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高専時代(本科)の成績について

皆様おはこんばんちは。そして,お疲れ様です。

ここでは,番外編として筆者の恥さらしの場として高専時代の成績を公開していきたいと思います。


(1)高専って何だっけ?

 多くの方々は,「高専」ときいてすぐにどういう学校か分かりますか?
 もし,その場でこの質問に即答できる人が身近にいたとしたら,その人はきっと「高専出身」だと筆者は思います。細かい説明が聞きたい人は,近くの高専に資料請求するか,文部科学省の各種資料を拝見すれば済むので,軽く紹介を下記に箇条書きで示します。

【高専について】
・中学校の進学先として,高校以外の選択肢に「高専」が存在する。
・中学校から高専に進学する割合は,約1.6%と少数である。
・高校3年,大学4年の計7年間の工学教育を5年間に圧縮した技術者教育を
 図る。
・誕生した背景は,高度経済成長期に日本国内で多くの技術者を輩出する
 狙いがあり,最も古い高専は創立60周年を迎える。
・5年一貫の技術者教育をするため,高校・短大を卒業した準学士(日本国
 内のみ適用)の称号が得られ,企業によっては大学卒業(学士の称号)と
 同等の扱いを受けられるケースがある。
・現在は,5年一貫の技術者教育課程を「本科」(高校3年間と大学1・2年
 に相当),大学卒業と同等の教育課程を「専攻科」(大学3・4年に相当)
 とよぶ。
・工業高校で授業する「実習」作業と大学で学ぶ基礎的な「実験」を上手く
 組み合わせて取り入れている。
・卒業後,技能者・技術者のいずれにもなることが可能である。

 以上のような,紹介をしておかないと筆者が「高専」出身のため,当たり前のように使う言葉が不特定多数の皆様には「普通ではない」ことがあってはならないと思うからです。


(2)本科時代の成績公開ととある賞状にまつわるエピソード

 さて,先ほどの説明で「本科」といっても大丈夫ですね。筆者は,「機械工学科」を卒業しておりますが,そのときの成績を公開していきたいと思います。

 でもその前に,本科を卒業する1ヶ月前に筆者へ当時の担任から言われたとある賞状にまつわるエピソードを話します。

担任:「成績優秀で卒業する君には何か賞状を渡したい。だけど,他の優秀な学生にも渡したいから正直なところ,どの賞状を渡すか悩んだ結果,君には地域〇〇〇〇賞を授与することにしたよ。」

筆者:「何ですか?その地域〇〇〇〇賞って。正直,特別賞みたいながんばったで賞なら要らないのですけれど…。」

担任:「いやいや。全然,がんばったで賞なんかじゃないよ。GPAって知っているかい?今年の機械工学科の卒業生で5年間のGPAを計算すると,君が1番なんだよ。」

筆者:「ウソだ~,先生。だって,俺の上には確か4人もいた(4人全て大学3年へ編入学する成績優秀者)はずですよね。そんな俺が〇〇君や△△さんを抜ける訳ないでしょう。」

担任:「いや,君が1番なんだよ。ウソに聞こえるのは,正直なところ先生もそう思ったけど,君は5年生の1年間だけ学年1番だったことがGPAに効いたのだと思うよ。君が納得するかは別として,地域〇〇〇〇賞を受け取ってもらえるかい。」

筆者:「(納得していない表情のまま)わかりました。卒業式当日にもらえるのですね。」

 このときの筆者の脳内は「GPAって何?」でしたが,当時は深掘りして担任に聞くことはありませんでした。帰宅してから,家族にこの話をした後に「GPA」について調べました。詳しいことは,「GPA」で検索すればすぐにわかります。

 簡単に言うと,GPAは最大4点,最低0点の間で評価される方式のことをいいます。大学・高専の成績評価方式は,90点以上を「秀」,80点以上を「優」,70点以上を「良」,60点以上を「可」,59点以上を「不可」として成績評価する慣習があります。これをGPAにすると,「秀→4」,「優→3」,「良→2」,「可→1」,「不可→0」とした点数に単位数を掛け算した合計を総単位数で割って算出した平均値をGPAとするのです。これが本科(機械工学科のみ)卒業生の中で筆者が最も高いそうです。

 そして,卒業式当日は代表が一括してもらったため,私の手元には教室に戻ったあと手渡されました。その成績を以下に示します。今回は,専門教科のみを載せますが,科目の詳細を載せるとどこの高専かが判別できてしまうので,黒塗りとしています。

本科時代の成績表とGPA


(3)成績優秀者といわれた筆者が今思うこと

 先ほどの成績ですが,某国立工業高等専門学校の「職員」になることを記念して自分で算出したものになります。実は,数十年に渡り当時のGPAを知らずに過ごしてきたので,長年の気になることを解決したのです。
 そして,成績優秀者といわれた筆者が社会人になった今思うことを下記に箇条書きで示します。

【社会人になった筆者が今思うこと】
(良かったこと)

・高専を卒業したブランドを得られたこと。
・名前はよくわからないが,履歴書の表彰の欄に書くことができる。
・筆者以外の同じような成績優秀者は,どの業界にいても仕事の覚え方と
 進め方の成長曲線が比較的大きくなる印象を受けた。

(悪かったこと)
・本科のときは,狭い世界でとにかく成績だけで評価されることを1番気に
 し過ぎていた。
・勉強ができても,仕事の覚え方と進め方を体に叩き込むまでの時間は成績
 と比例しないことに早く気づくべきだった。
・社会人になると成績による評価は受けないので,虚無感に悩む。
・課外活動やアルバイトで社会経験を積む時間に充てるべきだった。
・勉強の仕方を知っていることは,資格取得にしか役に立たない。

 正直,悪かったことの方が目立つような気がしますが,ここまで得た知識や読み解く力が今のnote記事投稿の馬力になっている訳ですから,筆者にとっては良かったのでしょう。

 以上です。最後まで閲覧頂きありがとうございました。

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