見出し画像

”はじめに言葉ありき”な日々

2017年、とても嬉しいことがありました。

それは
書籍や冊子の編集などを通して“概念化”の一端に関われている ということです


テーマは貨幣や経済 コミュニティ型事業 など。みんなの関心を大きな文脈で捉え直し具体的な対処法までを示そうと試みているもので。

概念化し 広めることが破壊を癒し 創造に力を与える一歩目だと思っているから、この営みの一旦を担っていることが本当に嬉しかった。


人は、自分が従事している(と信じている)文脈が壊れた際に、混乱し自分や自分の属する集団のアイデンティティを見失います。

第二次大戦の直後のことを想像してみてください。

「日本は勝利に向かっている」「我々は負けない」という大衆が信じていた文脈が壊された時のこと、です。

家や食料もない最中で、信じるものがなくなり、人々は混乱します。そして驚くことに、1円も惜しいこの時期に、難解で重厚な哲学書が一般大衆の間で流行し、人々は本屋の前に列を作ったのです。

「日本全体で何が起こり、我々はどこに向かっているのか?」ということを人々は哲学を通して、理解しようとしたのです。

この時期、人々が求めたのは「新しい文脈」でした。

西田幾多郎や 丸山眞男などの哲学書を読むことで、自己を 理解し 再定義して復興へ向かったのです。


そして、今。仮想通貨の短期的な隆盛、政治の混乱、大企業の経営難…今既存の権力や構造が唯一無二の真実などではない、ということが分かり始めています。この過程において、物語とつながりという文脈を作り直す”概念化”という行為は重要になってくるのだと、私は思っています。


創造の前には破壊があり、始まりには言葉があります。


はじめに言葉ありき 』と聖書にあるように

言葉を以って私たちは“わたし”と“それ以外”を切り取っていて言葉という境界線は 対立を生むことも事実です。だけども言葉を繋ぎ目に「境目なんて、ない」という所に潜ってもう一度創り直すことだって できる。


だからわたしは言葉を大切にしたいし、“概念”を創る人にいつも心を寄せていたいのです。

わたしは いつも、みんなが持つ大きな矛盾を誤魔化さずに 見つめて止揚を以ってひとつに還す人たちに心を寄せています。


その人を愛することは、矛盾の中の すべての人を大切にすることと同じだ と思っているから。


今の世界が窮屈に思ったらぐんと視座を高くして 視野を広げてみてね。


私たちはこれから何に属して 生きていくの?

このまま働き続けた先にどんな世界が創られるの?

お金を使って私たちは 何をしているの?

自己とは 本当にあなたの体や心や頭なの?


答えのない問いに真摯に取り組んできた人たちに触れて 考えてみよう。

今回関わっているのはどれも、大きくて精緻な“地図”のように自分を 新しい文脈に 捉え直せるもの読んだら 安心してひょっこり何か 楽しいことが見えるんじゃないかなって思う。


年末年始の読み物に。よろしければどうぞ…🙏


I always stay with the one,

who see and unite the biggest contradiction all we have.

To love the one is to be company with ALL my loves in that.


関わっている本たち

① 新しい時代のお金の教科書(山口揚平著)


noteでも全文公開しています!どうぞ。

② やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方(吉武大輔著)


③ 「住むこと」から始まる新しい未来 | 株めい

またそれぞれのことも、紹介したいな。

正月中に書きます…!

いつもお読みいただいて、ありがとうございます。