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大型カンファレンス開催の裏側〜なぜat Will Workを始めたのか?〜

ストリートスマート創業から7年が経った頃、”働き方”を選択できる社会の実現を目指して、一般社団法人 at Will Work を設立しました。

2016年の設立以来、大きなカンファレンスを毎年開催してきたこともあって、この活動を知ってくださっている方も多いのではないかと思います。
今日は、なぜITの導入活用支援を展開してきたストリートスマートを経営する私が、働き方に関する一般社団法人を設立することになったのか?その経緯について書いてみたいと思います。

現在の Google Workspace(当時:Google Apps)の導入支援の事業に注力し始めた創業3年目の頃、採用を開始しました。
当初は、現在のようなミッションやビジョンがあったわけでなく、社名にもあるストリートスマートを自ら体現していく人間になっていこう、そして再編をせず継続的に成長をする組織を作っていこうという思いだけでした。

媒体による採用も行っていましたが、メンバーの多くは友人知人が仕事を手伝ってくれる形で、1人、また1人と増えていきました。

ところが、メンバーがようやく10人ほどになってきた頃、単に再編のない継続的な組織を目指すだけでは心が満たされず、独立を目指していたころのような情熱や衝動を失ってしまっていることに気がつきます。

「人生の多くの時間を費やしている仕事なのに、私は何のために仕事をしているんだろう。それは自分だけでなく、働いてくれてるメンバーも同じ気持ちなんじゃないだろうか。」

目的を再確認するために、コアメンバーを中心に会社のミッション・ビジョン・バリューを考える合宿を行いました。

長い時をかけて話し合い、導いたものが、下記の旧ミッション・ビジョン・バリューでした。

ミッション
ひとりひとりが活躍し、仕事を歓びに変えられる人を一人でも多く増やす

ビジョン
これからのワークスタイルをリードする

バリュー
“挑戦”からスタート
自ら“ラボする”新しいかたち
“いつも”101%であること

ストリートスマートの旧ミッション、ビジョン、バリュー

それまでは、Google Workspace を導入したいという企業に対して、問題がなく導入できることを価値にサービスを提供し、今のようなサービスのラインナップはありませんでしたが、ミッションやビジョンができたことで、新しいワークスタイルを実現するためのサービス開発を行い、Google Workspace を導入する前の検討段階から始まり、導入した後の組織浸透までの一連のプロセスにおいて、デジタルを使って組織の働き方を変えていく、今でいうDXの入り口になるデジタライゼーション領域でのサービスが整っていきました。

ストリートスマートのサービスマップ

Google Workspace の導入を支援するだけでなく、この最先端のツールを活用してどのように働き方を変革していくかに関わるため、まずは自分たちの働き方をどうやってよりよく変えていけるのかを研究し、自社の制度を整えていく「ワークスタイルラボ」というプロジェクトも開始しました。

全社会議である「ShareMee:)」や、働く時間や場所を自由に選べる「フレキシブルデー」など、ワークスタイルラボから生まれたアイデアが、現在も続く制度につながっているものもあります。

その後数年をかけて、弊社のお客様は中小企業に加えて、数千人〜数万人規模の大企業へと変わってきました。

会社規模により、働き方に関する課題に様々な違いがあります。自分たちの働き方の取り組みだけでは到底知見が足りないことから、他社の取り組みを研究するために大手企業へヒアリングに行ったり、Google社 が始めた WomenWill という、テクノロジーにより女性が直面する課題の解決を目指す取り組みに協力し、共同セミナーやワークショップを開催しました。

その時に出会ったのが、現在 Plug and Play Japan 執行役員CMO、スタートアップエコシステム協会 代表理事、文部科学省起業推進教育大使など日本のスタートアップ普及に情熱を燃やしている、藤本あゆみさんです。

彼女は当時 Google社で働いていて、WomenWill の主要メンバーであったため交流機会も多く、ある食事会での「女性の働き方に限らず、世の中の働き方の多様性を増やしていくことはとても大事だし、それに寄与する活動をしたいよね」という会話から「働き方の協会を自分たちでつくろう!」と、活動を始めることを決めたのでした。「働き方改革」以前の、2015年末のことです。2016年の年始からMTGを重ね、働き方の選択肢を増やすことを目指して、at Will Work という名前をつけました。

この活動の立ち位置として、働き方の選択肢を増やす一歩を支援するために、働き方についての情報プラットフォームになることを目指そうと決め、主軸を「働き方を考えるカンファレンスの開催」に置き、2016年5月、一般社団法人 at Will Work を設立しました。

少し特徴的だったのは、活動を5年間限定としたことです。もし私たちが10年、20年と、at Will Work の活動し続けていたとしたら、世の中が何も変わっていない証拠であり、結果にコミットするためにも、5年間限定の活動にすることを決めてスタートをしたのでした。

初年度から経産省後援の大規模カンファレンスを虎ノ門ヒルズで開催し、その他にもセミナーやアワードなどを実施してきました。その後の5年間で、ストリートスマートよりも非常に認知の高い活動になっていくのですが笑、社団法人の運営をした経験もない私は、それから起こる苦労について全く想像できていませんでした…😭

at Will Work の立ち上げ、運営で経験した涙の涙の苦労話は、また次回。


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