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ビートルズの新曲がやってくる!(17) MV徹底解剖②

前回から2ヶ月あいちゃった💦 MV解剖、第2弾は中盤!
監督ピータージャクソンは、オープニングとエンディングを作成してから中盤を作成したことを明かしています。

オープニングで曲の成り立ちを説明し、エンディングでバンドの終焉を表現、ともすると全編がシリアスな御涙頂戴的MVになりそうなところで、「ビートルズはどんな時も何事もシリアスではなくユーモアがいっぱいだったから」と笑いをひたすら盛り込んだ中盤です。

曲のタイトル「今」と「あの頃」を表すかのように、2022年のポール・リンゴと、かつての4人の映像がごちゃごちゃにミックスされており、ごちゃごちゃも度を超えすぎていてただただ笑えるシーンです。


「ナウアンドゼンアイミスユー」のコーラスで今のポールリンゴの映像映し出されます。リンゴの映像はポールのスタジオでの映像に合成されたものです。
そしてそのままシェイスタジアムでのジョージとジョンにカメラは移ります。
ああ、ジョンとジョージは過去の映像を使うしかないんだよな、と寂しさを抱きますが、カメラがスタジオに戻るとなんとジョンとジョージもポールのスタジオに😂

ここから合成されるジョンとジョージ、そしてポールとリンゴの映像は、ハローグッバイのMV用に撮られた映像のアウトテイクですね。

この映像みながら、ここがこっちに使われてる、ここがあっちに使われてるって見比べるのが楽しい❣️

もともとハローグッバイのアウトテイクは、ピーターが監督を務めたドキュメンタリー「ゲットバック」で使うかもしれないと映像をリストアしていたものだそうです。他にペニーレインやストロベリーフィールズフォエバーのアウトテイクをピーターは保有しているようですが、おちゃらけている映像を考えた時に真っ先に思い浮かんだのがこのハローグッバイの映像と。
また、初めはジョンとジョージの映像だけを使おうとしたようですが、「2人だけが過去の人で年をとったポールとリンゴが曲を完成させようとしたようにみえてしまうので、若いポールとリンゴも混ぜることにした」とピーターは明かしています。

4人の若い頃の映像を混ぜることで、若いリンゴと今のリンゴのダブルドラムセッションができたり、今のポールの隣で若いポールがポーズを取ったりと、よりユーモアが広がった感じがします✨

いかにも合成感がつよいこのMV、技術的にそうするしかなかったのか?でも「ロードオブザリング」や「彼らは生きていた」で散々合成映像や着色技術を構築してきたピーターチームが技術が低いわけはないのだからワザと?だとしたらなぜ?などと勘繰ってしまいますが、、
現在のリンゴの映像はプロチームが撮影したものではなく、友だちライティングも何もせずに撮った映像だったそうで、そこに合わせて合成感を出すしかなかったのかもしれません。

でもなんと偶然にもハログバのリンゴと同じ角度でドラムを叩いている場面があるためにダブルドラム映像が実現したとか❗️相変わらずビートルズは偶然の産物が素晴らしい。

そうそう、ダブルドラムのシーンでは鏡にリンゴの姿が映らないとか微妙な工夫がされてましたね。こういうちょい技術ができるんだからやっぱり合成感はわざとなのかしら?教えて映像専門家❗️

あと、ポールのスタジオでのジョージの背景にあるドラムヘッドは、元はスージアンドレッドストライプス(ポールとリンダの変名バンド)だったけど、ビートルズ感を出すためにマジカルミステリーツアーのドラムヘッドを合成したそうです。

いまのスタジオでのドライビングツアーのドラムヘッドはそのままだけどね。

こんな感じでポールのスタジオの構成変化とか見てたら飽きないこの場面、、

さて場所は移ってキャピトルレコードのオーケストラ収録場に。
、、と想ったけど、長くなってきたから今回はここまで❗️
続きはまた次回にしよー👋

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