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人の名前を書く

こんばんは。今日は手書きで書く名前の話。

人の名前を書くとき、それが人に見せるものか否かに関係なく、自分の名前を書く時以上に緊張します。たとえ漢字がわからなくてカタカナ表記になっていたとしても、苗字だけだったとしてもです。

自分の名前を書くのも、なんとなく緊張するのですが、それ以上に緊張します。書き殴ることはないにせよ、丁寧に書かなくてはいけないと無意識に思うんですよ。

それは、言霊的な何かなのかもしれません。あるいは、本名を教えることは弱みを握ることである、なんていう「ゲド戦記」の世界や前近代日本の婚姻制度なんかを連想するからかもしれません。緊張するのです。

自分の名前で緊張するのは、きっと字形が整わないと気持ち悪いからです。特に横画が複数並んでいるときの間隔と、払いの向き。あとは文字の大きさですかね。自分の名前を書くときは大抵それを人に見せるので、変な字を書きたくないんだと思っています。

そうじゃない人の名前も、綺麗に書かないといけないと思っているのでしょうか。プレゼントなどの宛名書きならともかく、メモでも緊張するのは不思議です。

余談ですが、自分の名前はずっと書いていると脳で動きが自動化される(動作記憶ができる)らしいです。大学での実験で両手それぞれ開眼と閉眼で名前を書くというのをやったら、利き手は閉眼でも字形がそこまで崩れませんでした。別の人の名前だと露骨に崩れるんですよ。面白いですよね。そういう意味で意識的に書くから緊張するのかもしれません。どちらにせよ謎です。

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