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MBAは高額な自己啓発である

MBAを取得してよかったですか?なぜ取得しようと思ったのかと同じくらい、卒業後に質問されました。私の場合、答えは「Yes」です。一方、現在挑戦することを考えている方でキャリア形成や学びの「手段」としてMBAを考えた場合、「No」になる方はいらっしゃると思います。私費でMBA取得して何が得られたのか、卒業して2回転職した身として考察したいと思います。


1.得られたもの

卒業後に感じた得られたもの3つ


私が得られたと考えられるものは、大きく3つです。
 ・人脈やディスカッション能力、チームをまとめるソフトスキル
 ・自信
 ・グローバル企業を題材にした、ビジネスの知見
卒業して思うのは、1~2年でしかも人事・戦略・会計・財務と幅広く経営の分野を網羅して勉強をするので、何かの分野に特化した知識ができるわけではないという事です。正直入学前は、ソフトスキルや自信がメインで得られたものに入るとは思っていませんでした。現在経営に深く関わっている人や専門職などについている人にとっては、働いているほうが専門知識や経験がMBAより積めるかもしれません。

転職活動をして評価されていると感じたこととは


それでも私が行ってよかったと思えるのは、そこでしかない「経験」とその経験を一緒に分かち合えた「人脈」が得られたからだと思います。MBA合格をもらうまでの英語の勉強、入学書類や面接の準備、学費の工面だけでも大変なのに、実際に入学すると卒業できるのかというプレッシャーと、課題と時間との闘いです。転職活動で企業との面接でも、何を学んだかというより、その過程をすべてやり遂げたという「経験」を評価されているように感じました。


2.取得して後悔しない人とは


会社では知り合わない人との出会いと経営の基礎知識を幅広く習得するのが目的な方は、高額な学費と英語学習の努力を差し引いてもMBA挑戦しても後悔のないように思います。上記に書いたように、何か学術的な知識や一つの分野に特化したいと考えている人はMBA取得は正直おすすめできません。例えば会計の分野で特化したいのであれば、公認会計士や税理士など資格の勉強をしたほうが有意義かもしれません。

3.MBAである必要があるか


「MBAは高額な自己啓発だよね」、これは私が卒業後に会ったクラスメイト達にMBAを取得してよかったか聞いた時の返事として、インド人の友人が言った言葉です。その場にいた外国人のクラスメイト達も同意していました。もちろん私が行ったビジネススクールだけで、トップスクール卒業の方はまた違った視点があるかもしれません。実際に海外のトップスクールでMBA私費留学される方に出会いましたが、その方は出世でMBA卒業の肩書が必要とおっしゃっていました。

目的と手段の観点をもつ


MBA取得は「目的」ではなく、自分のキャリア形成の「手段」でないとその後のキャリアに活かせません。MBAは学位であって、資格ではないからです。取得して安泰では断じてありません。高額な自己啓発を基に常にスキルをUpdateすることをいとわないのであれば、きっとMBA取得は後悔しないのではないでしょうか。

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