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感受性を守る。共に、創ることを通して。2021に向けて


2020年、大変お世話になりました。
2021年も、よろしくお願い致します。

(2020年は祖母が他界したため年始のご挨拶は控えておりました。)

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(写真)年末年始を過ごした、静岡県浜松市天竜区水窪町は元旦、雪でした❄️

さて今年は、「それぞれの感受性を守る。共に、創ることを通して。」に注力しようとおもっています。

定期的に読み返す詩に、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」があって(茨木のり子詩集「自分の感受性ぐらい」1997)。これは終戦直後に編まれたそうで。本人が語った解説が示唆深いのです。

一億玉砕で、みんな死ね死ねという時でしたね。
それに対して、おかしい んじゃないか、死ぬことが忠義だったら生まれてこないことが一番の忠義になるんじゃないかという疑問は子供心にあったんです。
ただ、それを押し込めてたわけですよね。こんなこと考えるのは非国民だからって 。そうして戦争が終わって初めて、あのときの疑問は正しかったんだなってわかった わけなんです。
だから、今になっても、自分の抱いた疑問が不安になることがあるでしょ。そうしたときに、自分の感受性からまちがえたんだったらまちがったって言えるけれども、 人からそう思わされてまちがえたんだったら、取り返しのつかないいやな思いをする っていう、戦争時代からの思いがあって。
だから「自分の感受性ぐらい自分で守れ」 なんですけどね。一篇の詩ができるまで、何十年もかかるってこともあるんです。(抜粋元:こちら

今は日本は戦時中ではありませんが、全人類共通の“敵”に対して、自粛・隔離・滅菌と縮こまっていく、似た流れを感じています。

この中で、感受性を殺しては、全体が思ってもみなかった方向に向かってしまう、と思うのです。

'闘い'の中でも、一人一人の中に確かにある感受性を守るために、何が必要なのか?

それは、分断し、抑制し、滅することではなく、受容し、表現し、感受性から創ることによってのみ、守られるのだとおもいます。

だからわたしは、それぞれの感受性の核を、見つけて、大切に守って育てて。表現する余白を用意したいんです。

昨年は、年初めにCUCの退職、香港・バリへの視察、静岡の森に移住(多拠点生活の開始)、新規事業創造プロジェクト、どっぷりと浸かった森暮らしと事業開発、限界体制下での和歌山・京都・沖縄・山形への出張、祖母・参画する会社の役員の他界、アーシストインレジデンスの開催、書籍の原稿の執筆補助と、

地域と人と命に触れ、起業家やアーティストの方々とじっくりと関わる機会をいただきました。

お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

その方々は、事業や音楽やダンス、サーフィン、言葉…それぞれの方法を使って、自分の感受性を、表現し、創り出していました。

生み出す時空感はやさしく、関わる人々の感受性をも守り、表現を引き出していました。

だからこそ2021年は、
誰よりも臆さず表現し続ける人たちをまずは守り、誰もが感受性を生きる優しい世界を広げていきたいんです。

社会でも、自分ひとりだけでもない、時空間を。共に創る、場を設けていたいです。

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ビソワビレッジが都立大学に持つ地下のスペース。広い!

今年は、エコビレッジ、ウェルネスホテル、地球環境学、意識教育…2020年にチームで準備をしてきたことが、少しずつ表に出せる年になることと思います。

手を変え、品を変え、感受性から創り出すための、空間、ネットワーク、知見、システムを用意しています。

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大切な皆さんと、ご一緒できることを心から楽しみに。本年もよろしくお願い致します!

大西 芽衣

いつもお読みいただいて、ありがとうございます。