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本田拓也選手引退

現役生活お疲れ様でした。

私はエスパルスの取材をさせていただいているライターです。この投稿はエスパルスでプレーヤーとして活躍した経験がある選手が引退や移籍した時に、綴らせていただいております。

引退の一報が入って来た時、思わず検索して年齢を確かめてしまいました。そして、もう37歳か…と。

生え抜きでエスパルスへ入って来た選手は、私自身だって年齢を重ねているというのに、いつまでも若手選手のままの印象。屈託ない笑顔で、エスパルスへ加入した理由や高校の先輩である藤本淳吾選手についてお話してくれた、新加入時の思い出が昨日のことのように思いだされます。

当時はお宅歩問みたいな取材もありまして、ご実家へ行かせていただいたことがありました。その時、大自然の中で大らかに育ったことを知り、彼の少年時代を容易に想像できました。

順調にキャリアを重ね、鹿島へ移籍した時、寂しさもありましたが、ここが彼のプロサッカー選手としてのブレイクポイントなんだと自らに言い聞かせました。なのに、大きな怪我をしてしまい、アウェイの試合へ行く度に、試合後にエスパルスのバスがある方へ来て元チームメイトや知り合いに挨拶しているのを見て、とてつもなく切なく、サッカーの神様がもしもいるとしてたらなんて非道なんだろうと思ったほどでした。

2013年にエスパルスへ復帰し、そこからチームを背負う立場になり、屈託ない笑顔だけでない姿がそこにありました。覚悟をしてエスパルスへ戻って来たと思います。それでも戻るという選択をしてくれたことに心から感謝していましたが、副キャプテンやキャプテンを歴任した時代は、チームとしても厳しいタイミング。本当に大変な中で責任を背負ってくれていたと思います。

山形と岐阜時代はほとんどオンラインでしか見ていませんが、ガツンと当たるプレーは健在で、性に合っているのかな?と思って見ていました。

引退後は岐阜のトップチームコーチになられるとのこと。人望は申し分ないと思いますし、選手と近しい存在のコーチがいることは大きな力となると思います。もちろん、言語化という部分で選手としての指示とコーチングスタッフとしてのアドバイスはかなり違うはずなので、そこは現場で体感するという選択は本田選手らしいなと思います。

本田選手の笑顔は人を幸せな気持ちにしてくれ、安心させてくれます。そんな笑顔がたくさん見られますように。お疲れ様でした。


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