ブロッケン現象とは、太陽の光によってできる丸い虹のようなものと、霧に映る自分の影が重なって見える現象です。

ブロッケン現象という言葉自体は、登山をする前から聞いたことはありました。
登山を始めてから、一度はブロッケン現象を見たいと思っていましたが、それは意外と早くに見ることができました。

「木曽駒ヶ岳」で見たブロッケン現象

初めてブロッケン現象を見たのは、中央アルプスの「木曽駒ヶ岳」に登った時です。

その日は「ホテル千畳敷」に宿泊していました。
朝食を食べた後、千畳敷カールから「木曽駒ヶ岳」の山頂に到着し、西側の崖下を覗くと、そこは霧に覆われていました。
よく見ると、太陽が霧に映って丸い虹のように見えたのです。
そしてその少し横に自分の影が映っていました。
もしかして自分がその丸い虹の中に移動すればブロッケン現象になるのではと思い、移動していきました。
そしたら、ちょうど重なったのです。

その時の写真が、見出しの写真になります。

「赤岳展望荘」の前で見たブロッケン現象

そして２回目に見たのが、八ヶ岳の「赤岳展望荘」に泊まった時です。

山小屋付近は前日から雪が降り続き、酷くガスっていたので楽しみにしていたご来光も見れないと思っていました。
それが日の出前から急に霧が晴れてきて、ご来光をみることができました。
そして山小屋の西側に回ったとき、下を見下ろすとブロッケン現象が見れたのです。

その時の写真がこれです。

ドイツにある「ブロッケン山」

ブロッケン現象のブロッケンとは、ドイツにある山の名前です。
ブロッケン山の標高は１１４２メートルと、それほど高くありませんが、高緯度にあるため、山頂は森林限界を超えます。
日本ではあまり考えられないことです。
山頂までは蒸気機関車が走っている不思議な山です。
この山は普段から霧が発生しやすく、ブロッケン現象がよく見れるところです。

ブロッケン山は魔女伝説でも有名です。
毎年４月３０日には「魔女祭り」なるものが催され、魔女のパレードがあったりします。
現在は観光地化されて、普段でも魔女の格好をした人がたくさんいます。

なんか楽しそうで、ブロッケン山にも一度行ってみたい気がします。