音楽は何故、こんなにも過去を鮮明に思い出させるのか

ユーミンの名曲が、YouTubeのおすすめに上がって来て。
急に過去を思い出しました。

もう30年前のことなのに、鮮明に。

卒業式の数日後、突然クラスメイトが電話をかけて来て。
私は昼寝から目覚めたところで寝ぼけてて。
受話器からその子の声に重なってこの曲が流れていました。

「君の笑顔が忘れられない。俺について来てくれるか?」

…いつもふざけてばかりのその子が、言ったそんな言葉に固まってしまった。

しどろもどろになっていると、声がその子の友達に代わって。

「あいつ、あんなだけど、本気みたいだから。ちゃんと返事してやって」

動揺したまま

「…うん、わかった」

と何とか返事をして電話を切り。

さてどうしたものかと。
だって、私はその子の友達のことが好きだったのです。

困った。あまりにキザなセリフに驚いて半信半疑。
でも、ひょっとして本当だったら…?
と考えると、誠実に返事をした方がいいと思い。
正直な心境を添えて、ごめんねの手紙を書きました。

そして、私は自分の好きな子に思いを伝えて玉砕。

甘酸っぱい、すれ違い。

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