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フレイレの考える「教育」とは

授業の事前課題で Paolo FreirePedagogy of the oppressedの一部分を読みました。

あまりにも奥深く、今の知識量ではとうてい語れるほどではないので、読んでいておもしろいな、と思ったところを部分的に抜粋してご紹介します。

パウロ・フレイレの考える「教育」とは

今回ご紹介する理論家は Paolo Freire (パウロ・フレイレ)さん。

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お髭もしゃもしゃなおじいさまです。

フレイレ、というと成人教育を牽引されてきた哲学者・教育学者なので、名前を聞いたことある方も多いとおもいます。(マルクス主義とか)

彼の代表作は今回課題でも読んだ Pedagogy of the oppressed

日本語訳では「被抑圧者の教育学」。

昨年50周年記念版が出版されたようです

なんか急に難易度がぎゅいーんとあがったかんじがしますよね、、

私もまだ正直よくわかっていないままこれを書いているので勉強せねば。。

Teacher の役目とは?

フレイレは teacher-student relationshipを特に重要視していました。

課題ではChapter2 だけを読んだので、機会をみつけて全部読破しようと思っていますが、彼はこのチャプターでこんな風に問題提起をしています。

Teacher (指導者)はStudentをcontainer(容器)とみなし、知識ばかりをそそいでいいものか?

なるほどなるほど。

彼はこれを、こんな風にも表現しています

Teacherはdepositor(預金者)として、生徒にdepositを渡すのが本当の役割なのか?

つまり、自分の所有している知識(knowledge)をstudentに預ける、これをBanking education(銀行型教育)と名付けています。

容器にたとえたり、銀行にたとえたり、フレイレさんは「教育」の在り方をいろいろなものにたとえながら異議を唱えているのが興味深いです。

フレイレはBanking educationに対して、Problem-posing education (課題提起教育)という教育の在り方をだしています。

つまり、teacherのほうが知識があって偉い、teacherの所有している知識を一方的に分け与えるのではなく、teacher** and**studentsとして同じ目線で、同じ方向を向きながら教育を構築していく、というふうに個人的に感じました。

フレイレはやっぱり難しい笑

(ちょっと翻訳する元気がないので原文だけ載せますが、私が一番感動したのはこの部分です)

Knowledge emerges only through invention and re-invention, through the restless, impatient, continuing, hopeful inquiry human beings pursue in the world, with the world, and with each other.

特に最後の、In **the world, **WITHthe world, WITH EACH OTHERというところでなんだか素敵すぎて泣きそうになりました笑

成人教育学を日本で牽引されてこられた赤尾勝己先生は、

矛盾に満ちた不平等な社会の構造をつかみ、その変革に立ち上がる主体を育成するための教育学ーそれがフレイレの言う「被抑圧者の教育学 Pedagogy of the Oppressed」である

と書かれています。

そして課題提起教育によって、

「人間は、世界のなかに世界とともにあり、そしてそこで自分自身を発見する方法を、批判的に知覚する能力を発展させる。かれらは世界を静止した現実としてではなく、過程にある、変化しつつある現実としてみるようになる」(フレイレ)

と引用しています。

うーん、哲学的。

全然5分ではわかりませんね、すみません・・・


なんとなく書きたかったので今回はフレイレについて書いてみましたが、全然まとまらず。

またリベンジします!!!

赤尾先生が編集されたこちらの本、とてもおすすめです!

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https://sekaishisosha.jp/smp/book/b354320.html


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