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6番目の執筆者は千葉拓世先生です。

千葉拓世先生から自己紹介文をいただきました。
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私は2004年卒業で、皆さんが当たり前に経験する初期研修スーパーローテーションの第1期生です。それまでの先輩たちのように普通に卒業して普通に医局に入り普通に大学で臨床研修をするのではと思っていたのが、突然のマッチングの通知で慌てて病院見学に行き、生まれ育った九州から離れて、名前が共通している以外は縁もゆかりもない千葉県で初期研修を行いました。ローテーションの中で経験した救急が面白く、数年救急を勉強するのも悪くはないのではという思いから救急の世界に足を踏み入れて、気がついたら随分と時間が経ってしまいました。漠然とした憧れのあった海外での臨床研修を開始してみたら、その施設はたまたま素晴らしい中毒専門医がたくさん働いている施設で、ひょんな出会いから今度は臨床中毒の世界にも足を踏み入れることになりました。医学部を卒業したときには今のようなキャリアは全く想像できませんでした。医学部入学時には精神科志望でしたが、中毒診療に関わるようになり精神科と救急科が密接に関わる現場に携わり、11年ぶりに千葉県に帰ってきて医学部生の教育にも関わるようになり、いろいろなものが一周めぐってつながってきている感じを受けています。
医学生と接しているときにも感じますが、私の経験や知識から直接的に何かを伝えることができるとか、教えることができるとは思いません。ただ、私自身が偶然の出会いから沢山のものを得てきたように、医学に携わる皆さまと一緒に勉強し、一緒に考え、同じ時間を共有することで、お互いに刺激を与えあって、私も含めて皆さまの成長につなげていくことができれば嬉しい限りです。
目下のところ個人的には「中毒に中毒」の状態です。臨床中毒に関連する話題を提供できたらと考えています。

略歴・学会
2004年 九州大学医学部医学科 卒業
2004年 亀田総合病院 初期研修医
2006年 亀田総合病院 救命救急科 後期研修医
2008年 福井県立病院 救急科 後期研修医
2010年 杉田玄白記念公立小浜病院 救急総合診療科
2013年 在沖縄米国海軍病院 日本人インターン
2014年 University of Massachusetts, Emergency Medicine Resident
2017年 Harvard Medical Toxicology, Clinical Fellow
2019年 国際医療福祉大学 救急医学

専門分野はERおよび臨床中毒学
日本救急医学会認定救急科専門医、米国救急科専門医、米国臨床中毒専門医

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