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④きよしこ

お疲れ様です。

読みました。

【きよしこ】(新潮文庫) 


【本の要約】
吃音の少年が青年になるよ

まずは「吃音」ってご存知ですか?
(自分は百田尚樹の【夏の騎士】の登場人物が吃音知りました。この本めちゃくちゃ面白かったのでおすすめです)

簡単に言うと声がどもって上手く喋れないことです。
頭の中で話す分には問題ないけど、いざ口に出すと思うように話せなくなるそうです。
緊張したり、動揺している時にそれっぽいのに私もなるのですが、似たようなものでしょうか。
自分の周りには吃音の人がいないので、あまり馴染みはないのですが、吃音はかなり辛そうです。



【本の要約】にも書いたのですが、主人公は吃音の少年です。彼の小学生〜高校生までが主に描かれています。



常に吃音で苦労している様子でした。
見ていても辛くなるくらい。



そんな少年は最後、田舎を離れ、東京の大学に進むことを決意します。両親、友人、恋人の目の届かない場所で一人で闘うことを選びました。



これまでの成長過程を見てきた分、かなりエモーショナルな描写でした。


とりあえず読んでみてください。お勧めします。


【おまけのわんしーん】
主人公の中学時代、吃音をいじる友人に対して、鬼の正義感を持った女子が注意するシーンがあります。ただその友人は悪気がある訳ではありませんでした。それでも主人公の前で友人に注意を続ける女子に対して、苛立ち怒鳴ります。

余計なお節介だったんですね。
詳細を把握していない人間の浮ついた言葉は見ている方も気分が悪いのに、対象になっている本人はどのように感じるのでしょうか。

Twitterのヤフコメを思い出しました。


おわり

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