするに人の顔色を窺う、人に決めてもらったことをする、決まったルールに従順になるということを繰り返してきたからなわけで。
自分で決めないということは、自分で考えなくて済むのである。そのうえ、それは自分で決めたことではないので、責任転嫁が容易である。

そうしてきたあとに、「自分で考える」と言われても、考えるための方法を知らないということが起きるし、そもそも、長年そうしてきたことに疑問を持ってなかったり、まさか、自分がなにも考えてないとは思っていない。
頭はむしろ忙しく動いているように思っている。
考えなくていいことをずっとぐるぐる回しているので。
ずっと同じことを悩んでいたりとか。
いつも悩んでいたりとか。
自分のしたことをあーでもないこーでもないとこねくり回してダメ出ししてみたりとか。

悩んでいるということは、決めていないということである。
何でもいいから決めれば、悩んでいる暇はない。
決めたことをしてみて、ダメならまた別のことをするというように動く。
悩んでいる間は動けない。動かない。体験にならない。
体験が積み重ならない。つまり、考えない。

私は、自分が考えすぎていると思っていたし、鬱病になったときに「いろいろ考えすぎですよ。考えずにぼーっとしましょう」などと言われたりして(その時はありがたかったのであるが)、やっぱり自分は考えすぎなんだ!という認識を強めていたけれど、実のところ、自分では考えていなかった。
それに気づいたときの衝撃はけっこう大きかった。

考えるって・・・なんぞや。

・・・。

みたいな感じで、しばらく呆然とした。
気を取り直して、できることをやってみようとしてみた。

このできることをやってみよう、というのはすごく大事だ。
できることはなんらか必ずあるので、それをひとつひとつやってみればいいのだった。
ぐるぐるしてないで。

そして、一番役に立ったのが、自分の頭で考えている人にどうやって考えているのか聞いてみるということだった。
雑談みたいにして、聞いてまわった。
私の頭が追い付かず、???となったこともあったけど、人がどのように考えているのかを知るのは面白く、そのように考えるのか!と発見も多かった。

でも、わりと頭はすぐもとに戻りたがるので、すぐに忘れてしまう。
何度も何度も、その考え方の回路を使って、そっちを使うのが楽になるくらいまで使うということが必要。
あ、身体と同じかってなった。

一番いいのは、こういう考え方を身につけたいと思う人のそばにいることである。
例えば、定期的に、そういう人がいる場に行くとか。
まず新しい考え方を身につけるときは、そこからだなーと思う。

最初は、自分の頭で考えるをやると、オーバーヒートして頭から煙が出る・・・と思っていたが、だんだん慣れてきて、すこし体力(頭力?)がついてきて、そこが使えるようになってくるということかなーと思う。

自分で決めるという練習に、呼吸を使えるとすごい数の練習ができる。
最初は量が必要で、そのうち量と質をあげるのが必要になってくるけど、それも全部、呼吸で出来る。
呼吸でやると、頭だけじゃなくて身体も同時並行でととのうという素晴らしいおまけつき。(おまけじゃないけど)

自分で考えて、自分で選択して、自分で決めて、行動する。
そうすると、一番納得のいく人生が送れるのではないだろうか、と思っている。

では、また。

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