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ハワードの田園都市論が技術決定論だったという評価は正しいのだろうか?

歴史の教訓を念頭に置くと、スマート・シティはもはや明るい新しい未来を象徴するものではなく、むしろ、すでに追究され、非難されてきたイデオロギーに向かって進行しているように見える。

ベン・グリーン著『スマート・イナフ・シティ:テクノロジーは都市の未来を取り戻すために』223ページ

ベン・グリーンは、「ハイモダニズム」のイデオロギーをすでに欠陥が明らかな過去のものととらえていて、その例として、エベネザー・ハワードル・コルビュジエロバート・モーゼスなどを取りあげている。

ハワード、ル・コルビュジエ、モーゼスの信念とデザインには、テック・ゴーグルの影響力が染みついている。この3人は、秩序と効率を過剰に信頼し、都市の本質を歪め、民主主義を否定した。彼らは、自分たちが、複雑なトレードオフを伴い、正当な意見同士の食い違いが生じる可能性のある政治的な決定を下しているのではなく、客観的な答えのある技術的な問題を解決しているのだと考えた。

ベン・グリーン著『スマート・イナフ・シティ:テクノロジーは都市の未来を取り戻すために』221ページ

技術決定論は、誤りであろうが、「都市計画」というものをなくすことはできないはずだ。(引用文中の「テック・ゴーグル」とは、あらゆる問題をテクノロジーの問題としてとらえるような物の見方。)

計画を排除して市場原理だけが働くようになる都市を考えることはできない。

「中心部の土地の共有」とか「開発の利益をコミュニティに」という考え方は今はどうなっただろうか

ハワードの説く田園都市では、「土地の共有と土地経営、さらに開発の利益の地域社会(コミュニティ)への還元、グリーベルト構想や住民参加による町の経営・管理」などが「都市の過密、過大化と農村の過疎化を同時に解決する方法」としてとらえられていたはずである()。

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西山八重子著『イギリス田園都市の社会学』(ミネルヴァ書房、2002年発行)、3ページ。



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Our properties are primarily across the office, retail and industrial sectors, however we also have various miscellaneous holdings ranging from garden centres to sport fields spread across the 5,500 acre Garden City Estate.

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Letchworth Garden City


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