「魔性の女」と言われたらどんな女性を想像するだろうか？
　私の中では峰不二子、壇蜜あたりがなんとなく一番に上がってくる。しかしながら、現実世界における魔性の女と彼女らは大きくとは言わないが少し乖離しているように思う。

　魔性の女の定義によるが、先にあげた彼女らは単にセクシーなだけの女のように思うのである。
　えちえちなだけが取り柄な女が魔性の女と呼ばれるのか、否、遍く男を虜にしてこそ「魔性の女」と呼ぶにふさわしい。

　ぶっちゃけ自分の身の回りに壇蜜がいたとして、多くの男は「高嶺の花」に分類してはしまわないか？
　壇蜜と関係値を築く前に手前で予防線を引いてしまう男の方が多いのではないかと思う。
　つまり壇蜜は同じく「高嶺」に分類されている男でしか口説けない対象でしかないのだ。

　ジョックからナードまで、陰キャラから陽キャラまで全員に性的魅力を抱かせ、「俺でもいけんちゃうか？？」と思わせる絶妙な美貌と一種の脇の甘さを内包した女性こそ「魔性の女」と呼ぶにふさわしい。
　そういう意味では乃木坂46の秋元真夏が最も正解に近い存在ではないかと個人的には考える。

　もちろん国民的アイドルグループのリーダーを張ってるわけだから可愛いに決まっているのだが、彼女の可愛さは単にビジュアルだけの良さを指しているわけではなく親しみやすいキャラクター性や温厚柔和な表情から来る「人」としての可愛さに比重が掛かっているように思うのだ。
　誰がどう見たって「高値の花」集団である乃木坂に、庶民感とでも言えば良いのか違う可愛さを持つ彼女がエッセンス的に加わることで、よりその可愛さは際立っている。

　冷静に見ると美人なニャンちゅうみたいなビジュアルなのに、男の心を掴んで離さないその様はまさに「魔性の女」だ。