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資格取得 ⑨ボイラー整備士

本記事は2021.2.1別ブログ(閉鎖)に掲載していた記事です

一定規模のボイラー及び第一種圧力容器の整備に必要な資格です。
※本記事を書いてる21年2月1日、先程受験してきました。合格発表前ですが書きます
難易度は低めです。2級ボイラー技士相当?でしょうか。
また、ここで記載している期間や勉強法は、”資格取得”に特化してます。「その領域の知識を深める」の類ではありませんので、ご了解願います。

概要

 労働安全衛生法では、事業者は、政令で定める一定の業務については、都道府県労働局長の当該業務に係る免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う当該業務に係る技能講習を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならないとしている。
 そして、就業制限に係る業務の一つとして労働安全衛生法施行令は「ボイラー(小型ボイラー及び小規模ボイラーを除く)又は第六条第十七号の第一種圧力容器の整備の業務」について就業制限を設けており、当該業務については労働安全衛生施行規則により、ボイラー整備士免許を受けた者でなければ、当該業務に就かせてはならないとしている。 対象外(小型ボイラー、小規模ボイラーの整備の業務については就業制限を設けていない。)  なお、特級・一級・二級の各ボイラー技士免許とは上位下位でなく別系統の資格である。このため、たとえ特級ボイラー技士免許を持っていてもボイラー整備士免許がなければ、(整備士の指示を受けて整備の補助はできるが)自ら整備を行うことはできない。また、溶接を伴う場合には、(特別・普通)ボイラー溶接士の資格が必要となる。

 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ボイラー整備士

 上述の”特級・一級・二級の各ボイラー技士免許とは上位下位でなく別系統の資格である。このため、たとえ特級ボイラー技士免許を持っていてもボイラー整備士免許がなければ、(整備士の指示を受けて整備の補助はできるが)自ら整備を行うことはできない。”がポイントです。

 私は特級ボイラー技士の資格を持っていますが、整備士の免許を持っていないため整備を行うことはできません。とはいえ現実には、ボイラーや第一種圧力容器の整備(年1回の性能検査記録や日々の保全点検等)に管理面で関わっていたのに知らないのはマズいのと、(ボイラー整備士は私の会社では通常現場の技能者が取得する資格ですが、)現場で動けるエンジニアを目指す筆者としては取得したいと思い受験しました。

受験資格

資格不要(但し合格後の手続き時、実務経験を証明する必要あり)。要件は下記URL参照
受験資格(ボイラー整備士) (exam.or.jp)
合格後の手続き (exam.or.jp)

試験概要

試験日程:  年3回(2,6,10月)
試験会場:  全国7カ所の各地区安全衛生技術センター
試験形態:  筆記のみ(選択)
試験時間:  2時間30分
試験問題:  4科目30問

資格取得に要した期間と勉強法(経験談)

<注意>
あくまで筆者が要した期間と勉強法です。万人に当てはまる訳ではないので、参考まで。
資格取得に要した期間:  1ヶ月
勉強法:         過去問題集を繰り返し実施、テキスト数回読了私は下記テキストと問題集を使用しました。
・ボイラー・圧力容器の整備
・ボイラー整備士問題・解答集
関係図書案内|一般社団法人日本ボイラ整備据付協会 (boseikyo.or.jp)
(楽天・Amazonで検索ヒットしませんでした。出回ってないのかも)
他には
ボイラー整備士試験 精選問題集
ボイラー整備士 過去問題・解答解説集 2020年10月版
ボイラー整備士試験○×式一問一答問題集
ぐらいですね。1級及び2級ボイラー技士のテキストと問題集は多く出版されてますが、整備士はあまりありません。最初に紹介した「日本ボイラ協会」発行のテキストと問題集が間違いないと思います。
特級ボイラー技士の資格取得時勉強していた内容及び実務での整備・ボイラー建設を経験していたのでイメージ掴めました。また、

・ほぼ同じ問題が半分以上を占めている

ので、過去問さえやれば必ず合格できます。
言い換えると、過去問をやってないと合格できないということです。
下記URLに過去からの合格率が掲載されています。2019年度で合格率:約61%です。
試験実施統計 (exam.or.jp)
試験自体は比較的取得しやすい資格だと思います。難点はその後の実務経験が必要なこと。実務経験が無いと試験に合格しても免許取得できません(泣)私としては会社様様です。ありがとうございます。

「この資格取得して何になるの?」ですが、

・対象ボイラー及び第一種圧力容器の整備業務ができる

になります。知識・運転だけでいけばボイラー技士を取得すればいいのですが、上述の通り整備は別系統の資格であるため

・対象ボイラー及び第一種圧力容器の整備を自ら行う(この機会はまず来ないと思いますが...)

・対象工場で業務に従事しているボイラー整備士の管理・監督を行うため

だと思います。
資格を取るのは、この知識を得て自分のものにするための手段です。

以上

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