パリで「おめでとう全米1位をとったよ」という電報を受け取った。1位をとるまでアメリカに行かないというのはちょっと勇気がいる態度だったけど、イギリスでは人気でもアメリカに行くと全然有名じゃなくて帰ってくる人たちを見てたから、僕らがアメリカに行く時は尻尾を巻いて帰ってきたくなかった。

アメリカに行って有名になりたかったけど、リバプール出身の青年たちには簡単なことじゃなかったから、アメリカの人たちが僕らを好きになってくれて嬉しかった。それに全米1位をとってから行ったのはよかったんだ、ジャーナリストに「ヘイビートル、ここに何しにきたんだい？」って言われても、「僕ら全米1位だぜ」って言い返せた。

（ルームサービスばかりの囚人状態だったと聞いたけど）
まあそうだったけど、ルームサービスなんてやったことなかったから楽しかったよ。

（電車の前に佇むおじちゃんの写真について）
僕らの出と同じような感じがする。笑顔もとてもよくて、好きだな。

（警官の銃の写真について）
ちょうど僕の目の前に現れた場面さ。イングランドでは警官は銃を持っていないから、初めてみたんだ。

（マイアミ休暇写真について）
ホテルが短いローブを貸してくれたんだ。普通は長いやつだけど、マイアミは涼しいように短くて、帽子もあった。マネジャーのブライアンも気に入ってたよ。

（ジョージとビキニ女性の写真について）
ジョージだ。女性の正体を隠そうとしたわけじゃないと思うんだけど、ステキな水着だよね。何回か言ってるけど「ジョージが人生を謳歌してる」写真さ。コーク入りスコッチかなんか持って、日焼けした黄色いビキニの女の子が隣にいて、リバプールから出てきた青年たちにはとんでもなく素晴らしかった。

とても思い出深かった時期だから当時のことはある程度は覚えてるよ。
僕にとってはアメリカの歴史の一部を切りとったような写真であり、僕の歴史でもあり、ビートルズの歴史でもある。だから写真を発見できてとても良かった。

写真を見返すと、わぁ僕らアメリカに行ったんだ、こんなかっこしてたんだ、こんなポーズとってたんだとか思い出してラブリーだ。時間を巻き戻してくれる。
ジョンとジョージはもういないから、素晴らしい思い出だ。

写真を撮ることはいつも楽しんでた。プロじゃないから写真のブレもあるけど、それもいいだろ。ソフトフォーカスでロマンチックに仕上がってる。

ジャーナリストたちも僕らを気に入ってくれてたと思う。僕らがカメラを向けると「やめてくれ」なんて言わずにポーズをとってくれた。

（弟マイクからカメラマンとして影響を受けた？）
うーん、いいや。そうだとはいえないな、あいつは僕の弟だもの。

👩サンデイモーニングと今日のインタビューを見て思ったけど、ポールマッカートニーってほんとカッコいいね！

👨ホントだよ。キッチリしてるし、話しててとても楽しかった。彼は完璧にポールマッカートニーを演じきるね。