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【初めてのOJT⑥】ホメて育てる

「初めてのOJT」について、全8回シリーズでお届けします。
後輩の育成に関わることになったOJTトレーナーに向けて、新人指導のポイントをお伝えします。
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1.ホメることは、可能性を伸ばすこと

ホメられたら、誰だって嬉しいです。
小恥ずかしかったとしても、嫌な気持ちになる人っているでしょうか。
いませんよね。

そしてホメられたらホメてくれた相手に、こんな気持ちを抱きませんか。「自分のことを、ちゃんと見ていてくれる」と。

働きぶりを見てくれている人は、新人にとって心強いパートナーとなります。仕事をする上での”安心感”に繋がることでしょう。さらに、パートナーであるあなたに、もっと評価して欲しいという”仕事へのモチベーション”にも繋がるのではないでしょうか。

ホメることは、新人のモチベーションを高め、もっと〇〇したいという貢献意欲にもつながっていくのです。新人の可能性が広がりますね。

2.ホメるポイントは”意識して探せ”

前述の通り、ホメることはOJTにおいて非常に重要です。
とはいえ、ホメることは案外難しいのも事実です。その理由は二つあります。

《ホメることが難しい理由》
①ホメられた経験がないと、どうホメていいのかわからない
②欠点に目がいってしまう

①ホメられた経験がない
自分が新人の頃に、先輩からホメられた経験がない人もいることでしょう。人ってね。”自分が育成された通りに、育成しようとするもの”なのです。だって、それ以外体験したことがないから。
だから、ホメられた経験がなく育った方は、ホメる必要がないと思ってしまいがちなのです。これではダメです。

自分がされたかどうかは関係ありません。前述した通り、他者からの承認はモチベーションアップにつながるのです。「自分のことを見ていてくれている」が、新人の安心感につながるのです。

だからこそ、「ちゃんと見て、それを言葉で伝える」これを意識しましょう。

②欠点に目がいく
こちらの画像をご覧ください

どこ?


おそらく、ここだったのではないでしょうか。

ここ

脳科学の観点から考えると、人は欠けている部分を補いたいという衝動にかられます。だから、欠けている部分が気になって仕方がないんです。

これって、人間も同じなんです。
欠点ばかりが気になって、
その人自身の強味や特質などの、良い部分が見えづらい
のです。
だからついつい、欠点を指摘してしまうのです。

人は他者からホメられ、承認されるからこそ伸びるという前提があるのです。良い部分は、意識して探し、伝えていきましょう。

3.ホメるポイント

ホメるポイントは、以下の3っつに集約されます。

① 結果・成果
② 行動・プロセス
③ 特性・性格・資質

①結果・成果
組織人ならば、組織から求められていることに対し、きっちりと成果をあげなければなりません。新人たちが、基準通りもしくは基準以上に出来ていたのであれば、それは成果として、しっかり”言葉で”ホメてあげてください。

②行動・プロセス
新人たちが思った以上の成果を上げられなかったとしても、ホメるポイントはいくらでもあります。そのためには新人たちが行った小さな行動に目を向け、そのプロセスをホメてあげることです。

③ 特性・性格・資質
仕事に直接かかわらなくても、仕事に良い影響を与えていることはいくらでもあります。例えば、”誰に対しても、明るく挨拶する”という行為は、歓迎されるべきことでしょう。その人自身の特性や性、資質に目を向け、良い影響を及ぼすことは、伝えていきましょう。

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【初めてのOJT①】 ”教える”ことは、最強の”学びの場”と心得る
【初めてのOJT②】 OJTの役割と落とし穴
【初めてのOJT③】 育成もPDCA まずは計画を立てることから
【初めてのOJT④】 Do:仕事の指示出し
【初めてのOJT⑤】 ホウレンソウのさせ方
【初めてのOJT⑥】 ホメて育てる
【初めてのOJT⑦】 叱る
【初めてのOJT⑧】 吐き出させる
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