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「5・7・7・5・5」実験🧪その②「理由」〜式子内親王に触発されて〜

「先立つの
 何故なら罪を
 犯さぬため」と
 誰が其を
 引き止めん

⭐︎

百人一首の中で、最も好きなもの。

「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする」

小倉百人一首 八十九番
式子内親王

「希死念慮」とは一体何なのか、について
時々考えます。

 きっといろんなパターンがあるのだと思いますが、あらゆることに恵まれて羨望を集めているような方でも、突然、究極の選択をされることがあるのは何故なのか。

 人の心の中は本当に、身近な人であってもわかりません。

 究極の選択を迫られる状況というのは、もしかしたら楽しい時間を過ごして帰宅して、一人きりになった時に、部屋の片隅にブラックホールが突然現れて、吸い込まれるような感じなのかもしれないと思ったり。

 もし、そんなことが起こったら、抗えるだろうか。更にそれが人生上、何度も起こるとしたら、果たして寿命をまっとうするまで「それ」に全勝できるだろうか。だって、一回でも負けたら、そこでendなのだ。

 優しくて純粋な人ほど、

「人を傷付けるようなことはしたくない」
「自分の心に正直でいたい」

この相反に引き裂かれるような思いをして、葛藤に悶えておられるのだと推測されます。

「罪を犯してしまう前に
 大切な人を守るために」

もし、そんな動機もあるのだとしたら
私はどうやって引き留めることができるだろう。

世界には美しい面もあるのも
間違いのない事実のはずなのに。
説得できる自信がありません。

あの景色を見てもらいたい
あのお菓子も一度は食べてもらいたい
あの本も読んでもらいたい
あの音楽も聴いてもらいたい

…無力ですね。
でも、
諦めませんよ。




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