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ベンチャーはやり甲斐あって成長できる。と就職活動で言われたなー。

大手企業から転職し、100名のベンチャーで働き始めて1ヶ月と1週間。まだ短い期間ですが極めてご機嫌に働けている。何が自分にとってご機嫌に働けているポイントなのか、頭の中を吐き出してみたいと思う。

私が就職活動をしていた頃、もう14年くらい前。だいぶ昔ですが、当時ベンチャー企業の説明会に行った際によく言われた。「大手の3倍成長できるよ。やり甲斐めちゃくちゃあるよ。」結果私は大手企業に就職したわけだが、当時のベンチャー企業の社長や人事の方が言っていたことは本当なのか?自分の今時点の感想では、「人それぞれ」という薬にも毒にもならない感想になってしまう。ただ、分解して考えると明らかに違いはあるなと感じている。

●成長できる?

まず成長とは何か?という話になりますが、私の捉えは「社会・市場・顧客に対しての、その人の影響度合いの大きさ」である。ビジネスの世界にいる以上、収益を上げ続ける必要がある。つまり選ばれ続ける必要がある。その選ばれる面積が大きくなることが成長である。と解釈しています。そして成長をしていくためには、顧客から選ばれる量と質を上げ、一人でできる範囲は限られているので、自分以外のメンバーと一緒に選ばれる仕事をしていく、意思決定をしていく。その度合いが高まれば経営に必然的に近づいていく。

ベンチャー企業は色々なものが足りない。大手以上に人も資金も仕組みも情報も足りない。だからこそ自分がやらざるを得ない。実践の場を意欲的に取りに行けばその機会は得やすい環境にあると思う。一方で大手以上に人も資金も仕組みも情報も少ない。言ってみれば多くの人の中で揉まれ切磋琢磨した優秀な人・洗練された仕組み・実験を繰り返した情報が少ない。言い換えると「再現性を伴った組織力」が弱く、教科書として学べるものが受け身だと非常に少ない環境である。人に置き換えるとロールモデルが少ないということ。真似がしにくい。武道では「守破離」という言葉があるが、「守」の段階が非常に学びにくい。井の中の蛙になってしまいがちな環境である。

教科書がない状態で、成長をしようと思うとどうしても無駄が生じてしまう。

上記を簡単にまとめると、実践の場はあるが、教科書はない。というのがベンチャー。私個人としては、前職で学んだことが今転職して非常に活きている。個人的には新卒で最初からベンチャーに入らなくてよかったと思っている。

●やり甲斐がある?

私自身今とてもやり甲斐を感じながら働いている。しかし、やり甲斐というもの人それぞれなので、私自身のやり甲斐ということで考えてみる。私は自分自身の捉えとして、比較的新しいことをやりたがるが、リスクが複数浮かび、不安になるタイプ。また仕事の範囲はある程度決めてもらった方が安心するし、前例が欲しいタイプ。だからこそ見通しが自分で立てられること、立てようとすることを許容されることがとても大事になってくる。

上記に照らした際に一見ベンチャーは向いていなさそうだと自分でも思うが、この見通しを立てようとすることを許容してくれるという点が自分にとって非常に居心地がよい。特に私は明確にミッションが決まっていない状態で入社し、1ヶ月間時間があったので、1ヶ月間全く整理されてこなかった会社の受注記録をローデータを整理しながら理解する事が出来た。そしてそれがわかれば今後はざっくりこのセグメントに進んだ方がいいのでは?と自分なりに見通しを立てる事が出来た。今はミッションを割り振られてしまったので、上記の見通しを自分で現場感を感じながら検証を繰り返している。

またベンチャーの良いところは整っていない分、その隙間を見つけ自分の仕事に出来るところ。自分の仕事にして、自分で戦略を立て、思考を派生させていけばめちゃくちゃ仕事が自分のペースでできるし、それが誰もやってきた事でなければ的外れでない限り会社の為になる。大手の場合はこういう隙間を見つける前に与えられたミッションで手一杯になってしまうケースが多く、やらされ仕事になりがち。

元々自分で手触り感を持ち、見通しを立て、自分で意思決定をして仕事をする事に喜びを感じるタイプだったのでそういう意味では今の環境は非常に楽しい。しかしそれも前職での経験があったからこそで、そういう意味でもやはり教科書は極めて大事だと感じている。

以上。



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