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同じものを食べるにも時間帯によって違う?

アーユルヴェーダについて書いた記事です。

前回の、食べ方10ヶ条の補足です。

最初の時間の話をします


3つのドーシャと時間帯


食事で変わる心と体 
アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ
香取薫・佐藤真紀子

3つのドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)によって、わたしたちの体はできていて、バランスが良い状態が健康と言われる状態です。どれかが過剰になると、体調不良を感じます。


季節や環境、年齢でもドーシャは変わりますし
時間帯でも変わると考えられています。
例えば加齢すれば誰でもヴァータは増えていきます。赤ちゃんから14歳くらいまではカパが多めです。


円を区切ってありますが、アーユルヴェーダでは
時間帯によって、各性質が強まると考えられています。

図を見ると、大抵の人が朝食を食べる時間(7〜8時)と夕食を食べる時間(18〜20時)がカパの時間になります。
消化力が強い人以外は大抵食欲があまり強くない時間帯です。お腹は空くけれども、肝心な消化力が強くない時間という意味です。この時間に何を食べるか?は体質によって変わってきます。

【7時〜8時】
ヴァータ体質の人は、滋養にとんだものを温かい状態で食べることが必要。
ピッタの人は、シリアルに牛乳でも良い。
ただし、牛乳は冷たすぎず、塩味の魚やフルーツを一緒に食べない。
※フルーツはおやつに回しても
カパの人は、温かい飲み物をメインにし、食べるなら温かいお粥がオススメ。

【12〜1時】
ピッタの時間帯は消化力が強くなります。
ヴァータもカパも肉や魚、パスタなどの重めなものを食べる。
ピッタの人に関しては油物、揚げ物の摂りすぎに注意
カパの人は日本そばや野菜が多めな和食などが
オススメ。

【3〜4時】
空腹が長時間続くと消化力が不安定になるため
おやつを摂ります。ヴァータの時間は動性が上がっていくためヴァータを下げるものを。
甘味、塩味、塩味、酸味などがあるもの。
ヴァータの人はケーキやこってりとしたもの
ピッタの人は熟した甘い果物を食べると体の中の
余分な熱を下げることができる。
カパの人はポップコーン、温かい飲み物など、軽くて乾燥したものがオススメ

【6〜7時】
夕飯は寝る3時間前までに済ませる。
どの体質の人も、夜は脂肪を控えめにした方が
未消化物を作らずにすみます。
具の多いスープを作り、具とスープを別の皿に盛ると夕飯にふさわしい食事が作れる。

時間になってもお腹が空かないときは


決めた時間に従って食べることが消化力に影響すると書きましたが、無理にでも決めた時間に食べなければならないのではありません。

お腹が空かないときは、次の食事まで空ける、
飲み物やスープ、牛乳などの液体にし、
次までしのぐのが望ましいといいます。

フランス人の食生活

最近見たYouTubeのショート動画で
フランス人と結婚し、フランスに在住している
日本人女性が食事を紹介していました。

夕飯といえば、おかずが何品も並ぶ日本の食卓からすると、あら?と。それも1品のみ。
サラダとスープ、とか 豆と魚のフリッターとか、
麻婆豆腐とか。
ポツンと質素に見える夕飯は、実は体にも心にも優しいとフランスに来てから気づいたと話されていました。

その代わり、昼食を大事にするそうです。美食の国と言われているフランスだけに
なるほど!と思いました。


フランスと言えばフランス料理ですが、
もちろん毎日食べている訳ではなく、特別な時に
店を予約して食べに行くのだとか。
友人を招いてホームパーティーをする時くらいは
前菜、メイン、デザートを作ってふるまうそうです。もちろん、ワインも。

休日は朝から夫婦で買い物に行き、食材を選び、
一緒に作り、ゆっくりと家族で昼食を楽しむのだと言います。

メリハリがあって、とても参考になると
思いました。


日本人だって、毎日寿司や天ぷら、すき焼きを
食べてはいないですもんね。


ヴァータが強めな現代

現代の目まぐるしさや情報過多な社会、
スマホやPCを使う頻度が明らかに増え、
現代人はどんな人間でも、何もしなくても
ヴァータが増えやすいとも言えます。


時間帯に関するわたしの体感では、
朝遅くまで寝ているとだるくなり、
早く起きたら頭が冴えてることが多く、
体も勝手に動きます。
午前中、昼までの間はのんびりした気分になりますので、家事ややる事をなるべく早めに済ませたくなります。
昼はお腹が空き、活発になる。最大に体が動く時間帯。集中して仕事をして、夕方6時までには仕事を終えて家に帰っていたい。

1日中あまりエネルギーを使わなかった日は、
夜中に目が冴えて眠れなくなったりも。

ヴァータ、ピッタ、カパなんて知らない時代から
体は体感していたんです。
アーユルヴェーダでは早起きを推奨していて
毎朝5時に起きている方もいます。
理由はヴァータのエネルギーだから、活動がしやすいからです。

学生時代、朝5時に起きて、当日のテスト勉強をしたことがありましたが(一夜漬けもできなかったタイプ)意外とサクサク頭に入り、難を逃れた事があります。

朝と夜は軽めで
昼はたっぷりとボリュームのある食事にする、
どの体質の人も、消化力のことを考えたら
食べるものを改めて書き出してみるのも
よいかもしれません。

体質診断は、簡単なものですが
チェックリストでできるのでご興味がある方は
ぜひ体質を調べてみてください。

次回は重めと軽めな食材について書いていきます。

お読みくださりありがとうございます。


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