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また、同じ夢を見ていた感想

また、同じ夢を見ていたを再び読み終わりました。3回目でした。

やっぱりいいね。3回も読むといろいろ気づくことができるね。自分が読み飛ばしていたところとかも気づくことができた。

例えばアバズレさんが四季を売る仕事をしているって言ってたの1回目2回目は気にかけていなかった。なんとなくそういう仕事をしているってのは2回目までで読み取ることができたけど、四季を売るっていう仕事からもそういう仕事をしているっていうのが読み取れるんだなって感じたね。あと、小学生に対する説明の仕方史上一番いいなって思ったね。さすが奈ノ花の将来。ちょっと上手い。

そういうちょっとした遊び心もあって読んでて飽きないね。あと奈ノ花が言う「人生とは~」というのがおもしろいこれを毎日聞くのは飽きちゃうけど、ちょこちょこ出てくるくらいだと聞いてて楽しいね。そして言葉が優しい。奈ノ花の視点で綴られているから世界がいつもよりきらきらしている。世界にフィルターがかかっている感じ。きらきらしているけど、小学生故の無知さみたいなのも感じ取ることができて全体的にほっこりしちゃう。

ほっこりしちゃうんだけど幸せとは何なのか考えさせられる深い内容なんですよ。幸せって何なんだろうな~って、自分に問いかけたくなるよね。この本は自分に問いかけたくなるよね。自分に一度立ち返ってみる本だと思うんですよね。10歳くらいの自分がさ、突然現れたとしてさ、幸せだよって言ってあげられるかなって考えるとちょっと口をつぐんじゃうよね。でも、幸せじゃないとは言ってあげられないんだよね。難しい。どうやって答える。この質問に。幸せとは何なのかって質問に。自分にとって幸せとは何なのか。そういうことを考えちゃうとても深い小説なんですよ。幸せについて考えることって、日常生活であんまりないじゃないですか。一番難しいテーマじゃないですか。でも、この本を読むと身の周りにあるものが輝いて見えたり、いろいろと思いを馳せて見たくなったりするんですよ。そして、幸せって案外こういうことなんじゃないの?っていうことを考えることができるんじゃないかと思うんですね~。身の周りにあるものに対して優しくしたくなる感じがする。

あとさ、この物語は人が犯した過ちっていうのがいろいろと出てくるんですよ。この過ちって誰にでも起こりうるようなもの。やり直したいって思っているようなもの。誰にでもあるようなものじゃないですか。自分の中にもないかな、あったわって、ちょっとうっ……ってなるようなもの。そういうようなものに向き合ってみようかなって思うことができるね。逃げてばかりの自分だけど、勇気を出して向き合ってみることの大切さみたいなのにも気づくことができる。深いな~。

ということでとても素敵な小説。自分はどうだろうって考えたくなる小説だね。あなたの幸せはなんですか。一度自分の心に問うてみてください。そして私も自分の心に問うてみたいと思います。

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