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資格取得 ⑦溶接監理技術者1級

本記事は2020.11.7別ブログ(閉鎖)に掲載していた記事です

かなりマニアックな資格です。機械・建築系、特に建設工事の監督が取得する資格です。
選択問題と記述問題があり、難易度高いです。
溶接の知識はもちろんですが、機械材料・材料力学の知識も求められます。また、ここで記載している期間や勉強法は、”資格取得”に特化してます。「その領域の知識を深める」の類ではありませんので、ご了解願います。

概要

 鋼構造物の製作等において溶接・接合に関する設計,施工計画,管理などを行う技術者の資格であり,JIS Z 3410(ISO 14731)/ WES 8103 において規定された溶接関連業務に関する知識及び職務能力について評価試験を行い,資格の認証を行うものです。この資格は,JIS Z 3400「溶接の品質要求事項」において要求されている溶接管理技術者に必要な資格であり,建築鉄骨の製作工場の性能評価の要件にもあげられるなど,広く一般の溶接構造物の信頼性,安全性の確保に対する社会的要請に応える資格として活用されており,公的にも国際的にも広く認識されているものです。

JIS Z 3410 :溶接管理-任務及び責任(ISO 14731 の翻訳規格) ISO 14731 :Welding coordination-Tasks and responsibilities WES 8103 :溶接管理技術者認証基準 一般社団法人 日本溶接協会HP 溶接監理技術者の認証

エネルギー管理士同様、認定講習で資格取得できるようですが省略します。

受験資格

あり(実務経験年数が必要です)
例:理工系大学・大学院卒の場合、1級を受験するためには実務経験2年必要

試験概要

試験日程:  年2回(6~7月と11~12月頃)
試験会場:  全国6都市(口頭試験は東京・大阪)
試験形態:  筆記試験(選択+記述)と口頭試験※
       ※口頭試験は日本溶接協会の研修会出席・修了で免除可試験時間:  2時間30分(筆記試験)
試験問題:  20問

資格取得に要した期間と勉強法(経験談)

<注意>
あくまで筆者が要した期間と勉強法です。万人に当てはまる訳ではないので、参考まで。
資格取得に要した期間:  2ヶ月
勉強法:         過去問と演習問題を繰り返し実施
私は上述の研修会配布された演習問題と過去問題集をやりました。
テキスト
楽天:
溶接・接合技術総論 [ 溶接学会 ]
Amazon:溶接・接合技術総論(価格がおかしいです。楽天側の価格が正です)
過去問
楽天:
特別級・1級筆記試験問題と解答例(2020年度版実題集) JIS Z 3410(ISO 14731)/WES 2015年秋〜2019年春実施分 [ 産報出版 ]
Amazon:
特別級・1級 筆記試験問題と解答例〈2020年度版実題集〉2015年秋~2019年春実施分?JIS Z 3410(ISO14731)/WES8103
この資格自体が超マニアックなので上記以外には問題集はありません。他に溶接全般でおススメのテキストは
溶接・接合技術入門新版改訂 [ 溶接学会 ]
溶接・接合技術概論
でしょうか。いずれも同じ出版社のもので信頼できるものだと思います。

試験の特徴として

・傾向は似ているが、ほぼ同じ問題という訳ではない

・記述があるので正しく覚えておく必要がある。(誤字・脱字も無いように)

・図を描かせる問題が毎年最低1問以上問われる

ので、正しい内容・数値を覚えておく必要があります。

とはいえ、やっぱり基本は過去問を解きながら実践して理解していくのが早いと思います。
やっぱり、過去問/類似問をやってないと合格できないということです。
下記URLに過去からの合格率が掲載されています。2019年度で合格率:約24%です。
http://www.jwes.or.jp/jp/shi_ki/ninsyou/pdf/2020sankou.pdf

「この資格取得して何になるの?」ですが、

・溶接関連業務を行う/管理する上での必要な知識

を習得するためのものだと思います。
この資格を持ってないとダメということはありませんが、本資格に合格するぐらいの知識を持ってないと、実際の業務で付いていけない場面が出ることが懸念されます。
資格を取るのは、この知識を得て自分のものにするための手段の一つです。

この試験、何がキツイって"合格基準点が70%以上"と"科目合格が無く一発試験"ということです。
エネルギー管理士や公害防止管理者のような科目合格がある試験と違い、落ちると来年またふりだしからなので、2~3年計画が使えないんです。
だから絶対に落ちたくないんです。やるからには性根入れて勉強しましょう。

以上

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