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5番目の執筆者は東 秀律先生です。

東 秀律先生から自己紹介文をいただきました。
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医学部入学から初期研修医のはじめころまでは進路は漠然と考えていただけでした。初期研修医での各科ローテーションは楽しかったのですが、一番やり甲斐を感じたのは救急外来診療でした。特に急性の怪我や病気で困って受診した患者さんに、何かコミットメントできる、関われることが嬉しかったのです。当時能力は全然伴っていませんでしたが、頑張った分だけ感謝される、こんなにやり甲斐がある仕事はないなと思い、それが救急医になろうと思ったきっかけでした。しかし、専門医、指導医になり、経験を積めば積むほどゴールが見えず、臨床がいかに難しいかも実感します。困って受診した患者さんに対して何もしてあげられなかった時、もどかしく悔しい気持ちでいっぱいになります。懐の深い、守備範囲の広い救急診療ができるように今も日々勉強、まだまだ分からないことだらけです。
後輩が同じ経験をしなくてすむように、少しでも手助けしてあげられたらと思っています。古いやり方ですが可能なかぎり研修医の先生と一緒にベッドサイドで悩み、診療後はフィードバックの機会を設けて実臨床で成長できるようにお手伝いしています。私自身は名医にはなれませんが、教え子の各方面での活躍を聞くのが生き甲斐になりそうです。

略歴・学会
2008年 京都大学医学部医学科 卒業
2008年 日本赤十字社和歌山医療センター 初期臨床研修医
2010年 福井県立病院 救命救急センター 後期研修
2012年 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急科後期研修プログラム
2014年 練馬光が丘病院 救急科
2015年 武蔵野赤十字病院 救命救急センター
2017年 日本赤十字社和歌山医療センター 救急科集中治療部 
現在、日本赤十字社和歌山医療センター救急科集中治療部 副部長

専門はER型救急、研修医教育、中毒診療
日本救急医学会救急科専門医・指導医
日本集中治療医学会専門医
クリニカルトキシコロジスト
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東先生が勤務する日本赤十字社和歌山医療センターは、1874(明治7)年に和歌山医学校兼小病院として設立され、1905(明治38)年4月1日より日本赤十字社和歌山支部病院(50床)として発足しました。
現在は「高度急性期医療」の担い手として、700床の病床を持つ病院となりました。2013年2月ロボット支援手術da Vinci Siの西日本1号機を導入、2017年ドクターカー、2020年ハイブリッド手術室、2021年がんセンター発足、2022年春のPET-CT導入、さらには、病棟の改築計画等、高度医療に対応する体制を着々と構築・進化し続けています。

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