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廣井友信選手引退

エスパルスでプロとしてのファーストキャリアをスタートさせた廣井友信選手が今シーズンを限りに現役生活に終止符を打たれました。

奥様がこんな素敵なメッセージを寄せているので、私が出さなくていいかな?と思ったりもしましたが、以前読んでいますって言ってくださっていたので、僭越ながら綴らせていただきます。

 現役生活お疲れ様でした。奥様も伴走生活本当にお疲れ様でした。

■加入のタイミング
廣井選手がエスパルスへ加入したのは2007年のことでした。エスパルスは2005年の長谷川健太監督就任から岡崎選手をはじめとする若手のキャプテンやエースクラスのルーキー選手を多数獲得し世代交代をしながらチーム強化をしているタイミングでした。

 当時ディフェンスには世代交代の鍵となった青山直晃選手、岩下敬輔選手らが在籍していました。サッカー選手にはいろいろなタイプがいますが、勝手に分類すると廣井選手は「お父さん」タイプ。最初から常にチームの中心にいて安心感と存在感を示し、最大限のチーム貢献度を発揮してくれる選手です。
 今のエスパルスで言うとプレーヤーとしてストロングは違いますが、鈴木義宜選手がキャラクター的には近いかなと思います。クラブが育てようと、ある程度我慢して起用するというケースもありますが、エスパルスは当時J1でタイトルを目指そうという時期。その決断をするにはリスクがありました。

■東京V、熊本と2度の期限付き移籍
 廣井選手は2009年シーズンの途中からシーズン終わりまでに東京Vと、2011年~12年に熊本へと期限付き移籍をしています。そのことに関してご本人はその時どう思っていたのかはわかりませんが、期限付き移籍により、出場機会を得ることで自信キープして帰ってきて欲しいと思っていました。エスパルスも都度期限が終わるとチームへ戻しているので、いずれチームの真ん中にと、廣井選手のプレーヤーとしての資質だけでなく、強すぎず、優しすぎず、カッコつけすぎず、ポンコツ過ぎない、おおらかなリーダーシップを高く評価していたのだと思います。

■めぐり合わせ
 13年14年とエスパルスへ戻って来た時、取材させていただいているこちらがモヤモヤするのですから、ご本人はもっとモヤモヤしていたと思います。チームって本当にめぐり合わせ、組み合わせだなと思います。エスパルスでのだから、金沢へ行くと発表された時は、寂しい気持ちより、ここで主になりますようにと思っていました。

 辻尾JAPAN様(←最大級のリスペクト)が1年先に金沢へ移籍しておりましたので、エスパルス関係者は廣井選手の移籍加入発表を、寂しさと共にニンマリしていたことは間違いないことです。プレーヤーとして身体能力や体格という部分では決して恵まれたとは言えませんが、類まれない集中力とポジショニング。判断と統率力で、彼が取れないなら仕方がないって思える選手だったなと思います。

 最後の数年は怪我で満身創痍だったとのことでしたが「いてくれさえすればいい」と、思われていたのだと思います。金沢でとてつもなく愛された証拠。本当はエスパルスでそうなって欲しかったですが、金沢というクラブとサポーターのみなさんの素晴らしさを感じました。


■追伸
 ON/OFFの切り替えが半端ない性格イケメンでした。正直言うと、廣井選手の人柄、明るい性格、コミュニケーション力ならどの業界でもやっていけると思います。なので、セカンドキャリアは一ミリも心配していません(笑)ゆっくりご家族との時間を楽しんで、次のステップへ進んでください。

引退後が笑顔であふれた毎日になりますようにお祈りしています。在籍中はお世話になりありがとうございました。

最後にエスパルスサポーターのみなさんへのメッセージリンクを貼っておきます。


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