見出し画像

高専時代(専攻科)の成績について

皆様おはこんばんちは。そして,お疲れ様です。

ここでは,番外編として筆者の恥さらしの場として高専時代の成績を公開していきたいと思います。今回は,専攻科編なので,以前の本科の成績をまだご覧になっていない方は,こちらもご覧ください。


(1)専攻科って何だっけ?

 多くの方々は,「高専の専攻科」ときいてすぐにどういう学校か分かりますか?
もし,その場でこの質問に即答できる人が身近にいたとしたら,その人はきっと「高専関係者」だと筆者は思います。高専出身者でも「専攻科」といわれても分からない人も多いはずです。細かい説明が聞きたい人は,近くの高専に資料請求するか,文部科学省の各種資料を拝見してください。高専の専攻科に関する紹介を下記に箇条書きで示します。

【専攻科について】
・高専卒業後(準学士取得後)の選択肢に「就職」,「大学編入学(3年次)」以外に「専攻科進学」が存在する。
・高専専攻科は大学3・4年に相当するため,大学評価・学位授与機構の定めた条件を満たした者は,修了後に大学卒業と同じく「学士」が得られる。
・高専の科学の知識と技術を更に深めたい学生のため、より高度な技術者教育を行うことを目的として、2年間の専攻科が設置されている。
・高専の専攻科は5年間の高専教育の上にたって、さらに2年間のより高度な技術教育を行うことを目的として、1992年に初めて設置されている。
・高専の専攻科修了後(学士取得後)の選択肢としては,「就職」か「大学院進学」が存在する。

以上が,高専の専攻科の紹介です。

(2)専攻科時代の悔しいエピソード

 さて,これまでの紹介で筆者は,「専攻科」を修了しております。お気づきの方もいるかとは思いますが,そうなんです。筆者はなんと「7年間」も高専に通っていたのです。稀に,中高一貫校に通っていた人や幼稚園~大学まで同じ教育機関だった人もいらっしゃいますが,おそらく小学校6年間よりも在籍年数が長い人がいるのは,珍しいのではないでしょうか。

 では,専攻科での悔しいエピソードをお話しします。
私の在籍していた高専専攻科では,専攻科2年生(大学4年生)を卒業する前に学外発表と題して,商工会議所の方を経由して地元の中小企業の方々を中心に集まる機会を設けて,自身の研究活動内容を報告する場を与えられていました。ここで,私の在籍していた専攻科は,機械工学科出身者が例年「優秀発表者」として評価されていました。

筆者自身は,専攻科在籍時の研究活動には真面目に取り組んでおり,当時としてはそれなりの研究成果を出せていたと思っていました(今見ると担当の先生には申し訳ありませんが,研究成果はゴミレベルです)。発表はPCを使ったプレゼンテーションによる発表形式でしたが,その内容も地元の中小企業の方々にも理解してもらえる,かつ研究成果の有用性を伝えられるものにできたと思い,当日に臨みました。

発表当日は,PCが突然使えなくなってしまうトラブルがありながらも,冷静に対応して発表を進められたことや質問対応にも十分対応できたと思っており,「優秀発表者」はなんとか継続できたかなと思っていました。しかし,「優秀発表者」の結果は筆者ではなく,(過去に社会人を経験した)女子学生の名前が読み上げられました。これで過去続いた機械工学科出身者による「優秀発表者」の実績も私で消し去ることになり,非常に悔しい思いをしました。

今振り返ると,筆者は「優秀発表者を取ることが目的化していた」と思います。先生方からも「是非取ってほしい」という期待があったことも筆者自身の目的を誤った方向に向けてしまったと思いました。

本来の目的は,
(1)「外部の発表機会に向けた準備と場慣れ」
(2)「いかに専門的な研究内容を素人に分かった気にさせるか」
(3)「研究成果がどう世の中(もっと言うと自分たちにどんなメリットがあるのか)に役に立てるのか」

の3つだと思います。
学会などのアカデミックな場所でも発表者が「私の研究成果は優秀発表者に値するべきだ」と思って発表する傲慢な人はいないでしょう。「優秀発表者を取ることが目的化していた」筆者には,あの場で「優秀発表者」で賞状を受け取るに値しない人間だったと…。

(3)社会人になった筆者が今思うこと

 では,ここで筆者の専攻科時代の成績を下記に公開します。黒塗りなのは,講義名や専攻科の名前から学校名が分かることを防ぐためですので,予めご了承ください。

図1 高専専攻科の成績表とGPA

以上の成績ですが,筆者が某国立工業高等専門学校の「職員」になることを記念して自分で算出したものになります。実は,数十年に渡り当時のGPAを知らずに過ごしてきたので,長年の気になることを解決したものです。では,社会人になった筆者が今思うことを下記に箇条書きで示します。

【社会人になった筆者が今思うこと】

(良かったこと)

・高専専攻科を修了して「学士」の称号が得られたこと。
・本科と比較して学業の負担が減るので,「研究活動」,「学外活動」や「バイト」などの個人活動がしやすくなっていること。
・筆者のように大学院進学を考えている学生がいると,切磋琢磨できる仲間ができた印象になる。
・他学科の考え方や講義・研究活動での助け合いが増える。

(悪かったこと)
・専攻科で研究活動に打ち込みすぎると,狭い世界でとにかく研究成果で評価されることを1番気にし過ぎていた。
・社会人になると成績による評価は受けないので,虚無感に悩む。
・課外活動やアルバイトで社会経験を積む時間にもう少し充てるべきだった。
・大学院進学は,各大学の学生や実際の研究室訪問を数多くしないと「情報弱者」になり,進学に失敗する(筆者は,実際に中途退学の経験あり)。

正直,悪かったことの方が目立つような気がしますが,研究活動で得た知識や情報収集能力が今のnote記事投稿の馬力になっている訳ですから,筆者にとっては良かったのでしょう。しかし,筆者の研究内容を今後もお話しすることが出来ないのが残念です。

以上です。最後まで閲覧頂きありがとうございました。

この記事が参加している募集

自己紹介

サポートをして頂けると大変助かります。何かの支援ができるかもと思われた人をは何卒よろしくお願いします!